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電子遺跡の発掘調査および救出、保全管理についての呼びかけ

今は昔、noteはおろかTwitterも存在しなかった頃……ブログさえもなかった牧歌的な電子時代がありました。多くの原始web人類は「ホームページ」あるいは「webサイト」と呼ばれる洞窟住居にすみ、狩猟採集で生計をたてていました。そこには掲示板と呼ばれるものが設置され、時には激しい論争も繰り広げられていたといいます。そのような住居跡は、現在では遺跡化していることが多いのですが、それら貴重な電子遺産がいま、消滅の危機にひんしています。ニフティ、ジオシティーズなど、住居の存在を支えていたが消え去ろうとしているのです。こうした鯖の上に築かれていた遺跡群は、鯖が消え去るや虚無の暗黒へ墜落し、01化してしまいます。

救済手段がないではありません。インターネット・アーカイブと呼ばれる強大な存在が、常に電子の海を見張り、様々な情報を記録しています。しかしそれでも漏れ落ちるものは多々あります。かつて栄えていた遺跡、崇拝を集めていたweb作品の多くは、今ではコトダマ空間かアカシックレコードにでも接続しない限り、永久に見ることができません。人々の言い伝えや僅かな断片によって、そのかつての様子を想像することが許されているだけなのです。今のweb文明もそのような運命を辿らないとは限りません。

本題に入ります。つのは昔「柳あきら」氏の二次創作小説「あたるの異常な愛情」を読んで、たいへんな感銘を受けました。つのはその小説の電子的コピーを所持していますが、もともとそれがあったSEPIA Home Pageという場所は、ニフティ鯖であったためか、現在消滅しています。インターネット・アーカイブでためしましたが駄目でした。それが表示されている氏のホームページも、ジオシティーズなので消滅の危機にひんしています。

http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Name/8231/menu120.html

氏はご健在で、お名前で検索した結果、ある電子的な海におられるのをつきとめましたが……つのは氏に再公開をたのむべきかためらっています。ひとりでも多くの人に見てもらいたいのですが……つのは腰抜けな上に個人的な思い入れが強すぎ、尻込みしています。その、誰か、氏にたのんでもらえないでしょうか。できればつのの名を出さないでください。お願いします。この記事もTwitterとかに出さないでください。だめならこの記事の◆から下は爆破します。別の方法で見ることが可能ならそれでもいいです。

【以上です】

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