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◆気がついたらスキをつけていた記事まとめ72◆

おれだ。溜まったのでやる。クリスマスも終わり、冬コミと大晦日と年始を迎えるだけだ。このコーナーも今年のぶんは最後になる。note海もこの一年でいろいろな変遷を遂げたが、ニューメキシコの荒野に近未来都市やオシャレなカフェが生えているかと思えば、暗黒の毒沼や虚無の暗黒へ通じる穴があったりして油断ならない。人が記事を書いているからには闇も光もある。自我を飲み込まれることなく、犀の角のようにひとりで歩め。

前回はここだ。PCでの表示問題はなかなか解決しないが、普通に表示されることもあるし気にしないでおこう。表示が変な記事を改めて貼り直すと直ることはわかったが、いちいち貼り直すのもめんどくさい。

さて、いつものやつだ。さくさくやろう。……と、その前に。

◆∞◆

この企画が賑わっていたので、もう一発撃ってみた。どれもこれも大したパルプですごい。こういう応募企画はおれのような無精者でもなんか撃とうかという気にさせるが、すごいのばかりだと段々ハードルが上がって来るな。まあ参加することに意義がある。今回のニンジャソン冬には何を書こうか。

◆殺◆

一発目。サツガイ・オブ・マッポーカリプス

AoM世界をかき回すトリックスターのひとり、サツガイの残した爪痕を追ってみる記事だ。やつはなにしろああいう存在なので爆発四散してもあっさり復活しかねず、油断がならない。わるいジーザスみたいなやつだ。トリロジーの敵組織は秩序系だったが、混沌の時代AoMの敵はケオスをもたらす。過冬や論理十字軍は別としても、SoCやクローザー、ネザーキョウはそうだ。REDのコミカライズではヌンジャの姿もついに出た。ニンジャスレイヤーやサツバツナイトはいずれヌンジャと戦うことになるのだろうか。備えよう。

◆裸◆

二発目。いらない何も捨ててしまおう

聖夜の悲しい、しかし温かい物語だ。全裸でなくても中年男性は、この世で最も迫害される弱い生き物、虐げられる存在だ。ましてカネも職も妻子も友もない、孤独な男ならば。庇護してくれる親は年老い、先立ち、彼らはこの世から爪弾きにされたまま……消えていく。実際現代の社会問題として叫ばれているのだ。おれもおまえもそうならないとは限らない。いまカネや職や家族や健康な心身があるやつだって、ある日突然に失うかも知れないのだ。そんな弱者が全裸となり無敵の人となれば、通り魔やテロリストになるしかない。だがこの物語では共に全裸になってくれる仲間がいる。ああ、ユウジョウ……そのまま凍死しなければよいが。主よ彼らを憐れみ給え。

◆婆◆

三発目。ババアが出てきて悪魔狩る

あの「ジュディ婆さん」のクリスマススペシャルだ。おれもアドベントカレンダーの二発目で寓話めいた悪魔退治をさせてみたが、こちらは流石に悪魔狩りのPROで、恐ろしいデビルサンタを鮮やかな手並みで倒してのける。悪魔でも神でもドラゴンでも、物理肉体があれば殺せるのだ。こころに潜む悪魔や邪神は、エゴや言葉で葬り去るか、うまくつきあっていく他ないが。

◆水◆

四発目。これもぜひない国のため

なんか見つけた。水木大先生の傑作戦記漫画『総員玉砕せよ!』の紹介だ。おれはあの漫画を時々読み返す。兵士たちはかっこよくもなければ超能力もない等身大の男たちで、殴られたりバナナを食ったり缶詰を開けたりパパイヤの根を煮たりし、泥や糞に塗れ、疫病や事故やワニの襲撃や敵襲で、無意味に惨めに死んでいく。上が戦えと言えば戦い、総員玉砕せよと言われれば玉砕せねばならない。これが戦争の現場だ。おれは決して戦場へ行きたくない。現代日本では幸いに戦争はないが、ブラック企業とかいろいろな地獄がある。死んだら終わりだ。生き残れ。生きていれば、いつかは……。

◆羅◆

五発目。古代ローマカラ哲学

「推薦図書」のタグで見つけて驚いた。古代ローマ人による宇宙論を交えた哲学的な短編の紹介だ。地中海世界を支配下に納めたローマも、宇宙から見れば小さいと自認していたからすごいというが、チャイナでも鄒衍が大九州説を説き、日本も粟散辺土と自称していた。道長の片言を引き合いに出して西洋文明との勝ち負けを論じることもなかろう。著者のキケロは弁護士でジャーナリストで、弁論一本で高位に登り、後の啓蒙主義に大きな影響を与えたすごいやつだ。おれはカエサルびいきの塩野七生作品でローマを知る程度なので、こいつにあまりいいイメジがないが、相対的な視野は必要だろう。

◆危◆

六発目。恋人はサンタクロース

右に寄り過ぎたのでリラックスしよう。例の漫画だ。山田がどんどん性的に貪欲になっており市川の貞操がやばい。読む方の精神状態もやばく、TLは阿鼻叫喚の地獄絵図だ。忘れがちだがこいつらは中学生なのでこれから先の人生が心配になってくる。いや、こいつらは普通につきあってゴールインし、子宝にも恵まれ、順風満帆に人生を送るだろう。おまえはどうだ?おまえは市川ではない。現実逃避の時間は終わりだ。やるべきことをなし、人生を取り戻せ。恋人や妻子を作れ。さあ。さあ。どうした?トラックに轢殺されてもチートハーレム異世界には行けないぞ。目を覚ませ…010011011001…

※つのは元気です。ごあんしんください。

◆馬◆

七発目(二連発)。ケンタウロス体験記

……気分を変えよう。TLに流れてきた。作家の人がモンゴルで乗馬体験してきたという。おれは遊牧民に何かしらの憧れを抱いているが、なりたくはないしモンゴルに行ったこともない。作家だけに言語表現が独特で、「馬に吸収合併される形で人馬一体が達成される」とか様々なパワーワード(確かにそうなのではあるが)が出てくる。現代のおれたちは滅多に馬に乗ることはないが、馬は実際日々のコトワザに溶け込んでいる。意馬心猿ともいうし、おれもイマジナリ世界を馬で駆け回ってみようか。

◆匈◆

◆奴◆

今年は以上だ。また来年。

【ひとまずおわり】

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