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『30女の思うこと〜上海女子物語〜』

中国発のトレンディードラマ全43話、完走しました!


昨日、全話視聴完了しました。

開始直後は(長いな……途中でギブアップするかな……)とかなり心配でしたが、後半になってストーリーがどんどん転がる転がる‼︎

回を追う毎に「次、どうなるんだろ?」と心待ちにするようになり、最終回まで見た今は「もう終わり?続編ないの?」という気持ちでいっぱい。 

三人のヒロイン、それぞれの前途が期待できるような、そんなエンディングでした。

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原題は『三十而己』


日本語に訳すと「まだ三十(歳)」

それなのに、邦題ときたら『30女の思うこと〜上海女子物語〜』……

サンジュウオンナ……響きはどうなんでしょ。「年増女」的ニュアンスを感じません?わたしはあまり良いイメージに受け取れませんでした。「30女」って、相手に面と向かって言える言葉ですかね……?

原題の「まだ三十」という言葉には「まだまだ」「これから!」っていう前向きなニュアンスが込められていると思ったのですが…。英語訳だって「Nothing But Thirty」だというのに。なぜ邦題だとこうなるの……。

このドラマに限ったことではないのですが、邦題のセンス……何とかなりませんかね、配給会社様。


気を取り直して。
このドラマを一言で言うと「上海在住アラサー女子三人の、それぞれのキャリアストーリー」です。
 テーマは「30歳の過渡期」それから、様々なタイミングで訪れる「転機」が、三人の友情を織り交ぜて描かれています。

30歳の過渡期

無限の可能性がひらけていた(ように思えた)20代と違い、様々な社会的制約を感じて「可能性が限定される」ように感じる時期。現実的な選択を受け入れていく時期でもあります

レビンソン(Levinson.D.J)の提唱したライフサイクル(4つの発達段階と5つの過渡期)のなかでも【30歳の過渡期における発達課題】に該当しますね。

〝成人期に入って築いた最初の生活構造を修正して、第二の生活構造を作り上げる機会を与える。“

レビンソン、南博訳(1992)『ライフサイクルの心理学(上)』講談社学術文庫 より引用

アラサー世代といえば、ライフイベント(昇進、転・退職、結婚、出産、離婚etc.)に関する周囲の声が気になったり、ワークライフバランスに悩んだり、仕事の経験を積む中でキャリアアンカー(byシャイン)も形作られてきてキャリア目標も見えてくる、そんなお年頃です。


来たるべく【人生半ばの過渡期】へのスムーズな移行のためにも、この【30歳の過渡期】をどう乗り切るのかが鍵となる、人生でもとても大切な時期なのです。

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ドラマの主人公は三人の中国人女性上海住みのアラサーという共通項はありますが、境遇も性格も人生観も全く違う三人。生き難さや抱える悩みも違えば、転機も三者三様です。転機については、次の機会に譲りますね。

⬇︎作品情報はこちら⬇︎

次回からは、三人のヒロイン達それぞれにスポットを当てていきます。
お楽しみに♪