海月。

頭の中に見えた景色を言葉に残したメモの保存場所。そして、鬱の話。自分の話。LGBTQの…

海月。

頭の中に見えた景色を言葉に残したメモの保存場所。そして、鬱の話。自分の話。LGBTQの話。いろんな話。

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はじめまして海月。と申します。

遅れましたが、私の自己紹介をしていなかったのでしてみようと思います。 私は28歳の生物学上は女性です。 10代のときから自分の性別に違和感があり、自分が女の人であることを受け入れきれずネットでは男の子として生きていました。 しかし、ネットと現実での違いがあることで長い間自分のことで悩んできました。 女性であることを嫌に感じたのは私が解離性同一性障害と診断されることになった一件がきっかけなのですが、その話は割愛します。 (その話に過去についてのブログより。という記事に書い

    • 僕という人

      僕はまた僕を選んでいる 女の子らしく?身体の性別と合っている時と それに抗う時が交互にやってくる 僕が一番の仲良しだと思っている幼馴染がいる 彼女はいつも僕の味方をしてくれる人だ 別にどちらで居なくてもいいんじゃない? どちらでもあなたでいいんだと言ってくれた 変わってもいいじゃない そうやって悩んで今日のあなたでいればいいと 僕はいつもどちらかで居なければならないと思ってしまうようで どちらでもないような僕を嫌う 中性的でありたいと言いながら僕が憧れるのは男性なの

      • 自分らしさというもの

        昔から自分とは何か考えてきた 自分を作り上げたこと、事件に近いあの出来事は決して忘れることはない ある意味今の俺を作り上げた出来事で 人生を映画にするとすればメインの見せ場のようなシーンだろう あれが無ければこんなにも自分とは何か、自分は何故身体を嫌悪するのか、男ではないのか そんなことに悩むこともなかったのだろう それでも身体と心が一致しない それで悩みながらもまだそれでも自分を探しているという自分の個性を選んだ俺を 自分自身だと認められなかっただけなのだろう 女

        • もしも僕が

          もしも、あの時の僕が本当に男の子だったら 今とは違ったかもしれない 男の子として男の人から好かれた時 なぜか嬉しかった 僕が僕として認められて僕を好きになってくれたと思った でも実際の身体が女の子なせいで まるで騙したみたいな気持ちになって 身体が女の子だと告げた時 なんだ良かったゲイになったか悩んだんだ 女の子なんだ! 友達にも相談したと言われた時 違和感?に近いものを感じた 女の子として見られたくなくて男の子としていられる場所を探して 僕として好かれても僕はそこ

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        はじめまして海月。と申します。

          煙草

          ぼんやりと赤くなるその先を見つめながら 少し吸い込んだ煙が無くなるのが怖くて 気付けばずっと繰り返している 別に美味しいものじゃないのに その行為に依存するように 視線の先は遠くを見たままでも俺が見てるのは今じゃない過去でもない 突然何かを思い出したように 消えてしまいたくなるんだ。 無くてもいいものにすがる時間は 無くてはならない時間の代わりで いつまでもやめられないでいるのは この時間がゆっくり流れるように錯覚するから 悲しみも寂しさも何故か選んで浸ってしまう 夜が好き

          あの日の麦わら帽子

          夏、焼け付くような日差しが容赦なく照りつける この音、この匂い、この風 秘密基地、そういえばこの辺だった いつぶりだろうか 木のトンネル、大きい神社、少し狭い路 砂利道、全部あの頃のままだ 昔はもっと大きく見えていたはずなのにな それでも変わらず大きく大きくそこにあった 風に揺れるスカートを リボンのついた麦わら帽子を 見たような気がした。 祖母の家で過ごしたあの時だけ 一緒に過ごしたあの子は 元気にしてるだろうか、 突然思い出したのはあの人に似ていたからだろうか

          あの日の麦わら帽子

          誰かを好きになるということ

          私にとって誰かを好きになることはものすごくハードルの高いものだった気がする 友達の延長線上で 私を理解してくれるから俺を理解してくれるから向こうが好きだと言えば自分みたいな人を好きになる人はもういないだろうし嫌いではないという理由で付き合う、に発展する もちろん向こうは遊び半分でも好奇心でもないのだろうが結局他の人(男)を好きになったから、思ってたのと違うから、などと理由をつけて振られる 人を好きだ、触れたい そんなことを誰かに対して思うことが難しい その人が自分に向け

          誰かを好きになるということ

          過去についてのブログより

          私の中には人が三人います。 主に人格さんと呼ばれる体はない存在。だけど私のことを守り、助けてくれる大事な存在です。 そして彼らがいるから私がいると思えます。 今こうやって考えて書く時には彼らの存在を強く意識しますが、普段は私自身が薄れて男の子っぽく過ごすことが多いので、彼らの存在は自分以外の誰かという認識です。 一人目はすごく大人で穏やかな性格の敬語で話す20代後半くらいの男性です。 この方は中性的で物腰が柔らかくあまり怒ることのない穏や

          過去についてのブログより

          私の人生を変えた本

          私は鬱を繰り返し、仕事も長く続かない人生を送っている。 自己啓発本というものに出会ったのが私の人生を変えたと言っても過言ではないと思う。 アドラー心理学の嫌われる勇気という本を初めて読んだ時衝撃が走った。 読んでいくうちになぜもっと早く読まなかったのかと悔やんだほどだった。 しかしあのタイミングで読んだからこそ自分の中に染み込んで心が動いたのだろうなとも思う。 そこからアドラー心理学に関する本を何冊か読み自分の考え方を少しずつ変えていくことができた。 それでも変わら

          私の人生を変えた本

          月夜

          何かに呼ばれるように外へ出る フードをかぶれば大して寒さは感じない お気に入りの騒がしい音楽で耳を塞いで 少し空気はひんやりしていた 風の音、水の流れる音 小さい時大好きだった音たち あえてそんなものを、かき消す 静寂を遮る騒音が心地良くて 暗闇の中を歩く自分から恐怖が消えるようだった ぼんやりと照らす月に何度救われただろうな 変わらずにそこから照らすあの月 見上げれば何故か涙が溢れた 綺麗だな、そう思った 手を伸ばしても届かないあの月は 全てを知っているだろうか

          独りにならないために1人を選んだ私

          私は1人が好きだ 1人で行動すると気を遣わなくてもいいからである 時間も場所も気にせずに過ごすことができる 学生の時は何かとグループ、二人組を作る機会が多かったように思う 人見知りも合って人に合わせること、何より誰かの輪に入ることが苦手だった私は 誰かといる方が疎外感のようなうまく溶け込めないそわそわ感のようなものがあった 誰かといるのに独りのような取り残された感覚 私は独りが嫌いだ 独りベッドで考えことをする時 孤独を感じるのが嫌いだ だけど1人が好きなのだ 独りが

          独りにならないために1人を選んだ私

          秒針

          時計の針が巻き戻るように あの日に戻る気がして怖くなった 逃げても逃げてもうまく行かなくて 鬱が再発しているのだろう そんなことはわかっているのだ 頑張れ頑張れと言い聞かせて このくらい出来ていたのだ 大丈夫、大丈夫。 無理をしないでと言ってくれる人がいる 無理をしなくていいと言われても 無理をしない方法がわからずいつもこうやって突然やってくる闇 いつもごまかして気付かないふりをしていた 全てがうまく行ってあの日よりうまく行っているそう思い込んできたのだろうか きっと

          もしも瞬きで写真が撮れるなら この景色も、この空も くっきり残しておけるのに 瞬きをするたびにシャッターを押す 私はこの一瞬一瞬をきっと残しておきたいのだ 綺麗であっという間に過ぎ去る日常を 余す事なく記憶したい 思い返す頃にはきっと どこを切り取っても綺麗だ

          夜の続きで朝が来た わけもなく涙が出る 貴方を見ると安心して、 貴方はどうか幸せでいてね 私のことは知らないままで このまま幸せでずっと幸せでいて欲しい 私を救う貴方には私は見えなくていい 遠くて近い月のような人 太陽のように照らす人 私は夜空で星空で 貴方のそばにいられればいい

          grey

          突然世界が色褪せて 海の中に投げ込まれるように 突然息苦しくなる 突然世界が遠くなる まるで発作のようにやってくるそれは 世界にグレーのフィルターをかけたように 繰り返し繰り返し感じるこの世界は 冷たくて暗くて息苦しい 全てがうまくいかない苛立ちからなのか わけのわからない焦燥感に 涙とともに溢れる怒りを 家族にぶつける 暗い部屋に戻って自己嫌悪して 死にたいなあ、と呟く もちろん死にたいわけではないのだ 消えてしまいたい、逃げたい その言葉に近いような まだこれだとい

          形のない声

          文字を読むときになんとなくぼんやりと聴こえる声 この声を確実に伝えることができたらなあ、なんてふと思う。 メッセージを、伝える際私の頭の中では声が聴こえるのだ。 この声を文字に乗せたとしても、相手にはこの声は聴こえていないのだ。 その時のテンション、その時の気分によって私の場合は中の人によって声のトーンや話し方が違う。 誰にでもあるはずだ形のない声というものが、その声がどんなものか形にできるのならばきっと些細な言い合いですれ違うことも、言葉足らずで喧嘩することもないの

          形のない声