見出し画像

フットボールから次の去就へ ~感情の振れ幅と情熱~

薪が燃える匂いと灰色の空が

2022年1月にポーランドへとやって来た頃の記憶を蘇らせてくれます。

右も左も分からなかったヨーロッパの地で

フットボールでの最初で最後のチャレンジが始まると

言葉に出来ない不安を抱きながらもギラギラと燃えて

胸を高鳴らせていたあの頃を思い出します。

あけましておめでとうございます。

そしてご無沙汰しております。

またしばらく空いてしまいました。

相変わらずの完璧主義のせいか

自分が抱く感情を的確に表現するための言葉を

なかなか見つけられずにいました。






私事ではありますが報告です。

1月半ばに本帰国することに決めました。

もうポーランドには戻りません。

約2年のポーランドでの生活において

特に言葉の壁や文化の違い

不誠実な対応等様々な困難に直面しましたが

そんなモノを忘れさせてくれるくらいの

沢山の素晴らしい出逢いに恵まれたおかげで

ポーランドでの生活は言葉では表現出来ないくらい充実しておりました。

だからこそ何らかの形でこの国に残れる機会があるのならば

と思っておりましたが


•時間は有限であるから
•私が求めているモノがここでは手に入らないから
•次の目標のために行くべき場所が明確になったから


以上の理由で日本への帰国を決断致しました。






昨年10月に仕事(料理)のお話を頂き

10月末にJarosławからポーランド北部のOlsztyn(オルシュティン)という街に引っ越しました。

8月で選手活動を終えて以降

私が情熱を注ぎたいと思えるモノについて

ずっと考えていました。






就職して社会人 = スーツで働く

というわけではありませんが


「スーツを着て仕事をしている自分が想像出来なかった」


という理由から私は就活をしたことがありません。

30歳を迎えた今でもそれは変わらず

スーツに身を包んで仕事に勤しんでいる自分をイメージすることが出来ません。

フットボールがひと段落ついたタイミングだからと

未経験の分野への挑戦も考えましたが

何かが足りないのか

心は躍りませんでした。

多少なりと経験があるという理由だけで

料理の世界へ戻ることが正解なのかどうかも分からずにいましたが


心が躍る
悔しいと思える
情熱を持って取り組める


フットボール以外のことに関して


「楽しさと悔しさ」


この2つの感情の振れ幅が大きく

且つ無意識のうちに入り込んでいける

料理の世界に戻ることが一番なのではないか

そう思うようになりました。






今回の仕事の話を頂いたキッカケは

皮肉にもフットボールでした。

望んだ結果が残せなかったこともあり

8月以降はフットボールとは距離を置くように努めていました。

離れ過ぎず、けれども介入し過ぎず

フットボールがなくなった生活を消化していくことで

ポーランドへとやって来たのことさえも

既に遠い昔のように感じていました。


「あとは日本に帰るだけ」


そう思っていた矢先

フットボールがまた新たな繋がりを呼び

将来の方向性を示すキッカケになりました。






納得した形で区切りをつけたとは言え

自分の中に渦巻く悔しさは今でも確かに存在しています。

今後も私の生活からフットボールがなくなることはありません。

この感情とは向き合い続けなければなりませんし

ふとした拍子にまた顔を出すことでしょう。

そんなことさえ気にならないくらい

周囲の雑音が聞こえなくなるくらい

情熱的に一年を駆け抜けたいと思います。



ではまた。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?