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Memory of Dickinson melody


アマゾンで頼んでおいた品がついに来ました!

どうやら海外から来たようです。そりゃ時間もかかるわけだ…

エミリ・ディキンソンの詩集。
選集や訳集ではなく、
ディキンソンの書いた詩が、
ひたすら原型で網羅されているやつです。

厚い!

詩は全部で1775。
ページは索引なども含めると770にまで及んでいます。

エミリ・ディキンソン(1830-1886)はアメリカの女性詩人。
アメリカ北東部、ニューイングランドの田舎町に生まれ育ち、
人生の半ばからはほとんど家の外に出ずに、
詩を書いていました。
生前にはわずかな詩が知られるのみで、
無名のまま生涯を終えています。

僕がディキンソンの詩に出会ったのは、
高校生のとき、
予備校の先生が教えてくれたのがきっかけでした。

教えてくれたといっても、
授業で大々的に取り上げられたというわけではなく。
そもそも大学受験対策がメインのコースだったので、
ほとんどの時間は長文読解にあてられていました。
ところが、
先生は授業の始めや終わりに時間をつくって、
先生がどこかから持ってきた英文を配って、
独自に解釈のやり方を説明したりと、
ある人から見れば目的を逸れた無駄な、
あるいは豊かな、
そういうこともやってくれていたのです。

思えば、
僕が大学で翻訳の授業を取ったり、
今でも英語を訳すのが好きなのは、
この時の経験が大きく影響しているのかもしれません。

さて、僕は先生からディキンソンの詩をひとつ教わりました。

その頃はしかし、特に深く理解したわけでもなく、
目先の大学受験の方に気が向いていたこともあり、
ディキンソンの詩のことはしばらく、
少なくとも大学に入るまでは忘れていました。

しかし、詩はそれでも忘れがたい何かを残していったのです。
忘れるな、という心の無言の訴えはいつしか無視できないものとなり、
僕は先生から教わった例の詩を、
自分で英語を調べながら、
自分の言葉で表現するようになっていました。

と、まあそんなことがあり、
僕はディキンソンの詩に本格的に興味をもち、
気がついたら全詩集を求めていたというわけです。

ディキンソンの詩は、
自己アピールや特定の思想の表現からは距離を置き、
人生に結びついた大切なことを、
鮮やかな、ユーモラスな言葉でうたったものが多いと思っています。

これから少しずつ読み、
気になったものは積極的に訳していきたいと思います。

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