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怪談夢屋
2022年3月31日 22:11
丑三つ時。ワンルームのアパート。伊村さんが熟睡していると遠くの方で誰かが呼ぶ声がしたような気がして目が覚めた。薄ぼんやりと覚醒してきそうな意識の向こうで“こん、こん”と、とても静かでお淑やかなノックの音が聞こえた。「ごめんください」かぼそい女性の声だ。誰かが家に訪ねてきたのだろうか。それにしても、この深夜にいったいどういう事だろう?もしかして近所に住む人が鍵を無くして困った