社会人2年目の冬・新卒が感じた人材育成
東京で社会人になって2年目の冬。
新卒で人材育成の会社に入り、顧客の大半が大企業で、顧客に対して育成や研修サービスを提供しています。
徐々に仕事内容とか、自分がどんなことを求められているかが分かってきたこの頃、改めてこれからのキャリアを考えるにあたり、人材育成について考えてみました。
入社1年目で分かった、私がとらえる人材育成
私は今の会社に入社したのは、「より多くの人が自分らしく生き、可能性を発揮できる社会にしたい」という理由からでした。
私の考える「自分らしさ」とは、「自分が自分の人生の主体となり、動かしている感覚を持っている状態」ととらえていました。
しかし、実際に同い年から親の年齢までの組織人を見ていると、どうやら私の考える「自分らしさ」は、他の人から見たときの「自分らしさ」とは異なると感じるようになりました。
家族が笑顔になるために行動する人
来年結婚するパートナーと不自由なく暮らすために収入を得ようとする人
リスクを顧みず後悔しない人生を送るためにいろんなことに挑戦する人
自身の成長のために様々なコネクションを頼りながら行動する人
上記のように、年間100人以上の様々な社会人を見ていると、1人1人生きる目的・生活する目的が異なっていて、私が「自分らしさ」を定義し、企業の人材育成で実現することなど不可能だと思うようになりました。
あくまでも、企業にとっての人材育成は、「将来活躍する人材を育て、企業に利益をもたらす」ことが目的です。
特に、昨今は人的資本や人材投資の重要性が叫ばれています。
人材についての問題(離職、人間関係、仕事の進め方 等)は、組織の問題を直接的に解決することではないですが、目を背け続けると企業は崩壊してしまいます。
人事部にとっても、採用だけではなく、既存社員に対する投資は必要不可欠になりつつあります。
一方で、社員にとっての人材投資は、組織からの期待・一方的な押しつけだと感じる方も少なくありません。研修を受けている社員の方を見ていると、「それ以前に我々は人であり、1人1人が同じ組織内で異なる人生を歩んでいるのだ」と、主張しているように思います。
そういった下に状況下おいて、私の考える「自分らしさ」を仕事で発揮すること自体、論点がずれているのでは?と感じています。
私にできること、我々にできること
では、私の目指す「自分らしさ」はいつ、どのように、どんな人が実現することができるのだろうか・・・?
それは、行動しようとしても阻まれる・選択したいができない、といった状態の人たちに対して、外部(私)がかかわることによって実現する道が開ける、といった状態かと考えます。
簡単に言いかえると、知識や機会を増やすサポートをする、ということでしょうか・・・
約2年間、人材育成に関わる中で、絶対に自信を持って言えることが1つあります。
他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる
よく聞く言葉ですが、何人もの人を見ていて感じる言葉です。
誰かのため、自分の成長のため、、理由は何でもよいですが、本気で自分で変わろうとする機会があり、覚悟を持った人は変わることができています。
私が現在勤めている会社では、業務支援はもちろんですが、もっと根本の自身のメンタルモデルや価値観から内省を掘り下げることが多くあります。
業務の中だけで考えると、一定数の方は仕事とプライベートの「自分」を使い分けている場合があります。
そのため、「自分」としてどう思うか?何を感じてきたか?など、無意識的な意識に目を向けています。
その過程で、本来の自身に向き合える人・向き合うのが怖い人など、様々です。
正直、どちらでも業務に支障はでることは多くありません。
しかし、生き方や考え方には影響がでることが多いと考えます。
多くの人が、22~24歳で社会人となり、業務を遂行することに邁進し、自身が何を成し遂げていきたいのか・成し遂げるために学ぶことは何か、について考えていないです。
先進国の中でも生涯学習率が最も低いのは日本です。
こんなにも平和で、安心して暮らせる日本という土地で生きている我々だからこそできること、解決できる問題は世の中にまだまだあるように思います。
生涯学習率が低いことが問題ではなく、問題意識を持って行動に移す人や考えない人が多いことが問題です。
複雑化した現代において、我々一人一人が、改めて何のために生きているのか・何を成し遂げたいのか、について考える機会を持つことが重要だと考えます。
さて、、私にできることとはいったい何だろうか?
そして、できることからすぐに行動に移し、できることの範囲を広げていきたいと思います!!
久々に書いた2024年のnoteでした。
自分の整理のためですが、今年は積極的に活字にしていきたいです!
(写真は昨年訪れたニューヨークの夜景です✨)
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