小酒真由子

ライター。映画配給会社、出版社、編集プロダクション勤めを経てフリーに。『月刊スカパー!…

小酒真由子

ライター。映画配給会社、出版社、編集プロダクション勤めを経てフリーに。『月刊スカパー!』などの雑誌、『見るべき中国時代劇ドラマ』『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』などのムック、「Cinem@rt」などのWebサイトで、アジアから欧米までドラマについて執筆中。

マガジン

  • お仕事一覧(随時更新)

    小酒真由子の執筆したWeb記事、雑誌、ムック、出演した番組、ポッドキャストのまとめです。

最近の記事

  • 固定された記事

映画「無名」〜スクリーンに映るワン・イーボーの実像と鏡像〜

 2023年、中国で『無名』に続き、フー・ジュンと共演したアクション映画『長空之王(原題)』、ホアン・ボーと共演したストリートダンス映画『熱烈(原題)』(監督は『無名』でタン部長を演じたダー・ポン)等が公開され、俳優として評価を高めたワン・イーボー。しかし、2021年に『無名』が撮影されて彼が“影帝”と呼ばれる銀幕のスター、トニー・レオンとW主演を務めることが発表された時、世間はこのニュースを驚きをもって受け止めた。ストリートダンスに魅せられK-POPグループ「UNIQ」のメ

    • 日本人が好きな中国ドラマが分かる!「中国ドラマ総選挙」

      李姉妹さんが実施した「中国ドラマ総選挙」の結果がなかなか興味深かったのでメモ。投票されたドラマの数が800タイトルもあったというのが驚きでした。 やはり100位以内は2010年代以降の作品がランクイン。上位は納得のタイトルでした。101位以下のタイトルも気になります! ついでに、50位以内に入っていたドラマについて私が書かせていただいたWeb記事もここでまとめてみました。振り返ってみると中国時代劇のムックで執筆させていただくようになったのが2014年から。Webで中国ドラ

      • 『カンフー・キッド(好小子)』の顏正國について語る

        80年代に一世を風靡した台湾映画『カンフー・キッド(好小子)』。 3人の少年がカンフーで活躍するこのアクションコメディ・シリーズは日本版まで制作され、彼らが日本語で主題歌を歌ったり、焼きそばのテレビCMに出演したり、大人気だったことを覚えている人も多いと思います。 その3人の中で私が一番好きだったのが顏正國(ヤン・チャンクオ)。 1974年生まれで4歳から子役を始めた彼は台湾の巨匠監督・侯孝賢の多くの作品に登場。早くから大人顔負けの演技力を示して、『坊やの人形』の一編、萬仁

        • Netflix「三体(3 Body Problem)」についてのメモ

          Netflix版「三体(3 Body Problem)」の配信がスタートしました。 全8話だったので一気見し、IMDbや豆瓣に書き込まれた視聴者のコメントを見に行きましたが、全体的に賛否は真っ二つに分かれているという印象です。 Netflix版では、葉文潔は中国人で人生経歴も原作に沿っていますが、現在進行形の物語の舞台はイギリスとなり、主人公の科学者・汪淼のキャラクターはオックスフォード大学出身の5人(Oxford 5)に置き換えられる翻案がなされています。 IMDbや

        • 固定された記事

        映画「無名」〜スクリーンに映るワン・イーボーの実像と鏡像〜

        マガジン

        • お仕事一覧(随時更新)
          6本

        記事

          「我、邪で邪を制す(周處除三害)」についてのメモ

          香港人監督が撮って、台湾で賞レースを賑わせ、中国でも大ヒットしている『周處除三害』。日本では『我、邪で邪を制す』という邦題となりNetflixで配信がスタートしました。 イーサン・ルアン(阮經天)演じる陳桂林は黒社会の殺し屋で指名手配犯。唯一の肉親だった祖母を亡くし自分が余命わずかと聞かされると自首を決心。しかし、自分が指名手配リストNo.3と知ると、自首する前にNo.1と2を殺してこの世に爪痕を残していこうと考えます。 ボスへの忠義心も兄弟への義理人情もないが、守るべき

          「我、邪で邪を制す(周處除三害)」についてのメモ

          「忍びの家(House of Ninjas)」についてのメモ

          Netflixで配信がスタートした賀来賢人プロデュース&主演の「忍びの家(House of Ninjas)」が面白かったのでメモ。 舞台は現代の日本。服部半蔵の子孫である俵家の一家が秘密裏に文化庁から任務を請け負い暗躍する物語。英題はNinjasですが、当の忍者たちは自分たちを“忍び”と呼び、「最高の忍びは影となる」とセリフにある通り、人を殺めるような任務をこなしながらも世間にはその正体を知られないようにごく普通の家族のふりをして生活しています。 本作は平和な日常とその裏

          「忍びの家(House of Ninjas)」についてのメモ

          参考になった中国映画市場の考察コラム

          映画ナタリーに掲載された徐昊辰氏による2023年の中国映画市場を考察したコラムが非常に参考になったのでメモしておきたいと思います。 記事よれば「中国映画市場の2023年の年間興行収入はトータルで549億1500万元(約1兆1000億円)」とのこと。国別の年間興行収入は北米に次ぐ2位ということですが、日本人の感覚からしたら圧倒的な数字。中国ドラマを観ていると、若い男女でも映画館にデートに行くシーンがよく登場するのですが、この数字を見て映画館に足を運ぶことが日常のレジャーの一つ

          参考になった中国映画市場の考察コラム

          ミュージシャン出身の中国ドラマ監督

          中国ドラマ界で活躍するミュージシャン出身の監督についてメモしておきたいと思います。 1人目は「バッド・キッズ 隠秘之罪」「ロング・シーズン 長く遠い殺人」の監督として注目されているシン・シュアン(辛爽)。 彼は2000年代の中国ロックにおいて圧倒的影響力のあったインディーズレーベル、Modern Sky(摩登天空)所属のパンクバンド、Joysideの初期メンバーでした。2001年の結成時にはドラムを担当していましたが2002年に脱退。その後、2004年にギタリストしてバン

          ミュージシャン出身の中国ドラマ監督

          懐かしの香港映画といえば…

          この記事で懐かしの80、90年代香港映画について触れましたが、そういえばと思った補足をメモしておきたいと思います。 ここ数年、中国ではファッションやビジュアルにおいて「90年代香港映画風」というのが流行しているようです。 90年代の香港映画といえば、上の記事にも書いたような武侠&仙侠アクション、香港ノワールのほか、チャウ・シンチー映画も挙げられますが、もちろんウォン・カーウァイ映画も忘れてはならないところ。 最近おしゃれの代名詞となっている「港风」といえば、ウォン・カーウァ

          懐かしの香港映画といえば…

          小酒真由子・島田亜希子の中華ドラマ雑談 (2024年配信)

          第6回 シャオ・ジャン主演の話題作「玉骨遥」にも登場!鮫人って何? 「玉骨遥」に重要なキャラクターとして登場する、ファン・イールン演じる赤淵/止淵の種族、鮫人について語ります。(2024年1月1日配信) ・「玉骨遥」のあらすじは? ・主演シャオ・ジャン(肖战)のファンを狂わせる(!?)魅力 ・要注目の二番手男子ファン・イールン(方逸伦) ・鮫人って何?  ー女性作家・滄月のファンタジー世界「雲荒」シリーズ VS.「九州」シリーズ  ーロマンチックな設定で描かれる「玉骨遥

          小酒真由子・島田亜希子の中華ドラマ雑談 (2024年配信)

          2023年中国ドラマOST マイベスト10

          「華流ドラマガイド vol.3」や「中華ドラマ雑談」で2023年のマイベストドラマについて紹介させていただく機会があったのですが、ドラマOSTのマイベストについては、ここにまとめてみることに。2023年に中国で配信・放送されたドラマの中から、個人的にこのOSTが好きだったという10曲を挙げてみたいと思います。 「長月燼明(长月烬明)」 時代劇ファンタジーに名曲あり。レオ・ロー(罗云熙)とバイ・ルー(白鹿)が繰り広げる壮大で切ない愛を盛り上げてくれたのがホアン・シャオユン(

          2023年中国ドラマOST マイベスト10

          小酒真由子・島田亜希子の中華ドラマ雑談(2023年配信)

          ライターの小酒真由子、島田亜希子の二人が中華ドラマのあれこれをゆるーく楽しく語っていく番組です。 中国ドラマって面白い! 中国俳優って素敵! そんなふうに中国ドラマの沼にはまっている皆さんにも共感していただけるようなテーマを取り上げて、作品やスターたちの魅力を語り明かしていきたいと思います。 第1回「中国ドラマ最新あるある:ヒーローはワルな男」 記念すべき第1回目のテーマは「中国ドラマ最新あるある:ヒーローはワルな男」。最近の中国ドラマに多く登場するワルなヒーローたちにつ

          小酒真由子・島田亜希子の中華ドラマ雑談(2023年配信)

          取材インタビュー(随時更新)

          台湾BLドラマインタビュー:カイ・シュー(徐愷)、タロ・リン(林毓桐)、ナット・チェン(林毓桐)、ナット・チェン(陳柏文)、ルイス・ジャン(姜典)「奇蹟」 巻頭グラビア:岐洲匠&八村倫太郎「佐原先生と土岐くん」 「雪華の炎〜揺るぎない誓い〜」特集:樋口幸平 映画インタビュー:楠大典&高橋広樹「ワイルド・スピード」新録吹替版 台湾BLドラマインタビュー:ホン・ウェイジョー(洪暐哲)、ヤン・イーシュエン(楊懿軒)「Stay By My Side」 特集:眞栄田郷敦「彼方

          取材インタビュー(随時更新)

          執筆雑誌・ムック(随時更新)

          執筆雑誌・ムック(随時更新)

          番組出演(随時更新)

          番組出演(随時更新)

          Web掲載の記事(随時更新)

          キネマ旬報WEB Cinem@rt エンタメ・アジア 映画ナタリー 韓国TVドラマガイド チャンネル銀河 チャンネルNECO 法廷ドキュメント番組から生まれた、現実と虚構の狭間で描かれる刑事ドラマ「アイゾウ 警視庁・心理分析捜査班」 多様化する“家族”のカタチを示す、同性カップルの日常系ドラマ「きのう何食べた?」 ローカライズに成功した人気シリーズ。その魅力とは?「コールドケース」 中国ドラマ新時代! 米国ドラマ並のクオリティー+アジアならではの人間ドラ

          Web掲載の記事(随時更新)