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「オンラインの雑音を作る」

見出しの言葉は、5月7日夜のNHKニュースウォッチ9にて放送されたサイボウズ社長の発言です。テレワークを10年も前から行っているというこの会社の取り組みや、現状が特集されていました。

会社に出社して仕事をするのと、自宅で仕事をするのでは、いろいろと違いがあると思います。通勤しなくていいという体力的な面、人の目を気にせず作業に集中できるという精神的な面・・・。一方で、子どもの世話を同時にやらなければならなかったり、家事に時間がかかり、仕事に集中できなかったり、時間を自己管理する必要もあり、やりづらさを感じるという声も多く聞きます。

サイボウズ社長の言葉「オンラインの雑音を作る」はまさにこの、会社と自宅の働く環境の違いからきているそうです。

会社にいれば、同じ部屋で仕事をしている人の話し声や相談の声が聞こえてきたり、たまには他愛のない会話・雑談が聞こえてくることもあるでしょう。集中して仕事をするうえで、それらは「雑音」であると感じる人が多いし、私自身も静かなほうが集中できます。しかし、周りでどんな仕事が進行しているのか、同じ悩みや不安を持っている人がいるかどうかなどを知ることができるのもこの雑音で、会社で仕事をするからこそ使うことができる一種の情報手段という考え方でした。なるほど。

その雑音をオンライン・在宅勤務でも作ろうというのが、この話題のポイント。「在宅で静かに仕事できるぜ」という意見に逆行する取り組みですが、サイボウズでは実際に取り組み始めているそう。具体的には、社内の情報共有サイトへの書き込みで行うようです。映像を見た感じでは、Twitterのように他愛のない書き込みをしていいねを押したりコメントできるような印象を受けました。(「今日は風が強いですね」みたいな文が映った気がする)

オンラインの会議ソフトなどを使うことで、在宅でもチーム仕事ができるようになりましたが、人とのかかわりが減っているのは事実。隣の机の人と世間話をする、みたいなことができないのです。世間話のために電話をするのもなんだか迷惑・ハードルが高い。けれども、なんか話したい。そんな思いを抱く人も多いのではないでしょうか。Twitterで満足、情報共有サイトの書き込みスぺースに書くのもだるいという意見もわかるし、書いている人だけが浮いちゃうのでは、という懸念を感じましたが、当のサイボウズ社長も試験的にやるみたいな雰囲気で話していました。いずれ成功すれば、また話題になるのではないでしょうか。

業務+オンラインの雑音を作る支援機能が付いた便利なソフトなんかも出そうじゃないですか? これがいいのか悪いのか、考え方は人それぞれですが、こんな取り組み・考え方もあるんですね~という紹介でした。

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