僕がFileMakerと出会った訳

・iPadでも使えるソフト

・文化財を管理するのにデータベースが有効

・業務の効率化? いいえ、無駄な業務の排除です。

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元々は寺社仏閣の設計をしていて、身体を壊して事務職の仕事へ異動。

そこから単純作業に嫌気がさして、VBAで業務の改善をしたら通常業務は最大で9割改善しました。

1時間かかった業務が5分程度で完結し、ミスもだいぶ減らす事ができました。

しかし、作業は全てExcelでしたのでデータの繋がりが全く無く、業務の限界——と、言うよりこれからの時代においてデータベースを構築していき情報を大切に扱って、そこから分析や戦術の種を育む必要性が出てくる、と感じていました。

現在ではビックデータ等と言われて注目されていますが、ITについてド素人の僕が即座に着手できるものを空いた業務時間を用いて調べていました。

その中でいくつか(もちろんMicrosoft Accessも)を含めて検討していく中で、FileMakerに出会った流れです。

なぜ、FileMakerなのか——ですが、これは単純にiPadでも使える事を前提に考えていて、Accessでは難しい。他のものも——ちょっと意味がわからんぞ?

と、取捨選択をばっさりしまくった結果残った訳です。取っ掛かりも簡単そうでしたし(笑)

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そうして、初めて作ったデータベースは伝統建築に関わるものでした。

ご存じの方もいらっしゃるとは思いますが、国指定文化財のデータベース

http://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/index_pc.html

にて公表されているものなのですが——


意外なほど、情報が整理されていません。

名前記入する所に違う言葉が入っていたり、そもそも入っていなかったり。

内容をみればわかりますが

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余りにも不十分です。

例えば、ここから歴史を調べるのも一苦労。

僕の場合、建築を学んでいた者ですので、例えば柱の大きさすらここから読めない。じゃぁ、構造は? 軒反、斗栱の大きさ、虹梁の文様は?

そうした情報を少しずつ入れていく事によって、今後生きていく世代がもっと簡単に情報を手にして参考にする事ができるな、と。

僕達、伝統文化に携わる人間にとって、時間が余りにも短すぎてそれも過去調べた事について再度調べる(情報の確認や新しい事がわかった時等には精査する為に再度確認する必要はあるが)時間がもったいないなぁ、と。

まだまだ行けていない所もありますし、資料をひっくり返すと大変な事になると痛感しているので、少しずつの作業になりますが——。

でも、それでも今後の為にも作っていきたいなぁ、と。

試しで作ってみたら、なるほどやっぱ便利じゃん→じゃぁ、買うか。

と見つけてから数ヶ月で購入——そして今は仕事でも少しずつ勝手に導入しています。

業務の効率化、というよりも業務時間の無駄を削減していきたいなぁ、と。

そうして生まれたこの時間を後世に残せるようにしていきたいと考えています。


ちょっと蛇足が多かったですが、僕はこうしてFileMakerと出会ってIT技術に少しずつ興味や関心を向けるようになりました。



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