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昭和の旅館を令和のゲストハウスに

わたしたちのゲストハウスは
もともと、昭和30年代に元船乗りのオーナーによって
臼杵港にあった網元の家を移築して建てられた旅館でした。

今回、大家さんのご協力により、当時の写真が出てきました。


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写真に写っている女の子は今の大家さん。男性は宿泊客だそう。
短パンと下駄(よくみると半裸!)に時代を感じる昭和30年代。

かつて多くの船乗りで賑わった港町商店街の入口から徒歩1分。

臼杵城址の南側に位置し、「城南荘」という名前で営業していました。

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宿の前の雰囲気は今も昔も変わらず、細い路地に建っています。


臼杵港から近いこともあり、宿には常にたくさんの船乗りが滞在して宴会をしていたそうです。

確かに、部屋中の拭き掃除していると、今でもかなりタバコのヤニ汚れが出てきます、、

滞在客のなかにはなんと、相撲大会に参加するお相撲さんや
ギリシャからの海外船で寄港した船員もいたとのこと。

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宿の前で写真に写るのは、今の大家さんとお兄さん
お二人はこの宿でたくさんのお客さんに囲まれて育ったそうです


当時は、ご主人(大家さんのお父さん)は船乗り。
奥様(大家さんのお母さん)が料理担当。

お女将さんが一人で宿を切り盛りしながら、
旅館が最も栄えた頃には、住み込みの仲居さんが2人いたそうです。

「雑魚寝を入れると20人以上泊まっていたかも」と話す大家さん。
宿泊客の食事はすべてお膳に載せて、2階の部屋へ配膳していたそうです。


何度か増改築を繰り返して、今の形になりました

当時は、トイレもお風呂も、宿泊客で共有するのが当たり前。

そんななか、船乗りのご主人がアメリカで見たモーテルスタイルに衝撃を受け、部屋に風呂とトイレがついたプライバシーのある新館も増設し、当時はその画期的なアイディアに多くの予約が入ったそうです。(残念ながら今は使用していません)


親戚の子供が集まった集合写真。後ろにある縁側と庭は今も昔も変わりません。
今後、私たちは共有スペースとして活用予定です。

子どもの頃の宿での思い出を嬉しそうに話す大家さんをみて
次は、私たち夫婦が令和の時代にたくさんの人が集う宿にしたいと、
改めて思ったのでした☺️


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