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道三川をたどる冒険_2/2

道三川をたどる冒険_1/2からの続き

住所表示的には御門町から花園町までが道三川のハイライトだ。
地域の人たちがこの小さな流れを大事にしていることがわかる。

意気込みが伝わる
オススメの区間

住宅の隙間を縫うように、こんな裏庭みたいな場所を歩いていいの?と感じる路地が整備されている。
尾道の商店街の脇にある小路(しょうじ)のようだ。

東屋が整備されている
細長い庭園のようだ
シランだろうか
ここにも清掃されている人が
所々ケシが生えているが、これアツミゲシじゃないよね?💦
サクランボ発見!
ガザニアかな?

花園町に抜けるとバラ公園がある。
季節が良ければたくさんのバラを見ることができるだろう。
僕が訪れた4月下旬ではほとんど咲いていなかったが、なにせ膨大な品種と本数なので、時期外れでも咲いているバラがあった。

国や地域ごとに植え分けられている
三角形のバラ公園の南にあるのが緑町公園

バラ公園とその南側にある緑町公園は、かつて陸軍歩兵第41連隊の司令部及び練兵場だった場所だ。
現在はどちらも市民の憩いの場となっている。

広々とした緑町公園

バラ公園を過ぎると、植栽は寂しくなるが住宅街に入る。

スノーボール

住宅街を過ぎると、海に近づくにつれ、徐々に周囲に小さな工場が増えてくる。
福山と言えばJFEスチールが大企業として有名だが、それら鉄鋼業を支える下請け工場がたくさんあるのだ。
小規模な工場の隙間を縫うように道三川は流れて行く。

風情のある小川から、無機質で無骨な水路になってしまうが、植栽があるところが道三川だ。

ただの水路になってしまった
しかし、ハナミズキや…
ヒラドツツジが癒やしてくれる

そしてついに、道三川の旅が終わった。

道三川、最下部に架かる橋

ここで少し大きな水路に合流し、すぐ先の海に流れ込む。
地名は松浜町や港町になり、海が近いことがわかる。
ただし、この辺りも全て埋立地であり、かつてはJR福山駅近くまで入り江だった。
その辺りの町名が船町であり、入船町だ。

あの湧水が海にたどり着きました
水門の先は海だ

バラ公園を訪れる機会があれば、道三川をたどる冒険をしてみてはいかがだろうか。
季節はバラが咲く、春から初夏がいい。
暑くもなく、寒くもなく、たくさんの花が迎えてくれる。
福山という街の、秘密の通路を知った気分になれることを僕が保証しよう。

追記:道三川は福山城の外壕の跡地なんだと教えてもらった。
なんと!そうだったのか!
だから地元の人達が大切にしているんだね。
もっと大きな視点で見ると、
福山旧水道という水利開発の関連遺構と捉えることもできるようだ。
この地図を見ると、福山城の西側から南側に回り込んでいる水路が、現在とは微妙に異なるけれど、ほぼ僕が歩いた道三川に沿っている。
なるほど、面白い!
やはり秘密があったんだ😁

さらに追記:昨年度から福山市が東屋、照明などの整備を進めてるとのこと。
いやそれ、都市資産の活用として意味ないよね。
夜に歩く人はいないし、休憩する人もいない。
清掃してくださっている方々へのエクスキューズしか意味が見いだせない。
歴史遊歩道として案内板などの整備が優先と思う。

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