ITeens Lab.の生徒が仮想通貨で事業するってよ ~@NEMcafe~
5/26 福岡ユニオンソーダにてNEMcafeなるイベントが開催されます。
暗号通貨プロジェクトNEMの普及推進を目的としたイベントです。
(NEMはCoinCheckハッキング事件でも話題になってたやつです)
EXA KIDS2018で子ども向けNEMワークショップを開催したことで縁があり、オレもこのNEMcafeの運営メンバーに参加することになりました。
その中で、【子どもたちが企画運営するXEM決済店】という企画を立てさせてもらっています。
※【XEM】とは【暗号通貨プロジェクトNEM】により発行さている通貨のことです。
ITeens Lab.から選抜された数名の受講生が、暗号通貨NEMを使った、駄菓子屋さんを出店するために企画を進めています。
その駄菓子屋さんでは現金は一切使えず、暗号通貨XEMで支払うしかないんですね・・!すごい話ですよね。
ITeens Lab.のスタッフともゆかりのある、糸島子ども企業家塾を参考にさせていただきました。
ここに暗号通貨を絡めたわけです、子供たちに起業の体験をさせるということ自体かなり良い取り組みだと思いますが、今回は暗号通貨を使うというところにフォーカスしてみたいと思います。
ITeens Lab.の公式ブログでも暗号通貨を子どもたちやスタッフに触らせることについてコメントしていますが、暗号通貨(とブロックチェーン)は子供たちにもどんどん触ってほしいと思っています。
ところで、子供たちにビットコインでなく敢えてNEMを使わせている理由を少し述べていきたいと思います。
参考:アルトコイン
その①
ビットコイン手数料高いし遅いもん!
ご存知の方も多いかと思いますが、ビットコインの送金手数料はビットコインで支払います。
ビットコインって手数料安くて早いんじゃなかったの?って思われる方も多いかと思うんですけど、それもともと「銀行間の海外送金に比べて」って話なのと、いろいろあって特に昨年末あたりは高いし遅かったんです。
それに比べてNEMは基本的に早いし手数料も安いんですね。
余談ですが、暗号通貨ブロジェクトを比較する際、「各プロジェクト開発が進んでいるから、今段階で早い・安いに何の価値もない」という意見もあるんですが、子どもたちにこうやって触らせるためには現状、早い・安いは不可欠です。BTCやETHでは実質やれませんでしたから。
その②
コミュニティがあって、実際に使いたがっている人がいっぱい!
暗号通貨NEMの仕組みの中には「ため込むだけじゃなくてちゃんと使えよ」的なメッセージが仕込まれています。
これとNEMのロゴが自由に使える許諾になっていることから、国内のNEMファンの方々は意欲的にNEMをテーマに二次創作しまくり、そのグッズを売買するなどしてすでに独自の経済圏を手に入れつつあるのです。
参考:NEMによるフリマサイトnemche
その③
アプリの日本語対応
暗号通貨の文化自体がまだまだ認知度が低いところもあって、「子供たちにも暗号通貨触らせてみよう!」と思った段階では、ビットコインの財布アプリが日本語対応してないなどの問題がありました。
いろいろあってNEMは日本語の情報が多く、スマホアプリの日本語対応もばっちりです。
その④
なんかPOPでキャッチーかつ正義感ありそうな空気
①~③で挙げた理由などによるものだと思いますが、国内NEMユーザーをとりまく雰囲気がとにかくPOPでキャッチ−、なおかつ「儲けようぜ」的な雰囲気よりも「新しい経済圏築こうぜ」的な趣向のユーザーが多く集まっている印象です。
オレとしては子供たちに触らせるときに「うちの子にギャンブル教えてるんですか?」とは思われたくないわけですよww
好きな人たちがグッズやプラットフォームを作り合って暗号通貨を使った経済活動を楽しんでいる、そんな空気感が子どもたちに安心して体験させてあげられるポイントだったりします。
その⑤
アルトコインの存在を知る必要
暗号通貨の代表といえばビットコインなんですが、暗号通貨ですごいところはブロックチェーンという発明であって、その発明が通貨以外にもいろんな可能性を秘めているという点なんですね。
なので、オレとしては【仮想通貨】を触らせることだけにあんまり意味はないと思っています。そこだけの話ならICカードでもクレジットカードでもいいんじゃない?ってくらいです。
そのブロックチェーンの可能性を考えるにあたってアルトコインって何なのかってところがすごく重要なんですね。
子供たちにはぜひ、その可能性まで触れてほしいと思ってます。そして、「なるほど!ただのお金の代わりじゃないんだ!だからこんなに騒がれてるんだ!」ってところまで理解してもらえたら、そのへんの大人より上出来ですね(笑)
そういえば、この企画をたてて話を進めている中で、とあるマスメディアの方が興味をもって連絡をくれました。
その方によると「子どもたちの関心のあるトピックをアンケート調査していたところ、思いのほか『仮想通貨について知りたい』という意見が多かった」そうなんです。
これほんと盲点になりがちなことなんですが、我々大人は子供のことを考えるとき「自分が子どものときは~」って昔をさかのぼることが多いと思うのですが、現代の子供たちは現代に生きています。
大人と同じように、いまニュースで話題になってることは知ってるし、これから未来で自分たちが関わっていくことになるテクノロジーだってことも気づいてるんですね。