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マーケティング記事まとめ

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記事一覧

「差別化」ってただ違うだけじゃないの?差別化戦略のポイント【マーケティング】

マーケティングにおいて他社の商品とは差別化をするってとても大事なことです。そうでないと自社の商品が埋もれてしまいお客様に選ばれません。他社の商品と比較して異なる特徴を持たせることで競争上の優位性を得られるのです。 差別化戦略とは差別化戦略は、アメリカの経済学者マイケル・ポーター氏によって提唱された競争戦略のひとつです。競争戦略とは業界内で有利なポジションを確保するために選択する独自のアクションのことです。 競争戦略は3つに類型されています。 ・コスト・リーダーシップ戦略 ・

戦略・戦術・作戦・兵站、それぞれ説明できますか?【マーケティング】

「戦略・戦術・作戦・兵站」をまず図解してみる ビジネスの現場では「戦略」や「戦術」という言葉が良く使われますよね。でもこの意味を正しく説明できますか?何となく意味を捉えて使っているかもしれません。○○戦略と言っているのに中身は戦術レベルだったり。 加えて「作戦」や「兵站」という言葉はどうでしょうか。戦略や戦術と同じくもとは軍事用語ですが、作戦や兵站はあまりビジネスの現場では聞きません。あまりなじみのない言葉なので説明も難しいのではないでしょうか。いったん図解してみましょう。

多すぎて選べない、選択のパラドックス

選択肢がたくさんあっても人は幸せにならない「選択のパラドックス」、米国の社会心理学者バリー・シュワルツ博士の著書のタイトルです。 選択肢が多いということは自由度が高いことを意味し、自由度が高ければその分人類は発展するというのがこれまで信じられてきた定説でした。しかしIT化やグローバル化が進んだ現代社会では選択肢が膨大な数にまで増えてしまい,、時には人を不幸にしてしまう恐れがあるといいます。 選択肢の多さは無力感を生むあまりにも多くの選択肢があると人は選ぶのが難しいと無力感

モノ売りからコト売りへのシフトって言うけれど【マーケティング】

お客様は「モノ」が欲しいの? お客様がモノを求めているように見えて実はそのモノが欲しいわけではない。これはマーケティングの世界では有名な話です。 つまりお客様はなにか課題を抱えていて、その課題を解決したいのです。それこそがニーズの本質。モノはその解決策として購入するに過ぎず、お客様は別にその「モノ」が欲しいわけではないのです。 モノ売りはごまかせるがコト売りはごまかせない そうは言ってもこれまでは「モノ売り」の時代でした。お客様の購買の動機が課題解決だということは分かって

お客様はあなたの商品には興味がない「ドリルを買うのは穴が欲しいからである」

マーケティング業界では古くから伝わる格言がいくつかあります。そのひとつが「ドリルを買うのは穴が欲しいからである」というもの。ハーバードビジネススクールの教授であるセオドア・レビット博士が発表した「マーケティング発想法」という本が出典です。1968年の書籍ですのでもう半世紀以上前に書かれたものですが、いまだに通用します。この言葉の意味は、ドリルを買いに来た人はドリルそのものが欲しかった訳ではなくドリルを使ってできる穴が欲しかったのだということです。お客様のニーズとは何なのか、そ

ニーズ・ウォンツ・シーズの違い【マーケティング】

それって本当にニーズ?お客様がドリルが欲しいとお店にやってきました。店員がお客様がどんなドリルを欲しいのかヒアリングをし、お客様のニーズを満たそうととても性能の良いドリルを熱心にすすめました。この店員は果たして本当にお客様のニーズを満たせたのでしょうか。 マーケティング用語にニーズとウォンツということばがあります。このふたつのことばは意味が全く違うのですが混同している人がたくさんいます。先ほどの例え話では店員はお客様のニーズを満たそうと商品の説明を熱心にしていました。これっ

わかりやすいマーケティング用語メモ「プロダクトアウトとマーケットイン」

「プロダクトアウトとマーケットイン」とは?「プロダクトアウト」とは商品を提供する側が自社の技術をベースに商品を開発・生産・販売すること、「マーケットイン」とは顧客のニーズを調査しそのニーズに合う商品を開発・生産・販売することです。 「プロダクトアウトとマーケットイン」の特徴プロダクトアウトは自社の強みである独自の技術を元に商品を開発します。その技術がうまく戦略にマッチすれば市場において独占的な立場になれるため大きな利益を得ることができます。しかしそのためには持っている技術を

わかりやすいマーケティング用語メモ「コモディティ」

コモディティとは?コモディティとは、ごくありふれた日用品のようにメーカーごとの品質や特徴が同じようなものになってしまいどこの商品を買っても大差がない状態のことを指します。たとえば液晶テレビは、かつて日本のメーカーが機能や画質などを競っていた商品ですが、やがてどのメーカーの商品も似たようなレベルになってしまいました。中国や韓国のメーカーが品質で追随し大手家電量販店の店頭に並ぶようになりました。映像のプロや画質によほどこだわりがある人でなければどのメーカーの液晶テレビを買っても大

いまさら聞けないマーケティング用語集「4P」

4つのPマーケティングの基本的なことばに「4P」というものがあります。 Product(製品) Price(価格) Promotion(販売促進) Place(流通) の4つの頭文字Pを取って「4P」と言われています。これら4つの要素を組み合わせて分析を行ない顧客に自社の製品を届ける戦略を立てます。 この理論は1960年に米国のマーケティング学者、エドモンド・ジェローム・マッカーシーによって提唱されたものです。同じ米国の経済学者、フィリップ・コトラーはこの時代のマーケティ

いまさら聞けないマーケティング用語集「BANT情報」

BANT情報がないと商談が決まらない!?お客様と商談をする際に絶対に営業が把握しなければならない情報があります。この情報がないとその商談は基本的には決まらないとさえ言われます。この商談時に押さえるべき必須情報を「BANT情報」と言います。 BANT情報のBANTとは次の単語の頭文字からきています。 B:Badget(予算) A:Authority(決裁権) N:Needs(必要性) T:Timeframe(導入時期) BANT情報をどうやって獲得すればいいのかBANT情

デマンドセンターが営業とマーケティングをツナグ

デマンドセンターはデマンドジェネレーションを行うBtoBマーケティングでよく聞くデマンドセンターとはデマンドジェネレーションを行う組織のことを指します。デマンドジェネレーションとは何のことでしょうか。デマンドジェネレーションとは、営業部門に渡すための見込み商談を作り出すことです。 デマンドジェネレーションの活動は大きく分けて3つあります。 1.リード・ジェネレーション(見込み顧客の獲得) セミナーやオンライン広告などにより自社に興味のある見込み顧客を集めます。 2.リード

いまさら聞けないマーケティング用語集「アカウントベースドマーケティング (ABM)」

ターゲット企業を見極めてアプローチ!数年前から米国を中心にアカウントベースドマーケティング(ABM)という考え方が広まっています。ABMとは、自社にマッチする顧客をターゲット顧客と設定してそれぞれのターゲット顧客に合わせたアプローチを行うマーケティング手法です。「アカウント」とはターゲット顧客のこと。ターゲット顧客を決めたら、まずはコンタクトポイントがあるかどうかを確認します。適切なコンタクトポイントをつくりターゲット顧客に対しマーケティングや営業のリソースを集中させます。

マーケティングは会社とって非常に重要という話

あらためてマーケティングとは?を考えるどんな企業でも商品を開発して生産し、もしくは商品を仕入れて販売して利益を稼ぐというプロセスがあります。マーケティングとは、お客様が商品やサービスを購入するまでの一連のプロセスすべてのことを指します。マーケティングの重要性が高まっているというような話をよく聞きますが、そもそもマーケティングとは何なのでしょうか。 マーケティングの定義 マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通

特徴がないと売れない!?ライバルに勝つUSPとは

USPとは?USPという言葉をきいたことがあるでしょうか。「Unique Selling Proposition(ユニーク・セリング・プロポジション)」ということばの略で、日本語では「商売上の独自性のある強み」といったところでしょうか。 アメリカの著名なコピーライター、ロッサー・リーブスが提唱したコンセプトで、商品の広告は消費者に対して競合他社と区別してその商品を購入するための論理的根拠を提供しなければならないという主張のことで、この論理的根拠とは競合他社の商品とは異なる特