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EXA KIDSについて ~エクサの正体~

今年の2月、EXA KIDS(エクサキッズ)という名でイベントを開催しました。

主催、というとおこがましいけど、僭越ながら実行委員長を務めさせていただきました。
「子供たちのIT甲子園」を目指したイベントで、実行委員会は1年間のかなりハードな準備を行い「今、ココからヤバいやつらが生まれる」というスローガンを掲げ完全有志メンバーでやりとげました。

EXA KIDSがどんなものなのか、イメージつきづらい部分もあるかと思うので、ぜひイベントレポートを見てみてください☆

ぶっちゃけ、ココだけの話、オレの感想は「やっちゃったなぁ、こりゃ後に引けんなぁ」ですww
規模大きいし、いろんな人巻き込んでやらせてもらったので、続けるしか選択肢がないww(もちろんイヤイヤではないけど)

自分としてはEXA KIDSはとても良いイベントだと思っています。

子どもプログラミングの業界は、義務教育化だのなんだので、何を教えるのか、何のために教えるのか、様々な意見が飛び交っています。
プログラミング教育の真髄をとらえきれていない表面的な意見・教材・体制も散見します。
もちろん業界内の覇権の取り合いのような動きもあります。

その界隈の動きを見ながら「なんか違う感」がモヤモヤとしていました。仕方ないことかもしれないのですが、なんだかだんだんと論点がズレて、話の主役に子供たちがいないように思ったのです。
2020年に義務教育化されるにあたって、自分たちの教室や教材を売り込むのはもちろん大事なんだけど、、、今!何年後じゃなくて今、まさに学んでる子供たちがいるんだぜ、と。
しかしもちろん、どのような学び方をしたらいいか、なんてベストプラクティスは簡単に出るものではないので、議論も必要。。

そんななか、ITeens Lab.で開催していた「製作発表会」からヒントを得て

「どのやり方がいいか、どの教室・教材がすぐれた教育をしてるか、どのような学習を重ねればどんなことができるようになるのか、子どもたち自身に示してもらおう」と発想しました。

プログラミング教室どうしもビジネスモデルをぶつけ合うのではなく、品質のアウトプット(つまりどこまで子どもたちを育て上げられているのか)で競い合うほうが健全だと考えたのです。
というわけで、福岡県内外の子ども向けプログラミング関連の事業者にかたっぱしから連絡して挑戦状(?)を送りつけました(笑)
※もちろんそこでキッチリ結果を示して覇権をとるのが目標です(笑)

同じく福岡で展開していた子ども向けプログラミング教室miraitoさんが話に乗ってくれて、代表 片野さんがEXA KIDSの副実行委員長を買ってでてくれました。
その他様々な人たちの支援の下にEXA KIDSは進められ今年2月、来場者推計3000人という大盛況を収めました。


で、今日は「EXA KIDS」の名前の由来になっている「EXA (エクサ)」について触れておきたいと思います。
オレはスーパー鬼コンセプトしかも字面重んじ野郎なので、タイトルや名前には必ず奥行きのある理由がついています(笑)

IT技術なり数学なりに明るい人であればすぐにわかる「EXA」なんですが、その他でパッと意味がわかる人は多くないようです。
簡単に説明すると「メガとかギガのもっとすごいやつ」です。
IT技術の話でメガやらギガやら言うときは、データ量の話であることが多いです。メガとかギガはデータ量(など)を表す単位なんです。
「1000グラム」のことを「1キログラム」って言いますよね、あれと一緒です。

キロ(k)→1000倍
メガ(M)→1000000倍
ギガ(G)→1000000000倍
テラ(T)→1000000000000倍
ペタ(P)→1000000000000000倍
エクサ(E)→1000000000000000000倍
こんな感じです☆

この単位の数え方はメガ、ギガ、テラ、ペタ、エクサ、ゼタ、ヨタ・・・と続いていきます。

パソコンなど古くから使ってる人はわかるかもしれませんが、パソコンが扱うデータ量というのは年々爆発的に増えています。
大人の人々は覚えておいででしょうか?昔はUSBメモリスティックなんて128MBも容量があれば上等でした。その前のフロッピーディスクなんかは500KBくらいがせいぜいだったんです。
こちらのTogetterがわかりやすいですw

2000年ちょっとくらいのパソコン文化で考えれば、「ギガなんて何に使うんだ」ギガ単位のUSB持ってるやつはブルジョワだ」くらいの感覚でした。
このころは文章のデータが主で、たまに画像。けど画像は重たいから節約って感じでした。

それからしばらくして、2000年代後半くらいになるとギガの単位がものすごく身近になってきました。自分のUSBメモリでさえギガ単位になってきました。
このころは画像や音楽ファイルを扱ってました、たまに動画。けど動画は重たいから節約って感じでした。
「ギガなんて何に使うんだ?」と思ってたはずの単位を、自分のポケットマネーで、小さいUSBメモリで持ち歩く、しかもちゃんと個人的なギガ単位のデータ量を持ってたんです。

しかし、そのときですら「テラ」なんてオレには想像がついていませんでした。
同じく「テラなんて何に使うんだ」「テラバイト級の容量のやつなんて高すぎて買えない」と思っていました。
いまはどうでしょう、まだテラバイト(TB)級のデータ容量を扱っている人は少ないかもしれませんが、オレは2TBと5TBの容量の製品を2つも使っています(;・∀・)
動画のデータもいっぱい保存できるので、動画データも撮り放題です。

それでも今はやっぱり「ペタ」や「エクサ」なんて使う日が来るなんて想像がつきません。
今のところエクサ規模のデータ量を扱っているのはGoogleなど超巨大IT企業くらいらしいです。

しかし、必ず、技術の進化とともにペタ、エクサ、と身近に来るんです。そのとき、我々はいったいどんなデータをどんな風に扱っているんでしょう?

今はまだオレには、しっぽすら見えないペタ。そして想像もつかないエクサ。
けど、今プログラミング(IT)を学ぶ子供たちはきっと大人になって、まだオレたちが想像もできないエクサの時代を生きていくんです。

そんなエクサの時代を生き抜くことになる子供たち、彼らがオレたち大人に、エクサの時代の片鱗をみせてくれると思ったんです。


※参考:ムーアの法則

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