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Beginner#4 「大人はすぐ忘れる」子どものアレコレ

これまで、パルクール練習ジムJUMP&LEAPを運営するSENDAIXTRAINは全国で年間15000人以上もの子どもたちと関わってきました。

多くの子どもたちをみてきて思うのは、すべての子育て・教育に正解はないということです。


なぜなら、その子がどのように育ち、どのように失敗し、どのように成長するかは一人ひとり違います。いかに方法や解決策を伝えて実践しても、子どもの反応や解決までの時間、対応方法は変わってくるからです。


「じゃあ今やっている子育てや教育は?無駄なの?」


そうではありません。まずは、「子ども」の特徴を理解していただき、親ができるコト・できないコトを理解していただきたいのです。


スマパルnoteでわかること

  1. こどもの脳の成長の仕組み

  2. 大人は「こども時代」を忘れているということ

  3. 人生は遺伝しないということ


「子ども」ができること・できないこと


子どもの脳や体、心の成長は年代によってさまざまです。 アナタの子どもは今どの時期か答えられますか?

もちろん、その子の特性によって成長のスピードは様々です。ザックリですが、どの段階なのかは確認しておきましょう。


▼子どもの成長段階(漢字ばっかりでイヤ!という方はとばしてOK)

すこし、難しい表になってしまいましたが、大まかに特徴をだすとこのようになります。


ここでおさえておきたいのは、子どもの成長は年齢によって大きく変化し、できるコトとできないコトが生じるのはあたりえだということです。


わかりやすく数字でも考えてみましょう。


考え方①身長


よく幼児期の子と外を歩くと車がきているのに飛び出そうとしたり、気づかないことがあります。

そんなとき「危ないでしょ‼なんで車きているのに飛び出すの!」と𠮟ることが多いかもしれません。


しかし、子どもの身長90㎝~100㎝までしゃがんで歩いてみてください。


「目の前の草花や地面しか見えない…」


よく見ろと言われても、見えないのですからその注意は一時的にしか効果はありません。


考え方②分数


子どもの頃と大人になった現在を比較すると 「子どもの頃長いと思っていた1年が、いまではあっという間」と感じたことはありませんか?


分数で考えると、

  • 7歳の子にとっての1年は…1/7(14%)

  • 35歳にとっての1年は…1/35(3%)


こう考えると 「他の子はもっとできている」 「そんなことに悩んでいないで勉強しなさい」

とは言えません。


その時点で感じる体験や問題は、子どもの時間と経験値の尺度では、人生最大で最長なのです。


考え方③体積


子どもと何時間過ごしていますか?

共働きだと、朝起きて送迎してから帰宅して夕飯を食べてお風呂に入って寝る…そうなると子どもと過ごす時間は24時間のうち5~6時間程度になります。


短いからもっと過ごさなきゃ!と思いがちですが、グラフの長さだけで見るのではなく、質量を考えてみましょう。


どんなに長い時間過ごしても、親がスマホ、子どもがテレビやゲームをする…では一緒に過ごしたといえるでしょうか?


また変化のない過ごし方も子どもの記憶に残りません。

子どもが備わってく視覚・聴覚・嗅覚・感触とともに親と新しい発見をすることで今後の人生において貴重な記憶になります。


ぜひ時間が短い分、質量を考えましょう。

子育ての成功体験はすでにアナタのなかにある

幼い時なにを思い、どう感じたか覚えていますか?

いつも帰宅が遅い親が、必ず毎年旅行に連れて行ってくれたこと

(例

思い出す風景やストーリーは人それぞれかと思います。 幼い時の記憶を頼りに、成功体験を活かすのも手です。

  • 楽しかった旅行に我が子とも行く

  • 食事はちゃんと一緒にとる

  • 落ちついて子どもの感情につきあう

一つひとつ親としての良い行動(姿)をみせるのが、子どもの自制心にもつながると考えられます。


子を“育てる”から、子に“気づかされる”

子どもは、未熟で守られるべき存在です。

「親である私が子どもをしっかりと立派に育てなければいけない」

そうではあるのですが、先述した表にもある通り、子どもは環境とともに成長し変化します。
外では、友達や先生などいろんな交友関係があり、考え方も変化します。学びは親だけではないことを意識しておきましょう。

子どもたちが“いま”生きている人生・時代は、親の私たちとは異なります。 だから、アナタの人生(経験)は、子どもに遺伝しないのです。

子どもが感じること・思ったことを一度うなづいて聞くことで、親の私たちの視野も広がることでしょう。


まとめ

子どもについて前提とおさえておきたいことを解説しました。

保護者の方によっては、「これが自分の教育方針」というものがあるかもしれません。
スマパルはそれを肯定も否定もしません。

なぜなら、冒頭に述べたように子育てに正解はないから。

ただ、これだけは認識してください。
子どもは育ててくれた親が大好きです。
しかし、子どもたちが、これから生きる時代も、環境も、出会いも学びも、親とは異なります。

それを認識した上で、一緒にこれからの子育てや生き方を考えていきましょう。

ご参考までに…それでは、また♪


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