0323 愛はズボーン

サバシスターpre.
『アテンション!!TOUR!!』大阪編

バーフロアにも人が溢れる満員のANIMA。

場面が暗くなり、ライブが始まるのを今か今かと待ちわびていたオーディエンスが歓声を上げる。

堂々のトップバッターは本日の3組の中で一番の年上、とはいっても
最年長Gt.Vo.金城も33歳と、まだまだこれからの飛躍が楽しみなバンド

愛はズボーン

である。

ANIMAのある、大阪アメリカ村を拠点として10年以上活動を続けている。

先日Vo.儀間とHumpbackのVo.林が結婚したことでこのバンドを知った、という声もある。(おめでとー!!!)
(この二つのバンドは交流も深くてもともと互いの曲をカバーしてサブスク配信などもしている)


彼らの特徴はオルタナティヴロックにポップさをプラスしたような、

思わず一緒に踊ってしまうようなリズムと語感、ちょっと笑えるような歌詞

とにかくライブが楽しいのだ。

颯爽と登場した彼らの一曲目は「MAJIMEチャンネルver.2.0」

ツアーの主催、サバシスターとはおそらく客層も違う

彼らのことを知らない人も多かっただろう

しかしフロントマン儀間が「Du-du-du-du-du」のコーラスで客を煽ると、
初めはぎこちなかったオーディエンスたちも、長いコーラス部分に慣れてきたのか手を左右に振り始める。


1曲目から圧巻のパフォーマンスで場内を温める、愛はズ

続く「ひっぱられる」でも思わず体を揺らしてしまうような軽快なリズムを見せ、2曲目にして私たちはみな、すでに彼らのペースにのまれていた。

ここで軽い自己紹介とポージングともに「ギマちゃんですっ☆」とVo.Gt.儀間。観客からは笑い声もこぼれ、ぎまちゃー-ん!の声も聞こえた。

音楽とアメ村を愛する、愛はズボーン。

儀間のことを「ぶっとんだやつ」という金城だが、その顔は嬉しそうだ。


主催、サバシスターは結成僅か1年。

「すごいですね」と感心を見せると同時に彼女たち一人一人についても触れ、

Dr.ごうけの「ごうけ」という名前にツッコみ笑いを誘う。(もちろん馬鹿にしているわけではない、愛のあるツッコミである)

そんな結成1年目、ということにあやかって、金城が結成当初に作った曲。

夏休みのバイト代5万円を握りしめて向かった楽器屋さんで初めてギター買ったときの曲。

「ニャロメ」を披露。


普段ツインボーカルの愛はズボーンだが、
この曲は、金城が魂を込めて歌う。

今までの軽快なリズムも混ぜつつ、しっかりと”聴かせる”曲である

「大人になれば

ギターが買えるぜ!!

ギターが買えるぜ!!

ギターが買えるぜ!!」

学生も多かったこの日。

力強く演奏する彼らのこの曲を聴いて、

きっと、


春休みのバイト代の使い道が決まったのではないだろうか。


あたたまりにあたたまったライブハウスに追い打ちをかけるように、
最後は彼らのバンド名がそのまま使われた代表曲

「愛はズボーン」

親に愛されてすくすく育ち185㎝。
「もっと愛をちょうだい!!」という儀間に、

「ボン、ボン、ズボボーン、愛はズボーン!」


のコールアンドレスポンスで
オーディエンスはメンバーに愛を送る。

「WBC見た人だけ~!」
「スラムダンク観た人だけ~!」

タイムリーなネタをはさみながら

最後は「全員~!!」で

「ボン、ボン、ズボボーン、愛はズボーン!!」

皆の愛を受けて身長が伸びた(?)儀間をいじりながら
終始楽しそうなメンバー。

演奏のクオリティも、盛り上げ方もさすがとしか言いようがなかった。

初めてのお客さんも決しておいていかない。
我々はこの人たちを目当てに来たのではないかと、
おそらく全員が思った(予想)くらい、楽しませてくれた。


トップバッターにして最高のライブを魅せてくれた愛はズボーン。


愛に溢れたロックバンドであった。






すべてのライブレポートを書く前だがこれだけは書きたい。

筆者の目当てはアフターアワーズ。主催はサバシスター。

しかし、

まちがいなく


今日のベストアクトは彼ら、

愛はズボーン

であった。


次回、アフターアワーズ編に続く~

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