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これからの時代に求められる言語化スキルとは?

壮大なテーマで失礼します。

日本語ネイティブとして生まれた私はこれからの時代、ビジネスの場で多くの人が母語である日本語を自在に使いこなせるようになってほしい」と心から思っています。
 いやいや、たとえビジネスの場とはいえ、普段日本語で困ることなんてないのに何を言ってるのか、とお𠮟りを受けるかもしれません。どういうことかご説明しますので、もう少しだけお付き合いただければと思います。
 これは就活・転活場面も含まれます。以下にどういうことかご説明させていただきます。少しでも共感いただけましたら、とても嬉しく思います。


①イメージしている言語化スキルのゴール


ずばり、どんな状態をイメージしているかというと、それは「資料も事前準備もなく、【今ここで】思う存分魅力を語れる」ようにすることと、「すぐに分かりやすいロジックを示せる」ことです。これこそが私がイメージする「ゴール」です。
 例えば、普段「関西のお笑い」を見ることがない人に対して、今ここでその魅力を表現することで、それを聞いた人が、実際に見てみたいと思うようにする、みたいなことです。そんなミッションがあれば、どのようにアプローチしますか?
 「魅力を即興で語ること」はとても難しいことです。さらに、その人が見てみようと心動かすことはもっと難しいことです。
 いやいや、資料を入念に用意してプレゼンする方が分かりやすくなるのだから、なぜ「資料も事前準備もなし」なのか・・・と思いますよね。

②プレゼンだけから始まるわけではない


ビジネスで新たにものごとが動き始めるのは、プレゼンの場からだけではありません。しっかりと準備した会議からだけでもありません。
 「急に始まった打ち合わせ」や「普段の同僚たちとのちょっとした立ち話」、場合によっては「交流会や飲み会」のような場から新たに何かが動き始めることもあります。
 まずは、急に始まった打ち合わせや立ち話等々で心を動かされ、その後、詳しい話をプレゼンで聴くということも多いかと思います。
 私は営業職の経験はありませんが、営業職も魅力を表現することで顧客に選んでもらう(買ってもらう)ことになるのかと思います。
 とすると、即興で魅力や良さ、素晴らしさを分かりやすいロジックとともに「資料も事前準備もなし」で語れる能力は重要ではないかと考えるのです(プレゼンの力も同様に重要です)。

③ちゃんと学ぶ場がない「分かりやすいロジック」と「魅力を語る」能力


一方で、現在の日本の小、中、高校、専門、短大、大学の教育内容で「魅力を語る」という内容はほとんどありません。経緯をまとめたり、整理したりすることは多くありますが。理由を考察したりすることもありますが、それは「魅力を語る」ことのほんの一部でしかありません。
 ですので、「魅力を語る」というのは、社会人になって急に求められることになるのです。
 さらに、学校教育でも理由を説明することはあっても「ロジック」を組み立てる教育内容はほとんどありません。日本では「ロジック」とは何かすら学ぶ機会はあまりありません。
 現状では先輩や上司が説明しているのを見て、真似ていくということ以外になかなか学ぶ場がないというのが、現状かと思います。

④人に動いてもらうために必要なこと

おそらくですが、人は理屈だけで動くことはないと思います。少なくとも「頭と心」の両方が納得しないと、動かないのではないかと思います(それでも動かない場合はあるかもしれませんが)。
 「頭」は「理屈」、「心」は「魅力」です。その両方で「いいな」と感じてもらえるようにすることが何よりも重要だと思うのです。

まとめ


変革期にある今の時代は、常に新たな価値を創造し続ける必要があります。新たな価値は、多くの人が持つ専門性が「化学変化」することで生み出されると思っています。「化学変化」には言語化スキルが必要で、特に「魅力を語る」、「分かりやすいロジックを組み立てる」能力が欠かせないと考えます。
 面接でも、自分のポテンシャルを示すためには「分かりやすいロジックで魅力を語る」ことは欠かせません。小論文でも分かりやすくするためにロジック(理由の羅列とは違います)は欠かせません。
 ところが、日本では学校でそのような勉強も練習もしてきていないのです。私が「言語化支援コンサルティングオフィス j-happiness」を設立したのもそんな現状に少しでもお役に立てたらと思ったからです。



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