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中国の建物と街並み詳説絵巻『建築知識』2024年7月号

発売前から評判だった専門雑誌を予約購入。中国ドラマや映画をみるときや小説読むときの参考になればと思ったのですが、ファンシーな表紙のイラストの真逆をいく、「新石器・古代王朝から清朝まで」のすさまじく楽しい特集内容に歓喜しています。

建築については全然わからないので、すみません、内容のすばらしさを表現する語彙力ありません。とにかく開くページ、開くページの素敵な建築のイラストと詳細すぎる説明に見応え、読み応えあってうれしい。それぐらいしか言えないのがつらい。

紀元前5千年頃の集落から始まり、ポイントになる時代毎の都の様式、宮廷とかお屋敷以外がイラスト入りで説明詳しく説明されているだけでなく、庶民の生活様式とか、遊牧民のパオとか、窰洞(ヤオトン)、寺院、道観(道教寺院)、孔子廟から庭園まで。本当に、全部盛りって感じで、ただただ読んで、眺めて&読んで楽しいです。

個人的にものすごくポイントが高いのは、イラストの建築が中国大陸のどのあたりかもガッチリわかるようになっている地図の多さ、そして、漢民族だけじゃない、多民族が入り交じる歴史や建築の雰囲気がよくわかる構成になっているところ。もちろん、客家についてもあり。

あと、室内装飾とか椅子文化(もともと遊牧民のものだったらしい)が中国大陸で定着していく様子の説明も、建築と関わる大事な部分。日本はいろんなものを部分的に中国から取り入れたけど、椅子は取り入れていませんから。

いま、ちょうど夏の最大に仕事が忙しい時期なのですが、合間にこの雑誌を少しづつ眺めては楽しんでいます。この内容で、この値段って信じられません。「実質タダ」ってよく聞く言葉ですが、私が自分で使うのは初めてかも。

1章 都市・建物の歴史と特徴
・5分で分かる中国史・中国の都市と建物のルール・中国木造建築の特徴
2章 新石器時代~春秋戦国期
・新石器時代の住居・夏末期の二里頭遺跡・殷後期の殷墟遺跡・西周の鳳雛宮殿遺跡・春秋戦国期の建築と攻城戦略
3章 秦~漢代
・咸陽宮・始皇帝陵・秦・漢代の土木技術・前漢代の長安・漢代の陵墓
4章 魏晋南北朝期~唐代
・北魏代の洛陽・嵩岳寺の仏塔・隋・唐の長安・大明宮・安済橋・佛光寺の東大殿・石窟寺院
5章 宋~元代
・北宋代の開封・隆興寺・南宋代の蘇州・独楽寺の観音閣・仏宮寺の釈迦塔
・善化寺・元の大都・妙応寺の白塔・永楽宮
6章 明~清代
・明・清の北京・天壇・紫禁城・長陵・霊谷寺の無梁殿・曲阜の孔廟・私家庭園
7章 暮らしと文化・風土に根差した民居・坐様式の変遷・明清家具・服飾


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