古民家契約から引越し(移住)までのちょっとした苦労話
※ トップの写真は一見きれいに見えるけど傾いている我が家の土蔵
契約の話
物件のターゲットを絞り、何度か内見に訪れてもうこの物件が良いんだ!と心が決まったところで役場から空き家バンク事業を委託されている「天栄村ふるさと夢学校」担当の方を介して購入したい旨を合間に入ってくださっている不動産業者さん経由で物件所有者さんと連絡を繋いでいただきました。(ややこしい)
話そのものは割とすんなりと進んでは行ったのですが、肝心の持家を売却しなければ移住どころではありません。専任媒介契約だの、一般媒介契約だのあれやこれやで一悶着ありましたが、なんやかんやで半年程で売却することが出来、ようやく古民家の契約に進める段階になりました。その頃仕事もとんでもない忙しさで移住あれこれ、持家売却あれこれ引っ越し準備あれこれetc…etc…でゆっくり休みをとった記憶が無い半年間でした。
ふるさと夢学校の担当者の方、天栄村役場の企画政策課の方々、不動産業者の方、古民家所有者の方、皆さんとても良い方ばかりで忙しいながらも気持ちよく古民家購入契約~移住まで進めることが出来ました。
移住までのあれこれ
古民家の契約と住民票を移すタイミングを子供たちの入学・進学前に済まさないと行けないけど、引っ越し業者がちょうど繁忙期で3月中旬から4月中旬までは長距離引き受けてくれないって言うからさぁ大変。やむなく3月初旬と4月下旬の2回に分けて引越しを行う形に。しかも古民家はリフォームしないとすぐには住めない状態(※後述)。近場に仮住まいを借りて1回目の引越しで大物やすぐには使わないものを持っていき住民票も移してしまうことに。持ち家の引き渡しは4月下旬。それに合わせて2回目の引越し。それまでは今度は福島から東京の家に週末通って2回目の引越し準備をしました。非常にややこしい。説明もままならない(書いててわけわからなくなってきた)
4月になったら2回目の引越し終わってないけど子供たちは学校行かさないといけないしで本当にバタバタでした。
早く古民家弄繰り回したいのにほぼ何にもできないまま2か月程過ぎてしまいました。
余談… さらに上記あれこれ中に今まで乗っていた小型のSUVを売りに出し(良い値段で売れた)そのお金を頭金にちょっと大きめのSUVに乗り換え。これは埼玉と福島を往復したり長距離移動 + 大人数乗ることを考えての判断です。SUVは妻に渡し、自分はピックアップトラックを別途入手。本当は軽トラ買う予定だったのですが、SUVの納期が大幅に遅れてしまい(結局5月中旬まで来なかった)これだと大人数どころか夫婦2人しか乗れないじゃんということでダブルキャブのピックアップを選択した経緯があります。2回目引越し終わるまで何度も東京~福島間を家族で移動しないといけないですしね。
今では良き相棒です。燃費悪いけど…
古民家(隠居)の状態
古民家の外見から分かるものでは無く内部的な状態を予め聞いては居たのですが全然大丈夫だろうと高をくくっていました。1,2か月もあれば直して住めるようになるよねって。
しかし、いざ蓋を開けてみてびっくり。水道管が凍結被害で破裂しているってのは聞いてはいたけど、設備屋(水道)さんに調査してもらったら表面的な部分だけじゃなくてパイプ類は老朽化もあってほぼ全滅だろうとのこと。全交換です。しかも水道の引き込みなどが昔のちょっと良くないやり方?になっていたらしく敷地を掘り返して取り回しをやり直す必要があり大工事です※1。どうせなら浄化槽も古い単独処理浄化槽なので入れ替えるくらいなら下水接続しちゃおうかなと相談したら集落排水(都心部の下水とはちょっと運用方法が違うけど排水を流せる下水には変わりなし)が敷地近くに桝も出てるから可能ですよと回答を頂けたのでやってもらうことに。これはラッキーでした。公道掘り返すととんでもない金額になっちゃうけど掘り返さないで接続できちゃう。時間はかかっちゃうけどやった方が将来的にも良いので即決断。
※1 役場にも埋設当時の図面などが残っていなくて手探りで探さないといけなかったらしい!!
隠居の室内ですが、見た感じはそんなに悪くない状態でしたが、これも蓋を開けてびっくり。特に水廻りは伝統構法(※正確には伝統構法を継承した現代的なやり方になるのかも)でできている軒や屋根下に延長する形で在来工法によるリフォームが(近年3、40年前くらいでしょうか)行われておりリフォームが行われた部分が集中して腐朽していたりで使い物にならなそう。
当初は軽く床材や天井にそれっぽい板を貼っちゃってごまかす方法で凌ごうかななんて甘い考えだったのですが、改めました。
隠居は母屋を再生していく上での拠点くらいにしか考えてなかったんです。
隠居に住みつつ母屋が終わったら改めて隠居を再生するって算段だったんです。だから最初は取りあえず住めるようになればいいやって。でもそうは問屋が卸してくれませんでした。生活に必要な水廻りが全滅状態。覚悟を決めてリノベーションしていくしかありません。
まぁ覚悟を決めるのはこの動画の頃よりもっと後なんですけどね…
この動画の時点ではまだカバーすればいけるかもしれない場所を探しながらやっています(ほぼ無理でした)。
さて、とは言え待ちに待った古民家DIYが始まりました。仕事しながらなので基本は週末しか作業できませんが充実した日々の始まりです。
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