見出し画像

続、余命10年


余命10年という小説を読んだり映画を見たりせず、記事を書いた。


それから数ヶ月後、アマゾンプライムで余命10年の映画を見て、小説を読んだ。
小説は読み終わってから、しばらく余韻が引かずふわふわしていた。

昔の友達に対しての妬みとか嫉妬とか、理解されない苦しみとか、状況は違えどすごい刺さった。
あとは病気で衰えていく身体の状況とか苦しみとか心情が、リアルすぎて苦しくなった。

これまで見てきたフィクションでは、死は美しいものとして描かれるものが多い印象があった。でも、この作品で死は美しくなんかないというのが、すごくリアルに言葉で刺さってきてつらくなった。
苦しくてつらくて絶望で、それでも闘わないといけなくて、生きたいけどしんどいみたいなそんな気持ち。いつでも死はとなりにいるのに、それを知らないふりして忘れて生きている。それって幸せなことだけど、同時に怖いことでもある。

でも、つらいときや折れそうなとき、生きてることがしんどいとき、死が近くにあるってわかったら、正直もうがんばらなくていいんだな、とか、なにも目指さなくていいんだな。なんて、安心してしまう。今の自分は。未来がすごく怖いから。そう思ってしまう現実を、今、生きてるのもなかなか怖いことだな。



おわり





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?