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『#家族募集します』で朝から号泣した話

※ネタバレしない程度に内容に触れています

こんにちは。xiaoxingです。

良作揃いだった2021年春ドラマが全て最終回を迎えたのも束の間、2021年夏ドラマが放送され始めている。

『#家族募集します』は、主演が私の愛するジャニーズWESTの重岡くんだから問答無用で見ることを決めた。

このドラマを観る前は、「主演・重岡大毅、主題歌・ジャニーズWEST」の文字を人気作品の多いTBS金曜10時枠で見られるのが嬉しいなあ、とか。

共演者の皆さん演技派ばっかりじゃん!?とか。

オーディションから選ばれただけあって、なんか似ている子役を選んだなあ。しかもめちゃくちゃ可愛い!とか。

重岡くんが結婚指輪してるのヤバい!!パパジャニやってきた成果が見られるなあ、とか。

言ってしまえば、ジャニーズWESTのファン側からの目線でこのドラマを注目していた。

そして今日。Twitterを見ているとドラマの評判はかなり良く、とても泣けると書いている人が多かったので、1人で観られる時間を使って見ることにした。

3ヶ月前にある事情からシングルファザーとなり、仕事と慣れない家事に悪戦苦闘している赤城俊平(重岡大毅)。

小学校の先生をしながらシングルマザーを選択し、「誰にも頼らない」「甘えたくない」「誰よりも頑張らなければならない」と考えている桃田礼(木村文乃)。

突然「お好み焼き屋 にじや」に弟子入りし、その2階をシングルマザーやシングルファザーのためのシェアハウスにしようと、SNSで「#家族募集します」と呼びかけた俊平の幼馴染・小山内蒼介(仲野太賀)。

ここに夢を追いかけるシングルマザー・横瀬めいく(岸井ゆきの)が加わる。

出会うはずのなかった大人4人と子ども3人が出会い、家族になっていくホームドラマである。

1話途中、お好み焼き屋の店内で、蒼介が「じゃあ今度は奥さんも連れてこいよ」と俊平に話すシーンがある。そこまで楽しそうに話していた俊平の顔が少しだけ曇るというか、それまでの表情とは変わったのだ。

そこからずっと号泣していた。もうこれが最終回ではないのか、というほど涙が溢れた。

確かにこれはホームドラマだ。シングルマザーやシングルファザーの方達は共感し得るところがあったのではないだろうか。

私はシングルマザーではない。結婚をしていなければ恋人もいないし、子どもくらい小さな妹や弟がいるわけでもない。しかし、私はこのドラマを観て自分のことのように号泣していた。

このドラマを観ながら、同じく重岡くんが出演していた2019年のNHKドラマ『これは経費で落ちません!』の主題歌、『どうしますか、あなたなら』の歌詞を思い出した。

「良い自分」でいたいと思うほど苦しい
こうあるべきだと ずっと信じてきた
大人になる度 間違えられなくて
甘えることなど もう忘れてた

「みんな頑張ってるんだから頑張らなくちゃ」「これくらいは当たり前なんだから」と考えている人ほど周りの期待に応えて、自分自身を追い詰めてしまう。

本当はもっと自由に、自分らしく、自分のやりたいように生きれば良いのに、それができない。頭では理解していても、結局色々なことを考えると、現実的にはできないと思ってしまう。

「#家族募集します」を立ち上げた蒼介のような人がこの世にたくさんいれば、もっと生きやすい世の中になるだろうな、と思った。

この現代社会は、人生ハードモードの私はさらに生きづらく、元々人生イージーモードの人でさえ、生きづらくなっているだろう。

『#家族募集します』は、そんな現代人を優しく包み込む、広い意味でのホームドラマになればいいなと思った。



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