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週報。構造には抗えない

「勉強の哲学」を読んで以来、ノリを読むのがブーム。

Twitterのタイムラインを読みながら「お前はユーモア!」「お前はアイロニー!」とリプライ欄を見ている。世の人はトレンドに対してどのようなズラしをして主張をするのだろう。140文字は展開には足りなくてどちらもズレた発言に見えてしまうけど。


ガチャゲー構造が好きなゲームを作る

「基本無料ガチャゲーのマネタイズはキャラの魅力を増す方に進行する」というのがこの一年以内に聞いた言説で一番好きで。ことあるごとに引き合いに出す。プログラミングの領域の用語だが、コンウェイの法則に重なる。コンウェイの法則とは「組織構造がシステムの構成を規定する」。もう少し長めに説明すると、「システムを開発する組織では、組織そのものの構造が開発したシステムにも反映される」となる。

買い切りゲームは買われた時点で商業的役割を一定果たす。しかし基本無料ゲームは違う。商業的役割を果たすためにゲームが続いていくための構造=マネタイズがあり、ゲームそのものの構造を規定する、ということ。逆に買い切りのゲームはマネタイズにゲーム内容を縛られないとも言える、のか?

よって自己表現を主目的にしない、正しく生存戦略しているゲームはマネタイズ方法を決めた時点でゲーム性が、その影響を受け始める。

今週のコンテンツ

エクスアストリス

2/27にリリースされた新作ゲーム。アークナイツの開発元が出してるのだとか。プレイは途上につき雑感。つまりそれなりに長いゲームってこと。

PCへの提供が無かったのでタブレットでやりたかった。play storeからDLして…アプリゲーあるあるとして、起動後に発生する大きめのDLが…ある。それを待ってゲーム開始。

惑星アリンドを進む電車の中から始まるワクワク。ブルアカだって電車からですからね。この時点で明らかにグラの品質が違うキャラがいてこれはネームドだとわかる。劇場版コナンならゲストキャラの声優で犯人がわかると言われていたが、3Dゲームはグラで重要キャラがわかる。

アクションRPGなので、電車のシーンがあるなら当然事故る。そして最初の戦闘へ。コマンドRPGなのにジャスト回避があるらしい。それがジャンル、セミリアルタイムバトル。なるほど。

敵には体力の他に体勢値があり、体勢値を削ると不利な状態に追い込める。ここまでだと崩壊スターレイルの靭性が頭をよぎるが、惑星アリンドでは緩いアクション要素がある。相手の体勢を崩すと行動権を使わずにボタンを押せば押すほどにパーティメンバーが追撃してくれる。これがわちゃわちゃしてにぎやか。

とまぁ序章があって。そこからは旅をしながらこの惑星を調査していく。マップ上を移動してシンボルエンカウントで戦闘。実にコマンドRPG。なのだがストーリーや演出的な最高潮がなかなか来ない。歌が流れてタイトルロゴがドーンできる場面あったよね?原神パターンで一章終わりにタイトル回収かもしれん…。でかいボス戦も来ない…。

ここで「マネタイズ構造がゲーム内容を規定する」が頭をよぎる。ガチャゲーはキャラで商売をするためにキャラの魅力に力を入れる。ストーリーもキャラの物語を掘り下げ、どんどんプレイヤーに愛着を持ってもらうべく進行する。ここでエクスアストリスは買い切りのゲーム。キャラの掘り下げよりも世界観の展開に力を入れている。

隙間隙間で提供されるジャーナルや、土地ごとに異なる景色、既存の料理の置き換えではない惑星アリンド独自の料理…。

これがゲーム内容にどう関わるかというと、本筋の進行に関わらない戦闘やマップ移動、おつかいが長い。もしかして、買い切りだからってプレイ時間長くしようとしてます?となるほどに。

まだまだ遊べる。遊びます。

うるう

小林賢太郎さんの演劇作品。2時間の作品がyoutubeで無料公開されている。タイトルの通り、閏年、ないし閏日が題材の一部であり特別な今年に相応しい。

演奏者が奏でる仄暗くて不思議な世界観でうるうの世界に誘い込まれていく。
いつも通る道の脇、薄暗い茂みの奥にある知らない世界。
抑えた舞台装置を、中が空洞の円柱を切り株に、椅子に、植木鉢に、さまざまに見立ててトークを展開する様は今までにコントで見た姿がダブる。
背景で流れる話は重いのに、目の前で展開するやりとりはコミカルで、森の奥の奥まで導いてくれる。

締めがどうなるかは最後のシーンが始まる頃には予想はついている。でもそれがどう描かれるかが気になって仕方ない。その上で予想を上回り美しく断ち切る。

クロスギア

ボードゲーム好きを公言していたら教えてもらった。

6人のキャラクターが15枚のデッキを固定持っており、2人のキャラクターを選択して30枚のデッキにする。緩いデッキ構築型カードゲーム。

デッキ構築がゆるく、買い切りの構築済みということでカードパワーが全体的に高い。パックで商売をしていないので当たり外れを作らなくていいから。

独特に感じたのはメインフェイズとバトルフェイズが分離してない点。メインとバトルを自由に行き来できるゲームは正直あまりやって来なかったので面食らった。

プレイヤーがマナのように「行動力」を持っていてそれを消費することで「召喚」「攻撃」「追加ドロー」などのアクションを自由な順番と組み合わせで行える。今持っているカードプールでもまだまだ試行回数が足りないので遊べるし、拡張が楽しみ。

良い日のおさんぽ

国会図書館はその名の通り国会議事堂の傍に位置する。一般的な街の図書館と違って、ここではシステムで本を検索して予約して借りて、その場で読む。

珍しく午前から入館。入ってすぐ年配のおじさんが受付で「変わっちゃってわからくなった」と不平混じりに助けを求めている。予約用のPCを見てなるほど。システムが更新されている。予約のためのマウス移動や遷移回数、操作するべきボタンの文言がかわってはねー、と思いつつ予約。最大五冊借りれるのだが、この日は時間がないので四冊。もちろん全部読めないのだが読みかけて買っちゃうから別に良い。ここへは味見しに来る。

午後から来る国会図書館はギリギリ「混んでる」になるかならないかラインの充填率なのだが午前はもう明らかに広々している。
どこへでも座れるし、視界に人が入ってこないし貸し出しカウンターは並んでないし心晴れ晴れ。朝から動け、ってこういうこと?

「引き出しにテラリウム」「深夜特急」「哲学マップ」「あなたはひとりぼっちじゃない」を摘まんだ。

スマートウォッチのタイマーで刻みながら四冊をつまみ食いしていたら昼が来た。食堂へ。図書館内にある食堂は利用者の行き場が他にないことから集中する。運よく混雑の波を避けられたらしい。690円の相応ランチ(私が勝手にそう呼んでいる)を頂く。注文したらすぐ出てきて熱々では無くて、同じ味が続く。こんな書き振りではまるで腐しているみたいだがこれを期待してここには来ている。思いもよらない出会いは起伏になるが、必ずそこにある平坦さは安心をくれる。マクドのハンバーガーから濃厚な肉汁が出たらびっくりしちゃうでしょ。お昼を食べたら今日の国会図書館はお終い。移動する。

国会図書館から科学技術館はどちらも皇居ランのコース脇に位置する。徒歩で30分ほどの距離。イベント前に国会図書館に来るのは丁度いい流れだが同じコースは流行らないでほしいね。間には北の丸公園があって「てくてくするには丁度良いですな〜」と道草。

千鳥ヶ淵というエリアらしい。公園の真ん中に位置する池を二分する国道。これが富士山なら殺人事件が起きているよね(コナンの劇場版を思い出しながら)。舗装されてない土の道は埃で靴が汚れるのが難点ではあるけど、足の裏から地面の異なりを感じる。均等なアスファルトからは得られない触感。

科学技術館といえば声優イベント、なのである。サイエンスホールはその筋で有名。この日は石見 舞菜香さんのラジオのイベント。羊宮妃那さんがゲスト。最近好きあればイベントへ行く機会を探している人同士の組み合わせ。
良いイベントでしたよ。掛け値なしに。アーカイブ配信あるので。。。

終わったら、秋葉原に徒歩で移動。これも30分くらい。何かというと萬印堂さんでボードゲームのコンポーネント相談をしていた。ボードゲームのネタが溜まったらここで貰ったインプットが活きてくるかな…。

終わって家に帰る頃にはこの日の歩数は18000歩!よく歩いたね。

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