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北京渡航隔離生活記

你好我好大家好,どうもMuneです。

今回はようやくビザが降りて中国渡航ができたので、その渡航の足跡を綴って記録したいと思います。これから渡航する予定のある方に少しでも参考になれれば幸いです。

渡航方法

渡航は2022年の8月17日です。私は混血児で、中国側に親族がいたので、ビザの政策が少し開放された段階で親族ビザ(Q)を申請して渡航することができました。
航空券は中国人の旅行代理店に頼み成田出発の北京行き片道25万円(出国前PCR検査込み)の海南航空のものを購入しました。
航空券とは別に大使館指定のPCR検査を予約することもできますが、少しだけ割高になる印象です。

渡航前準備

この時の中国側の渡航要求として、飛行機搭乗日の24時間以内と48時間以内のPCR検査陰性証明が必要でした。
航空券を購入した旅行代理店の方から東京での指定された中国渡航用のPCR検査を請け負う施設に行き、検査を受けた後、メールに電子版PDFを貰う形式です。
そして、ここからが大事で、この陰性証明を指定されたサイトで期限内にアップロードしないと搭乗用の健康コードがもらえません。

ここまでは事前に知っていたことなのですが、16日の晩このアップロードを済ませた後、私の場合航空会社から連絡が来て、翌日17日の朝8時から12時までの間に成田空港に来て追加の抗原検査を受けるよう指示されました。(飛行機は15:55)連絡をもらうのに各々差はあるかと思いますが、私は夜の11時過ぎに来たので、かなり急で、次の日の朝もかなりバタバタしていました。臨時で制度などが変わったりすることがあるので、頻繁に航空券の購入先と連絡をとるのをお勧めします。

空港では抗原検査を終えた後、手荷物預ける手続きの際、健康コードを提示し、それを使って関税を通る際に使うもう一つのコードを申請することになります。(左が健康コード、右が関税用)

飛行機搭乗から隔離ホテルまで

機内の添乗員は全員「大白」と呼ばれる防護服に身を包んだ姿です。ベイマックスみたいでちょっと可愛い。
機内食と水は予め小袋で座席に提供されていて所謂機内サービスは無く、代わりに体温検査と体調不良があるか尋ねられるサービスがありました。

到着すると、すぐには機内から出れず、座席番号と対応する検査番号とPCR検査用の試験管を渡され、それを首にかけてはじめて飛行機から降りれました。(約30分くらいはかかった)

飛行機から降りると手荷物にシャワーの様な物で消毒液をかけられるので、布製の手荷物はしっかり濡れてしまうためお勧めしません。

そして振られた番号順にPCR検査を受け、入国審査を受けた後、荷物を受け取った後、再度出口で渡航内容とPCR検査などに関する電子版アンケートを入力し始めてバスに乗り込めます。(バスへの荷物の運搬は全く手伝ってもらえないので、女性の方は周りの乗客に手伝ってもらう必要があったりすると思います)
ちなみにここまで出会す全ての空港職員は漏れなくベイマックス状態です。もちろんバスのドライバーも。まるでイカゲーム世界。

空港にはWi-Fiがあるので、各種申請等はそこまで困りませんでした。

ホテルは、当日割り振られるらしいので、バスに乗り込むまで目的地はわかりません。自分で聞かなければ教えてもらえませんでした。

私の便の場合、北京行きの飛行機ではありますが、まず大連に着陸して10日間の隔離生活を経て北京に飛ぶという形だったので、空港から片道1時間半の大連郊外の元老人ホームのアパートメントについて来てもらって隔離生活を迎えました。私の泊まる所はエレベーターが無く、5階や6階まで上ることを要求されるので、女性の方は大変かもしれません。(ここでは一応一部の荷物は後から大白が上げてくれる)

この時、バスから降りて入居手続きを終えた時に注意事項やここ数日の連絡事項に連絡方法が書かれたものが配布されます。

部屋には固定電話があり、指定の番号でフロントへの問い合わせと公式のWeChatアカウントでの問い合わせが可能でした。
支払いやその後のPCR検査の予定などに関しても問い合わせ無しではわかりませんでした。
ちなみに私が隔離したところは一日340元でした。同時期に渡航した友達は一日500元だったらしいので、振り幅はなかなか。

私は幸いにも、同じ便で渡航した人の中に同じ北京に行く北京大学の学生二人と知り合えたので、三名で協力して色々な情報を集めれました。たくさん声かけて聞くの本当に大事。

隔離生活期間

私のいた所はご飯は8時12時17時に提供される予定でした。基本的にぴったり来ることは無く、2時間近くずれる事もありました。間食はWeChatのアカウントを通して注文することができます(お菓子や果物)
ご飯はドアをノックされ、外に置かれる形式です。食べ終えるとその他ゴミと共に外に置く。一連の流れがまるで引きこもり。まあ確かに引きこもっている。

毎日9時と17時にWeChatのアカウントを通して入居時に渡された体温計で体温を報告し、数日ごとにPCR検査をしに大白が部屋に来ます。この時以外は人に会う機会は無いです。

食事は支給される弁当が基本的に中国料理で、人によっては油濃く感じたり、朝ごはんのお粥が慣れなかったりするかもしれません。
一応、WeChatのアカウントでお菓子やカップラーメン、果物などを頼めますが、いずれもWeChat Payが使える前提です。なので、これから渡航する方は日本からインスタントの味噌汁など味変のものを持ってくるのもお勧めします。

その他生活環境については特に問題はなく、出れない以外に不自由な事はありません。持て余した時間をどう使うかだけ計画を立てていたら快適な日々になるかと思います。

隔離終了後から北京渡航

さあ、ここからが本題です。基本的に北京に渡る際はどこか別の地方で隔離を経てから国内ルートで北京に向かうことになるのですが、この手順が少しばかりややこしいです。

まず、先に中国の携帯電話、つまりSIMカードの必要性に関してですが、基本的にはこの時点で中国国内のSIMカードは手持ちに無くてもなんとかなります。各登録に電話番号が必要になりますが、日本の携帯電話を数日海外ローミングの状態に設定してあれば登録に使うことができます。中国の各施設にもWi-Fiがしっかりあるので、その点もあまり困らないと思います。
ただ、後述するトラブルが起きる場合があるので、SIMカードはあるに越した事は無いです。

そして、北京渡航に必要なものですが、WeChatやアリペイの機能にある「小程序」というものを使います。その「小程序」に自分の現在のPCRの結果や立ち寄ったところなどが記録されており、それが中国国内での通行書になり得ます。
北京に行く際、「小程序」の中の「北京健康宝」というものが必要になります。私たち外国籍は英語版「health kit」というので登録します。これは北京用の健康証明です。
それにプラスして、中国の各省にも現地専用の「小程序」があり、そこでの健康証明を出す必要があります。例えば私がいた大連だと「辽事通」というもので48時間以内のPCR陰性証明を出すことになります。
この健康証明このことを中国では绿码といい、実際にはQRコードのようなものが画面に表示されるようになります。

この「小程序」はパスポートなどの情報を入力して登録ができ、隔離地点の作業員に北京に行く旨を伝えると、いつになったら健康証明が出せるなどのことを教えてもらえます。

また、この健康コードたち以外に、国外からきた人は隔離完了証明というものを隔離地点の方からもらう必要があります。
これは大体の場合隔離終了日に施設の人にもらうので留意しておく必要があります。もらったらすぐ写真をとっておくのをお勧めします。

隔離が終わると、その解除日にバスで新幹線の駅や空港に送ってもらえて、そこから各自が予定していた渡航方法で北京に向かいます。
ある程度自由にはなりますが、出来るだけ早い日程で向かった方がいいです。というのも48時間以内のPCR陰性証明書がないといけないので、早い日程の方がいいと思います。
(画像の青アイコンが大連で使ったもの、赤が北京で使うもの)

予期せぬトラブル

ここまでは私が隔離前から隔離中に計画していた北京への渡航方法でした。なので、航空券も元々は8月27日の夜北京に飛ぶものを予定していました。
ですが、まさかの前日8月26日の夜10時頃にその飛行機の便がキャンセルされました。
慌ててコールセンターの方に電話をして便の変更をしてもらいましたが、最も早い便で8月29日のになりました。
そうなると、48時間以内のPCR陰性証明が無くなり、隔離地点を出た後の住処も急遽探すことになりました。
ここで初めて中国のSIMカードが必要になりました。
航空会社への電話からホテルの予約まで何度も使用する必要がありました。幸い私は北京にいる親族から隔離中に送っていただいたので、なんとかなりました。
さらに、その時隔離していた大連のコロナの情勢が少し悪化していて、中高危険地区(北京への渡航が許されない地区)に指定されている区画がいくつかあり、隔離終了直後の外国籍の受け入れができるホテルが限られていたため、私は知り合った二人の友達と一緒にかなり時間をかけて住処を探しました。
このようなトラブルもあるので、仮に自分がSIMカードを持っていなくとも、中国国内に代わりに連絡などをしてくれる友達と情報共有しておいたほうがいいと思います。

そして、結果的に私と二人の友達は空港の近くのホテルに泊まり、28日に追加のPCR検査を自主的に受け、なんとか29日の夜に無事北京に渡航することができました。

実は27日と28日の便がキャンセルされており、大連から出る新幹線も大連市内のバスや地下鉄なども止まっていたので、29日の便がもし飛ばなかったら、大連で1週間以上滞在する心の準備もしておりました。

紆余曲折あって北京に到着できた時の安心感は今までにないものでした。

中国国内のコロナへの政策は日本と違い、情勢に応じてかなり変動が目紛しいので、渡航された際は隔離期間中随時コロナの変動状況や大学側の受け入れ要求、北京渡航の規則などを調べる方が安心だと思いました。

そして北京についた後は各々の大学側の隔離観察要求に従って行動することになります。
ビザを居留許可証に変えたり、SIMカードや中国の銀行口座を作ったりするのは大学側の人に確認をした方がいい場合が多いです。
というのもSIMカードに関しては大学が学生用のプランを用意してくれていたり、大学生が使いやすい口座などの作り方もアドバイスしてくれたりすると思います。
留学生オフィスの先生と仲良く。

まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございました
細部まで話すと長くなってしまうので、ある程度の流れはシェアをできたかなと思います。
ただ、私個人の体験のですので、あくまでこういう事例もあったという参考までにお願いします。
少しでも助けになれましたら幸いです。

これからも留学のことや中国の事について書いていきたいと思います。
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よろしくおねがいします(^v^)p

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