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#G 恋文の書き方

とある人に恋をしたとき、アプローチする方法というのはたくさんある。例えば、面と向かう機会を増やすだとか、ごはんに誘ってみるだとか様々な行為がある。その中で、一番遠回しだが一番記録に残りやすいものとして「恋文」もとい「ラブレター」だと私は思う。昔は、文献などによると気になった人に対して一番情報を伝達する手段として手紙が一番使われていたそうだ。今はLINEやSNSなど容易に文通や意思表示などをしやすかったが、手紙というのは便せんを買い、わざわざ手書きで書くという行為はとても苦労がかかるものであっただろうと思う。しかし、やはり他人に対して創作をして発表する、という行為は二次創作を含め素晴らしいことだと思うので私は手紙を書ける人は尊敬する。

かくなる私も、文章を書くのが好きだったりすることもあり恋文とすなるものを数回書いたことがある。そこで一番困ったのは一体何を書くんだ、ということである。今ドキラブレターの書き方の情報など転がっていることは少ない。LINEで気になる文の書き方だとか、モテ仕草とかを研究する方が遥かに役に立つ。実際、そういう指南の雑誌や記事の方が遥かに多いだろう。だからこそ、私なりに書くラブレターの書き方をここに収めておこうと思う。

ちなみに、評判についてはまったくわからない。これは手紙の悪いところだと思うが評価についてまったく聞けない。しかし、まぁ悪いことは言われていないので話半分に聞いたり聞かなかったりしてもらえると嬉しい。

自分の思いを正確に書く

恋文で最も大切なこととしては「私はあなたに恋していますよ」と表現をすることだと考える。だからこそ、その思いというのは正確に書く必要があると考える。

つまり、何を言いたいかと言うと変に遠回しな言葉遣いをするなということである。例えば、というか一番言いたいことなのだがポエムを書かない方がいいと私は思うのである。ポエムというのは俳句のように限りなく少ない文字数で書かれるものである。文字数が少ない分何で補うかと言うと読み手の解釈で補うのである。

私は、この「読み手にゆだねる」というスタンスは少なくとも恋文においてはするべきではないと思うのである。理由は簡単で、変な意図で読み取られてしまうのはもちろんのことだが、そもそも初対面もしくはそれに近しい人に対して解釈を信頼して委ねるという行為は非常に恐ろしいと思うからである。私は、文章の解釈を読者にゆだねるというのは結構信頼関係が必要だと思うのである。文豪であっても「私はこういう文章を書いています」みたいに特徴づけられる人であるし、本であっても基本的には私たちから主体的に受け取るのでそこそこの信頼関係があるのである。しかし、恋文というのは一方的に投げつけられたものであるので、変に相手を信頼してしまうと変に警戒心を生んでしまうのである。もっとも、変な人間からポエム的なものをもらうと私は辟易してしまうのである。

だから、自分の思いを正確に書こう。貴方に対してどのようなまなざしを持っているのか、どういうところが好きなのかなど、自分がその人に対して思っていることを正確に書いて、「私はあなたのことを気に書けていますよ」と表現をすることで相手を自分の場に引き込むことができると思う。

エピソードを入れる

「あなたのことを気にかけていますよ」と表現をするには具体性というのが必要である。具体性を膨らますために、例を作ると相手にとっても実感がわきやすい。その例の1つとしてエピソードを入れることを提案したい。例えば、「〇〇先輩がゴールにシュートを入れる場面がよかったです!」とか、「△△さんがいつも私を気にかけてくれて好きになりました!例えば3時間目の理科の時に実験で失敗して…」みたいに具体化をすると、たとえ本人が「あ~あの時か」とか思ったり、思わなくても「そんなところを見てくれたんだ!」と十分アピールをすることができると思う。

ちなみに、私が書くときは同封しているプレゼントの経緯などを書いたりしている。「今回のプレゼントは◇◇です!これとこれで悩んだんだけど、貴方にはこれがあっているかなぁ」とか、様々な事に対して悩んでいる姿を表現することで「あなたにこんだけゾッコンなんです!」と表現することができる上、ジレンマを描くというのは文章を書く上で相手に理解してもらいやすいし自分でも書きやすい。だから、そういうエピソードを入れると恋文は自分の想いを表現しやすい。

文章って難しい

こんなことを書いたが、文章を書くことは難しい。Twitterでは140字制限、LINEはそもそも長文を書くツールではないので長い文章を書くというのは非常に大変である。しかし、そこであえて文章を書く。そんな文章はきっと記憶に残る上、形に一番残る。私もLINEはネットの海に雲散霧消しがちだが手紙はしっかり残している。今だからこそ、恋文はいかがだろうか。


最後までお読みいただきありがとうございました。

また来週。