マガジン 第3号
さて、マガジン第3号発行でございます!
今回ご紹介するのはザ・クラッシュから「London Calling」でございます。
演奏中、客との遠すぎる距離に苛立ったポール・シムノンが、ベースを床に叩きつけんと振りかぶっている、このジャケット。
今では同じポーズをとったミッキーマウスを見かけるほど有名になった、ロック史に燦然と輝くザ・クラッシュの名盤、三枚目のアルバムでございます。
1979年にリリースされたこのアルバム。
パンクの勢いとか攻撃性に惹かれてた方で、いきなりこのアルバムで多くがレゲエ・ダブへのアプローチが行われ、好き嫌いがはっきりと曲によって分かれてしまった人も多いのではないかと感じます。
そうなんです。皆がよく言うように、この音源はミクスチャー音楽の原点とも言っていいアルバムなんです。
ロックミュージックの原点を忘れることなく、そしてパンクのシンプルさも存在していおり、そこにレゲエ、スカ、R&B、ディスコ、ダンスミュージックが見事に取り入れられています。
彼らがある一つの枠に収められることを、ハッキリと拒否する精神が見事に体現されている。
そしてパンクの原点であるアンダークラス、ワーキングクラスの精神性。
反体制的アティテュード、批判精神、ユーモア。
パンクに、いやロックに必要なものがこれでもかと詰まっています。
London is drowing、 「ロンドンは溺死寸前」というタイトル曲『London Calling』や、若者や労働者の背水の切迫感を歌う『Rudie Can't Fail』
ズタズタになった社会や都市のなかでの孤独さを表す『Lost In The Supermarket』
それを言っちゃおしまいよと思わずつぶやく『Death or Glory』
そしてアルバムの最後は、ダンサンブルなビートとグルーブで奏でられているにもかかわらず、歌われている内容は女に捨てられた男の恨み節の『Train In Vain』
ほとんどが負け犬たち、社会的弱者へのレクイエムと言える曲ばかりです。
負け犬の遠吠え、ロックの笑い飛ばすユーモア、この二つがロックに必要な精神性を保ち続けていて、負け犬たちの曲なんだけど、なぜか手放せない。
敵と戦うには、自らのみじめさをまず笑い飛ばすユーモアが必要なんだ、そう彼らはこのアルバムを通してる叫んでいるのではないでしょうか?
つい先日、ロンドン・コーリングの40周年記念盤が発売されました。
クラッシュのファンの方はもちろん、初めてクラッシュを知った方も、これを機会に一度聴いてみてはいかがでしょうか?
☕️今日のカフェ🍰
六曜社
六曜社は1階と地下に分かれており、1階ではネルドリップのブレンドコーヒーが、地下では自家焙煎のストレートコーヒーが楽しめます。
こちらは、地下への入り口。
細い階段を下りていくと、レトロな店内が広がります。
こちらがレトロな店内。大人のまったり空間がここに。
人気のドーナツは昔ながらの懐かしいお味です。
ぜひ一度、伺ってみてください。
京都市中京区河原町通三条下ル東側
(1階)
電話: 075-221-3820
時間: 9:00~23:00
無休
(地下)
電話: 075-241-3026
時間: 11:00~18:00
水曜お休み
バー:18:00~24:30
無休
京都市バス5系統「河原町三条」降車、すぐ
地下鉄東西線「京都市役所前」より徒歩5分