5年後の将来

本日3本目。
3日坊主になりそうな予感がするのでとりあえず書きたいときに書く。

今日書いていたESにあった「5年後の将来」という欄。10年後でも15年後でもない、5年後。なんとも現実的で、でも私はパソコンを打ち込む手を止めてしまった。現在21歳の私の5年後、つまり26歳。私はいったいどこで何をしているのだろうか。

多分、こういう時にはその企業で働いている想像をして、その理想の自分を明確に、かつ具体的につらつらと書き連ねられる人が受かるんだろうな、と思いつつ、それができない自分に苛立ちと、息を吐くように嘘を書かないことへの若干の誇りを感じた。

たぶんこれを書き出したら止まらないという前置きを置きつつ。

これはのちに先ほどの話に繋がってくるのだが。
私には好きな人がいた。

今から少しだけその話に付き合ってもらおうと思う。

詳しくは述べないし、私の親しい友人であれば出会いの全貌は腐るほど聞いただろう。一目惚れだった。人生初めての。たくさんの人の前に立つ彼はとてもかっこよかったし、ステージを降りた彼はもっと魅力的だった。無邪気な笑顔と、一人一人と向き合うやさしさと、危うさ。そこに年上の魔力というものもあって。こうして彼の魅力を語り出したらきっと止まらないくらい、彼に心を奪われてしまった。
ステージの上に立つ、絶対に手に入らないと思っていたものが意外にも、トントン拍子で身近な存在になったことに私は戸惑いつつ、今となっては短かったその期間を、存分に楽しんだ。これは比喩ではなく、事実、彼の話なら私はいくらでもきいていられた。音楽の話、服の話、友人の話、仕事の話。私が知らない世界を彼はたくさん知っていて、それを聞くのはとても心地よかった。大好きだったし、今もそれは変わらない。なぜ、冒頭で過去形になってしまったのかはまたそう遠くないnoteで。

これがなぜ5年後の話に繋がるのかというと、そう。少しだけ触れたが、彼は年上で、27歳。私より6年長く生きている。つまり想像できない5年後よりも後の世界で彼は生きているのである。設問をみて真っ先に彼の姿が思い浮かんでしまった私は、自他ともに認める未練タラタラ女なのだが、そんなことは今はどうでもいい。

結局この話にオチはなくて、ただ5年後の将来が見えなかったことと彼を思い出したことを言いたかっただけの長めの独り言なのだが。
こんなことを長々と書いても、どうせエントリーシートには、なりたくもない、御社が望む社員像を語るだろう。バイトの面接だってそうだった。
「会社のために、社会のためになんでもやります」という笑顔を、
すぐにはがれるようにセロハンテープで顔に貼り付けて。

でもまあそれでいい。本当の気持ちなんて自分でも知らない。思い込みが現実になるなんてよくいえた言葉だ。可能性としてはゼロではないけれど、思い込みが起こした行動が現実に繋がっているだけで、それは魔法ではない。結果なのである。

ちょっと長くなりすぎた。この喫茶店に居れる時間も少なくなってきたので今から私は御社の5年目社員だと、思い込むことにする。



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