【考察】体育会系が就活に強い理由
今はどうか分からないが、少なくとも私が学生だった頃は、
体育会系は就活に強い
とよく言われた。
ちなみに、ここで言う強いとは「有利」という意味だ。
体育会系が就活に強いと聞くときに、その根拠として
「苦しいこと経験していて忍耐力があるから」
「上下関係がしっかりしていて忠誠心があるから」
といったことを挙げる人がいる。
しかし、それが本質ではないだろう。
体育会系は
目的を達成するために常に自己分析をし、
組織のなかでの役割を全うし、
成長し続けなければならない環境下に置かれる
のである。
それが就活に活かされるのだと思う。
まず、体育会系と言えば「とにかく頑張ります!」タイプが多いと思われているかもしれないが、「頭で考える」という作業を数多くしている。
体育会系に所属しているということは、
・個人としての目標(レギュラー定着など)
・組織としての目標(○○大会優勝など)
がある。
個人としての目標を達成するためには、自分の強み、弱みが何かを理解していないと最短距離で到達できない。
自分の強み、弱みが分かったら、それをどう伸ばすか、どう克服するかを考える。
そして行動し、日々効果検証する。
それを4年間繰り返す。しかも本気で。
この作業を4年間繰り返すと、自分自身と向き合う時間がすごく増える。
言ってしまえば、自己分析をし続けているので、就活の時にやるべき自己分析はごくごく少なくて済む。
そして、組織としての目標もあるなかで、自分の役割を考えながら行動する。
そのなかで沢山考え、悩み、苦労する。
こうした経験というのは、口から出任せで発する言葉とは重みが違うと思う。
企業においても自分の立ち位置を認識することは大事だ。
要は
体育会系に所属していると、組織人に必要な経験が学生の段階から得られる
ということだ。
人事担当者や面接官が考えているのは、どんな人と働きたいか、ということだろう。
業界研究をしっかりやっていても、正直、学生の身分で得られる情報は僅かしかないし、それなのに知ったかぶりで話し始める学生は胡散臭く感じてしまう。
だからこそ、じゃあ4年間で何をしたの?と聞かれたときに「コレ」と答えられる学生の方がよっぽど差別化が図れていると思う。
そして、これだけ有意義な4年間を過ごしてきた学生なら会社に貢献してくれるだろうという目線になる。
サークルでも良いのでは?と思う人もいるだろう。
サークルのことを否定する訳ではないが、"本気度"はサークルとは一線を画すと思う。
そういった意味で体育会系のほうが経験値も積めると思うし、強いと思う。
(中には、ほぼ体育会系みたいなサークルもあるが)
最後に補足しておくと、体育会系が全てではないし、体育会系とそれ以外を一括りにするつもりもない。
体育会系でなくても素晴らしい学生がいることは私も認識している。
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