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腹落ちしないと動かない②

前回は、なぜこれを始めるのだ?という問いに対して、エフェクチュエーションという熟達起業家の方々の考え方や行動様式をまとめた考え方を紹介しつつ、自分がやりたいという内発的動機からスタートした方が、やらされ感満載のお仕事より行動に移りやすい、というお話をしました。
今回も「自分」がコミットするには、を書いてみたいと思います。

ここでは、では具体的にどんなことをするの?というお話をします

1. 自分の棚卸し

自分探しの1つのツールとして、下記のような物を使って自分で書き出してみます

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自分自身、知っている人、知っている事。棚卸したり、また時間軸をぐっと幼少期から今までに伸ばして人生グラフを作ってみる

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こういうグラフをテレビとかでも見たことがあると思います。
縦軸は最高・最低な体験、だったりモチベーションだったりあると思いますが、大事なポイントとしては、同じことが起こっても自分がそれをどう捉えているか、です。それによって自分が何を大切にしているかが分かります。
結局、私ってずっとこの傾向にあるなーとか譲れないんだよなーっていう。これはもう価値観なので、誰からも不可侵です。何を言われようがない。言われる筋合いがないっ

2.  事業を作るきっかけと内発的動機

新しい事業を作る時にいろんなきっかけがあると思います。
①事例起点:欧米でこういうのはやってるな、こうすると日本にも導入できるかなー
②課題起点:社会のこれが面倒くさいなーとか許せないなーを変えたい
③構造変化起点:世間の行動や環境が変わったなー
これらのきっかけとなる事象は、実は世の中の他のみんなも見聞きしている物だったりします。でも、自分の心の琴線になぜか触れてくるものがあると思います。同じものを見てても自分だけが気づく点。それこそが内発的動機(自分がこうしたい)という動きであるし、今後の事業展開の根幹に据えられるものです。
それがあれば(ないとなかなか)困難なことがあっても、誰が何と言われようが、やりたいんだから、やるんです、的な。

それは自分がやりたいので、なんだっていいんです。でもそれを自分の中だけに留めておくのではなくて事業にしたいのなら、お客様になりそうな人たちと対話していって、アプリだったりサービスだったり商品として形作って解決の再現性を高めていく。それに価値を見出してくださる方がいれば事業として成り立っていきます。
最初は超プロダクトアウトの「自分」からスタートしますが、世の中に適応すべく行動しまくって世の中の方々に受け入れられるよう仲間を募ったり、お金を集めたりします。

3. ラーニングピラミッドと行動

別の視点から、ラーニングピラミッド、という図があります。これは学校の授業でも、講演会でもいいのですが、その学習定着率の度合いを概念的に示した図です。

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講義や授業だと学習定着率は5%!(開始数分で夢の中に入った授業が星の数ほど。。。)、で、講義、やデモなど、最初は先生が一方的に伝えていますが、自分と言う存在がその学習の工程の中にどんどん入ってきます。ディスカッションしたり、実践し、そして実践したことを人に教える、ってなると90%の定着率だそうです。
これはなんとなくわかる気がします。
レストランで食べるカレーより、キャンプの時に自分で作ったカレーが美味しい、みたいな。自分が作ったりみんなで作ったり外での体験も入りつつの全体で美味しいのだと思います。

人から受動的に言われているのが、どんどん下の階層になると自分がその工程に入ってきて、いよいよ最後には自分の次の工程(他人に教える)までくると、よりぐっと自分ごと化し学習定着率が上がっています。
うちの娘にも勉強したことを、私に教えてねって言っています。アウトプットが先にありそのためのインプット、という流れはより定着力が増すと思います。
自分ごと化し、自分の血肉化が進み行動へも結びつく。
講義の内容によっては興味のないものも(入りが興味がない)でも、このプロセスを踏むと、ま〜ま〜定着率が上がる。言わんやスタートの入りから自分の内発的動機が強ければ、、、って感じです。

4.  先人も言っていた

一時、twitterでもバズりまくってた言葉があります

これから芸事を身に着けようとする人はとかく「ヘタクソなうちは誰にも見せたくない。こっそり練習して、ある程度見られるようになってから披露するがカッコいい」と言うものだけど、そういうことを言っている人が最終的にモノになった例えはひとつもない。
まだ未熟でヘタクソな頃から、上手くてベテランな人たちに混ざって、バカにされて笑われて、それでも恥ずかしがらずに頑張っていれば、特別な才能がなくても上達できる

芸事、っていう言葉からわかるように、昔のお話です。学校でも習った徒然草150段目です。時代は鎌倉時代(1330年ごろ)。文章だけ見ると、今のこの令和の時代にも全然当てはまると思います。

計画を立ててしっかり段取りしてからじゃないと始められない、という方もいらっしゃると思います。それでうまくいくシーンももちろんあります。前に書いた「どうやるか」の部分、先が見えている部分には機能すると思います。一方で工程の前の部分「なぜやるか」のところは、答えが誰もわからないので自分の過去の経験談よりも、こんな感じで行こうかなと思ったら世の中に飛び込んで急激に調整していきます(実はここのプロセスにもやり方があり、次回にお話しします)途中はカオスな世界です。

ここの下〜の方の緑の線の部分のわちゃわちゃしている部分です。一回枠の外に出てここはどこ?ってなるような場面も多々あります。自分の内発的動機と相手との対話によって右側に行けるよう進んでいきます。

次回は、事業者側、供給側は「なぜやるか、何をやるか」、でスタートしていますが、そんな背景知ったこっちゃない、というお客様に対して、じゃ、どうすんべ?というお話をしていきたいと思います。「相手」が腹落ちするには、と言う観点で書いてみたいと思います。

地味にFacebookもやっております。信じられないぐらいアホなことを呟いておりますが、よろしければこちらも。

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