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フェイスブック個別株への投資を取りやめた理由


投資家グリーンです。


ここでは、検討を重ねていたフェイスブック(Facebook)への投資を
取りやめた理由について書いていきます。


SNSとしてのフェイスブックは苦手意識も相まった事から、もう利用を
止めていますが、それでもなお個別株としてなぜフェイスブックを選ぼうと
したのか、また何かと話題のリブラなども絡め、まとめてみます。


それでは!



【フェイスブック投資を取りやめた理由とは】


フェイスブック投資を取りやめたもっとも大きな理由は、同社CEO、
マーク・ザッカーバーグ氏(以下ザッカーバーグ氏と記します)の
中国傾倒度合いの強烈さに気付いたから。


そら米国は警戒するわな、と。


詳細はエミン・ユルマズさん書籍に集約されてもいますので、
未読な方、また米国株メイン投資家はこの書籍を読まれる事をオススメ
します。


上記同書によると、繰り返しますが、ザッカーバーグ氏による想像を超えた
中国への傾倒が記されています(個人的主観)。


投資はリスクをヘッジする為に分散を心掛けるモノですが、ただでさえ他の
並び比較されるハイテク企業より事業の低分散性が顕在化しているフェイスブックとザッカーバーグ氏、あんた大丈夫なのかと不安になったのですね。


ザッカーバーグ氏と言えば米国議会でも厳しい指摘を受けているリブラの
イメージも併せ持ちますが、上述した理由が同構想の足枷になっている
側面も感じます。


以下、上記についての分かりやすい関連報道です。



米国は「仮想通貨で中国に敗退する」、ザッカーバーグの主張

(Forbes記事へのリンクを貼っています。)


上記、主に対リブラへの焦点で記されていますが、結局はその向こうに
あるザッカーバーグ氏への注意喚起とも言えるかなと。



要点としては以下3点


、4名の議員がリブラ協会の参加企業に書簡を送り(圧力)、同協会
からの脱退を要請

、結果、ペイパルやマスターカード、ビザなど主要金融企業の大半が離脱

、テック企業すなわちフェイスブック等を金融から排除する法案が提出
される


といった具合ですが、問題の根底にあるのは、ザッカーバーグ氏が規制と
寄り添う姿勢が見えない
、ここに尽きるのかなと。


XRP投資を通じ、該当国や分野における規制と寄り添う事の大切さを
同投資当初から気付いた身としては、当然の流れかなと。


他方、配当も出ないフェイスブック個別銘柄を、腹落ちせぬままずっと
保有出来るのか、また、米国議会で関連規制法案が動いている事も
消化しきれないリスク要因でもありました。



さらにはお家騒動も社内で発生しています。


➡Facebook、規制強化へ トランプ氏の投稿容認で批判


画像2

(出典:日本経済新聞


これは見方如何ではガバナンスが効いている側面でもあるのですが、
投資における自分自身のルールとして、お家騒動な会社には投資しないと
決めている事から、これもフェイスブック投資を遠ざける一要因に。



他方、政治色の強い行動にも出ていますが、下記規制対象メディア国からの
反応も今後の顕在化したリスク要因ではないかと思案。


➡FB、中国新華社など「国営メディア」と明記 広告も禁止へ


FB、中国新華社など「国営メディア」と明記 広告も禁止へ

(出典:REUTERS


上記から、結局フェイスブックというよりザッカーバーグ氏はいったい
どこを目指しているのか、こうしたモヤモヤは自身リスクを増幅させる
要因に姿を変えていきました。




【なぜフェイスブックへ投資をしようと考えたのか】


上記では主にリスクにスポットを当てましたが、ここではフェイスブック
投資検討に至った4つの要因についてまとめてみます。


1、アフリカ大陸をまるっと包む広大なインターネット網案

https://www.cnbc.com/2020/05/14/facebook-building-undersea-cable-in-africa-to-boost-internet-access.html?__source=twitter%7Cmain


➡上記、どのような展開と結果になるのかは不明ですが、該当規制やリスク
などをフェイスブック社がクリア出来た暁には大きなリターンを得るで
あろう事は自明ですね。


未開拓ゾーンの取り込みすなわち、自社収益拡大に大きく寄与するのでは
想像出来るところ。



2、インスタグラム上でショッピングサイト展開

https://thebridge.jp/2020/05/introducing-facebook-shops-helping-small-businesses-sell-online-pickupnews


➡既に構築(買収)済みのインスタグラムというSNSプラットフォーム上に
構築する収益事業、稼働しさえすれば、そう大きな投資コストを要せずとも
大きな事業収益を上乗せする事が叶うのではと想像出来ますね。



3、リブラ協会、HSBCの最高法務責任者を初代CEOに

https://nextmoney.jp/?p=29967


➡これ、リブラは今後米国の厳しい規制に沿っていきます宣言と受け取り
ましたし、これではじめてリブラ構想が米国規制ステージに上がった
そんな感覚さえ受けましたし、だからこそフェイスブックへ投資しても
良いかな、そんな考えに至った訳です。


表現を変えると、『米国議会の雰囲気が変わった』そんな具合。



4、ザッカーバーグのお姉さん、Randi ZuckerbergもRippleを高評価

https://coinpost.jp/?p=140216


➡ザッカーバーグ氏のお姉さん、Randi ZuckerbergもRippleを高評価したと
いう報道ですが、初めて知った時は驚きました。


なぜなら、リブラ構想は未完成であり、Rippleソリューションは同構想を
補完する側面を持つと妄想していたからで、思わぬ接点がこの両者に
出来た事に驚きと喜びを感じた次第。




【グリーンが出した最終的な結論とは】


フェイスブックへの投資に関する個人的なポイントを様々な角度から
書き連ねてきましたが、最終的に私グリーンが出した結論は、
フェイスブック個別株への投資はしない、です。


自身のリスク許容度との相談、そして腹落ちのする投資判断であるのか、
この2点でトレースした結果、個別フェイスブック株投資は難しいという
結論に。


ですが、同社投資のメリットが消えている訳ではない為、ETFたるVTIへ
投資
を行うという決断を下し、先日からポートフォリオへ組み込みました。


また、フェイスブックではなくVTIを選んだ理由は以下の3点


、VTIなら大きくリスク緩和可能かつ、配当まで出る事。
(フェイスブックは無配当)

、VTIに投資を行う事で、大きな時価総額を誇るフェイスブックを含んだGAFAM全てからの恩恵を受ける事が出来るだけでなく、フェイスブックの
成長をリスクヘッジしながらも享受する事が可能である事。
(G:Google、A:Amazon、F:Facebook、A:Apple、M:Microsoft)

、フェイスブックは、他のGAAMとの比較において、収益事業多角化側面
では劣っている事。これがリスクでもある。だからVTIで同リスクを希釈。



【まとめ】



今日は個別株としてのフェイスブック投資はどうなのかという視点で、
自身の考えをまとめてみました。
(フェイスブック投資を否定するモノではありません。)


XRP投資を通じ、規制と寄り添う事の大切さを強烈にインプットしてきた
立場だからこそ、リブラ構想の規制適合を目指す人事に強い好感を受けた
のも事実(元HSBC招聘人事)。


よくある投資の表現として、たばこを吸う側、すなわち消費する側になる
のか、それとも株主として配当を享受する側になるのか、というこの観点で
考えた時、フェイスブックを利用して個人情報と時間を消費するのでは
なく、同社株主となって株価成長による恩恵を受ける事が自身にとっての
一適解ではないか、そう考えが変わったのでした。


結果的には、リスクと今後の展開に腹落ちする事が出来なかった為、ETF
たるVTIという最適解に辿り着いたのですが、そこにはフェイスブックも
組み込まれている為、リスクを大きくヘッジしながらも同社が規制に沿って
アフターコロナの世界で評価を受けた時にも、VTIを通じて資産増加という
恩恵を受ける事が出来る選択をしよう、そんな結論に至った訳です。


今までは無配当だからという理由で敬遠していましたが、それでは思考停止である、そうフェイスブックからは気付きを頂きました。ありがとうザッカーバーグ!!


常に思考停止せず、自分を疑い、取り残される事のないように
動いていきましょう。



以上、この記事が読んで頂いた方々のお役に立てば嬉しいです。
お読み下さりありがとうございます⛄


何か質問等ございましたらこちらまでご連絡下さい。

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