小酒真由子

ライター。映画配給会社、出版社、編集プロダクション勤めを経てフリーに。『月刊スカパー!…

小酒真由子

ライター。映画配給会社、出版社、編集プロダクション勤めを経てフリーに。『月刊スカパー!』などの雑誌、『見るべき中国時代劇ドラマ』『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』などのムック、「Cinem@rt」などのWebサイトで、アジアから欧米までドラマについて執筆中。語学スキル:英語、中国語

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    小酒真由子の執筆したWeb記事、雑誌、ムック、出演した番組、ポッドキャストのまとめです。

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執筆雑誌・ムック(随時更新)

    • 海外ドラマのnepo babyたち

      「ザ・ボーイズ」シーズン4、期待を超える面白さでした。 死ぬかと思っていたキャラは死なないし、死なないと思っていたキャラはいきなり死んでしまうし、えーっとかきゃーっとか観ているこちらも阿鼻叫喚に。しかも、それぞれのカップルが幸せになれるかと思いきや、最後はまた怒涛の衝撃展開。次シーズンもますます面白くなりそうです。 ヒューイ役のジャック・クエイドは父がデニス・クエイド、母がメグ・ライアンという2世俳優”nepo baby"。だからこそ自分はめちゃくちゃ恵まれていると認めてい

      • 「科捜研の女 season24」スタート!

        今年も「科捜研の女 season24」がスタートしました! 近年の放送を振り返ってみると…… 20周年を迎えた2019年にシリーズ初の通年放送。 2021年9月、歴代キャストが集結するシリーズ初の劇場版が公開。 2022年4月、season21最終話でマリコが「今まで本当にありがとう」とカメラ目線で語りかけ、これでシリーズ終了?と視聴者がざわつくことに。 2022年10月、リニューアルしたseason22がスタート。セットも一新され、ちょっとシリアスかつスタイリッシュな演出

        • 2024年上半期中国ドラマOST 名曲PICK UP!

          「ロマンスが降る街」(在暴雪时分) シュー・ソン(許嵩) 「 Falling in love」 (作詞:陳曦 作曲:董冬冬) 大学生時代にVae名義でネットで人気を集めて音楽デビュー、これまでに8枚のアルバムをリリースしているシュー・ソンが歌うオープニング主題歌。 ウー・レイ(吳磊)とチャオ・ジンマイ(趙今麦)がひたすらラブラブなフィンランドロケの雪景色にぴったりのロマンティックな一曲! 「今天的她們」(今天的她们) モン・ジア(孟佳)「今天的她們」 (作詞:張煜 作曲:李

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          B・カンバーバッチ主演「エリック(Eric)」についてのメモ

          Netflixで配信中のベネディクト・カンバーバッチ主演のリミテッド・シリーズ「エリック(Eric)」についてメモしておきたいと思います。 80年代のNY。人形使いのクリエイターとしてテレビで子供向けの人形劇の番組に出演するヴィンセントは強いストレスを抱えていました。 富豪の家庭出身で父親を憎む彼は理解ある妻を得たものの、最近では夫婦仲がうまく行っていません。その日の朝も夫婦喧嘩をしていると、9歳の息子エドガーは一人で家を出ていきました。 ところが、小学校へ向かったはずのエ

          B・カンバーバッチ主演「エリック(Eric)」についてのメモ

          「玫瑰的故事」と『ストーリー・ローズ~恋を追いかけて~』

          リウ・イーフェイ(刘亦菲)の主演ドラマ「玫瑰的故事」が話題になっている今、にわかに脳裏によみがえった映画が『ストーリー・ローズ~恋を追いかけて~』。この2作について語り合う中国の視聴者の皆さんの反応を見ておおっとなりました。 「玫瑰的故事」は香港の女流作家・亦舒による1981年の小説。 近年、中国では女性文学の一時代を築いたと言える亦舒の小説のドラマ化が盛んで、2017年に「我的前半生」、2020年に「流金歳月」、今年は「玫瑰的故事」の他にも「承歓記」が放送されています。

          「玫瑰的故事」と『ストーリー・ローズ~恋を追いかけて~』

          「BEEF/ビーフ」「私のトナカイちゃん」についてのメモ

          突然自分の身に降りかかってきた災難。 なんで自分ばっかりこんな目に遭うんだ…… アイツが悪い……オレの敵はアイツ…… 最初はそう思って戦っていたのに、相手が自分と同じ存在だと気づき、相手を見れば見るほど、鏡を覗きこむかのように自分の内面が見えてくる…… そんな現代人の心を抉るようなドラマ「BEEF/ビーフ(Beef)」と「私のトナカイちゃん(Baby Reindeer)」についてメモしておきたいと思います。 「BEEF/ビーフ」 エミー賞で8冠に輝いた人間ドラマ。BEEF

          「BEEF/ビーフ」「私のトナカイちゃん」についてのメモ

          アメリカのHigh School Cliqueとは…

          アメリカにおける最近のHigh School Cliqueについて詳しく解説している動画があったのでメモ。 改めて、アメリカの学校では白人であること、勉強もスポーツもどちらもこなせること、コミュニケーション能力が高いことが重要視されているんだなあと実感。 なお、動画の説明は下記のような分類でした。 Cool Populars 全てを備えた人気者 Jocks 校内の花形スポーツマン Floaters コミュ力が高くてどんなグループとも仲良くできる人 Good-at

          アメリカのHigh School Cliqueとは…

          本当に役立つ解説動画「中国語発音完全ガイド」

          中国語の発音を解説する動画はたくさんありますが、一通りの基礎をきちんとフォローした上で日本人の苦手な発音についてドンピシャな解説をしてくれている、とても良き動画を見つけたのでメモ。 “毎日中国語のかね”さんは「発音スピーチコンテスト全国1位&外務大臣賞受賞」というだけあって、非常に中国語の発音がきれいです。その上で、日本人の視点からいろいろと発音のコツを解説してくれていて、とても分かりやすいです。自分が苦手と思っている発音に関して、なぜ苦手なのか、どこに問題があるのか、この

          本当に役立つ解説動画「中国語発音完全ガイド」

          日本人が好きな中国ドラマが分かる!「中国ドラマ総選挙」

          李姉妹さんが実施した「中国ドラマ総選挙」の結果がなかなか興味深かったのでメモ。投票されたドラマの数が800タイトルもあったというのが驚きでした。 やはり100位以内は2010年代以降の作品がランクイン。上位は納得のタイトルでした。101位以下のタイトルも気になります! ついでに、50位以内に入っていたドラマについて私が書かせていただいたWeb記事もここでまとめてみました。振り返ってみると中国時代劇のムックで執筆させていただくようになったのが2014年から。Webで中国ドラ

          日本人が好きな中国ドラマが分かる!「中国ドラマ総選挙」

          映画「無名」〜スクリーンに映るワン・イーボーの実像と鏡像〜

           2023年、中国で『無名』に続き、フー・ジュンと共演したアクション映画『長空之王(原題)』、ホアン・ボーと共演したストリートダンス映画『熱烈(原題)』(監督は『無名』でタン部長を演じたダー・ポン)等が公開され、俳優として評価を高めたワン・イーボー。しかし、2021年に『無名』が撮影されて彼が“影帝”と呼ばれる銀幕のスター、トニー・レオンとW主演を務めることが発表された時、世間はこのニュースを驚きをもって受け止めた。ストリートダンスに魅せられK-POPグループ「UNIQ」のメ

          映画「無名」〜スクリーンに映るワン・イーボーの実像と鏡像〜

          『カンフー・キッド(好小子)』の顏正國について語る

          80年代に一世を風靡した台湾映画『カンフー・キッド(好小子)』。 3人の少年がカンフーで活躍するこのアクションコメディ・シリーズは日本版まで制作され、彼らが日本語で主題歌を歌ったり、焼きそばのテレビCMに出演したり、大人気だったことを覚えている人も多いと思います。 その3人の中で私が一番好きだったのが顏正國(ヤン・チャンクオ)。 1974年生まれで4歳から子役を始めた彼は台湾の巨匠監督・侯孝賢の多くの作品に登場。早くから大人顔負けの演技力を示して、『坊やの人形』の一編、萬仁

          『カンフー・キッド(好小子)』の顏正國について語る

          Netflix「三体(3 Body Problem)」についてのメモ

          Netflix版「三体(3 Body Problem)」の配信がスタートしました。 全8話だったので一気見し、IMDbや豆瓣に書き込まれた視聴者のコメントを見に行きましたが、全体的に賛否は真っ二つに分かれているという印象です。 Netflix版では、葉文潔は中国人で人生経歴も原作に沿っていますが、現在進行形の物語の舞台はイギリスとなり、主人公の科学者・汪淼のキャラクターはオックスフォード大学出身の5人(Oxford 5)に置き換えられる翻案がなされています。 IMDbや

          Netflix「三体(3 Body Problem)」についてのメモ

          「我、邪で邪を制す(周處除三害)」についてのメモ

          香港人監督が撮って、台湾で賞レースを賑わせ、中国でも大ヒットしている『周處除三害』。日本では『我、邪で邪を制す』という邦題となりNetflixで配信がスタートしました。 イーサン・ルアン(阮經天)演じる陳桂林は黒社会の殺し屋で指名手配犯。唯一の肉親だった祖母を亡くし自分が余命わずかと聞かされると自首を決心。しかし、自分が指名手配リストNo.3と知ると、自首する前にNo.1と2を殺してこの世に爪痕を残していこうと考えます。 ボスへの忠義心も兄弟への義理人情もないが、守るべき

          「我、邪で邪を制す(周處除三害)」についてのメモ

          「忍びの家(House of Ninjas)」についてのメモ

          Netflixで配信がスタートした賀来賢人プロデュース&主演の「忍びの家(House of Ninjas)」が面白かったのでメモ。 舞台は現代の日本。服部半蔵の子孫である俵家の一家が秘密裏に文化庁から任務を請け負い暗躍する物語。英題はNinjasですが、当の忍者たちは自分たちを“忍び”と呼び、「最高の忍びは影となる」とセリフにある通り、人を殺めるような任務をこなしながらも世間にはその正体を知られないようにごく普通の家族のふりをして生活しています。 本作は平和な日常とその裏

          「忍びの家(House of Ninjas)」についてのメモ

          参考になった中国映画市場の考察コラム

          映画ナタリーに掲載された徐昊辰氏による2023年の中国映画市場を考察したコラムが非常に参考になったのでメモしておきたいと思います。 記事よれば「中国映画市場の2023年の年間興行収入はトータルで549億1500万元(約1兆1000億円)」とのこと。国別の年間興行収入は北米に次ぐ2位ということですが、日本人の感覚からしたら圧倒的な数字。中国ドラマを観ていると、若い男女でも映画館にデートに行くシーンがよく登場するのですが、この数字を見て映画館に足を運ぶことが日常のレジャーの一つ

          参考になった中国映画市場の考察コラム