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「はたらく」の未来を考え続ける:クロスビットの新しいVision・Mission


2024年4月でクロスビットは設立から8年が経過。これまでに二度に渡る資金調達の実施や、コロナ禍の試錬、新規事業の立ち上げとクローズなど、さまざまなことがありました。
そのような歴史を礎に、『らくしふ』はシフト作成だけでなく労務管理や予実管理、人件費の可視化と最適化を通じて、シフト管理のデジタル化を推進し、働くという人ならではの尊い営みを支えるプロダクトへと日々進化を続けています。『らくしふ』の成長に伴い、多様なバックグラウンドを持つメンバーや選考に応募してくださる方の数も、毎月増加の一途をたどっています。
そこで、今後のさらなる成長に向けて、「はたらく」の未来を考え、支え続けるという強い意思のもと、今回Vision・Missionをアップデートしました。新しいVision・Missionは、創業時からこれまでクロスビットが大切にしてきた価値観も受け継ぎながら、これからのクロスビットの指針になります。

Vision:「はたらく」先の“最高”
Mission:100年先も続く、働くを支える

こちらの記事では、新しいVision・Missionに込められた想いと背景について、CEOの小久保さんとCHROの栄さんにインタビューした内容をお届けします。

<出演者紹介>
CEO 小久保 孝咲(こくぼ こうさく)
2016年4月に株式会社クロスビットを設立。

CHRO 栄 周平(さかえ しゅうへい)
株式会社ラクスにて大量採用に向けた基盤づくりを担当した後、株式会社ユーザベースにてSPEEDA事業の事業人事と全社の経営幹部採用を担当。2022年11月、クロスビットにジョイン。 CHRO兼 Head of Corporate Administrationとして組織・人事を中心とした、管理部門全般を管掌。

広報 目黒 沙理奈(めぐろ さりな)
新卒でレバレジーズ株式会社に入社し、営業職を経験したのち、求人メディアを運営する事業部にて記事や求人の執筆、動画の制作などを担当。2023年5月にクロスビットにジョイン。



新しいVision・Mission

目黒(広報):お二方とも、本日はよろしくお願いします。
まずは、小久保さん。今回アップデートをした新しいVision・Missionを教えてください。

Vision- 実現したい社会の姿 -


小久保(CEO):新しいVisionは「はたらく」先の“最高”としました。

『らくしふ』を導入してくださる企業様向けには、お客様の本業を通じた「人」にしか生み出せない価値の提供に集中できること、そこで勤務される働き手の方々向けには、個々の得意なことを活かせて高い評価を受けられ、個々人がその時々の事情に合った選択的な働き方もできていること、を実現できる仕組みを提供します。それによって、企業様はより本業を通じた“最高”なサービスの提供や企画・開発に集中でき、働き手の方々は自分らしさを大切にしてその時々の“最高”な時間の使い方を選択することができる。さらに、企業様と働き手の方々の両者がより良いコンディションでサービスを届けられることにより、現場でサービスを受ける受益者の方の体験もより良いものにできる社会を実現したい、という各方面への想いをVisionに反映しました。


Mission - Visionを実現するために、私たちクロスビットが果たすべきこと -


小久保(CEO):Mission、100年先も続いているであろう人ならではの営み「働く」を、私たちらしく「支える」というスタンスを表現し、「100年先も続く、働くを支える」というワードで表現しています。

このMissionを掲げ追求することで、上述のような仕組みを事業を通じて作り、届けていきます。


新しいVision・Missionに込めた想い

コンセプト

目黒(広報):Vision・Missionを策定する上では、一貫性のあるメッセージングが非常に重要といわれています。今回のプロジェクトのコンセプトは、どのようなものだったのでしょうか。

小久保(CEO):これまでにクロスビットが目指してきたものを大切に、そして今後目指していきたい事業展開に沿った内容になるように意識して進めていきました。

栄(CHRO):プロジェクトを進める中で、クロスビットはすでに世の中に誇れる素敵な価値観が十分に存在していると感じていました。そのため、今まで築いてきた既存の価値観を適切に表現する言葉を探し続けたプロジェクトになっていったのです。

小久保(CEO):結果的には、下掲の3つの要素を重視しました。
1.「ユーザー様との向き合い方」について。
2.向き合っているマーケットや社会情勢の変化について。
3.クロスビット社内のメンバーの思想・想いについて。

それぞれについて述べていきます。

1.「ユーザー様との向き合い方」について。
『らくしふ』を利用される企業様は、業務のオペレーションの個別性が高く、その方法が多岐に渡っていることが特徴です。また、そこで勤務される働き手の方々も働く理由や個々が有しているスキル、働き方、どのような業務に働きがいを感じるかも一人ひとりで大きく異なります。

そのような違いを丁寧に理解せず、通り一遍に型化されたサービスを提供した場合、本質的なソリューションにはならないと考えてきました。それぞれのユースケースの異なりが大きい分、一般産業分類でまとめて整理してしまったり、ユーザー様個人個人を画面上の「n-1/記号」のようにだけ捉えて、安易に整理したりしてはいけないと考えながら、ユーザー様の違いと事情・背景を個別に丁寧に伺って、理解を深めながら取り組んできたのです。

2.向き合っているマーケットや社会情勢の変化について。
AIの出現に代表される、人が代替される業務が多くある一方で、「働く」という行為には、今もこれからも人にしか生み出せない価値が多くあると考えています。
たとえばファミリーレストランのホールには給仕ロボットがすでに普及しているように、ロボットや新たなプロダクトがもともと人がやっていた業務を代替すること自体は、労働人口減少の問題にポジティブで、今後も広がっていくことが良いでしょう。それでもたとえば企画をしたり、人がサポートすることで温かみのあるサービス体験を提供したりすることは、今後も「人」にしかできない面があるはずだと考えています。さらに訪日された方の感想にも頻繁に出てくるように、それぞれのサービスが選ばれたりリピートされたりする理由になり続ける側面があるとも捉えています。

3.クロスビット社内のメンバーの思想・想いについて。
これまでクロスビットで働いてきたメンバーに共通する部分を振り返ってみると、スッと「顧客志向」という言葉がフィットするように感じました。

『らくしふ』の機能開発の場面では、「グループチャットの機能がほしい」という、ユーザー様からのシンプルなリクエストがあった場合、言われた通りの機能をただ開発してお届けするのではなく、「それが本当にユーザー様の課題を根本から解決できる機能であるか」を皆が考えています。さらにその意見をもとにほかの多くのユーザー様にも共通の価値を届けるために「付加価値的にこのようなことをしたい、するべきではないか」という議論も常に起きてきた環境でした。

そして現状にも決して満足せず、常に「ユーザー様の課題を解決するために、プロダクトやサービス、機能はどうあるべきか」を思考し続ける姿勢も、ユーザー様の体験・課題解決を本気で第一に考えているからこそのカルチャーだと感じていて、その文化を今後も大切にしていきたいと考えました。


Visionに込めた想い

目黒(広報):Vision(「はたらく」先の“最高”)には、どのような想いが込められているのでしょうか。

小久保(CEO):サービスの提供を通じて私たちが深く知ることとなったユーザー様ごとの異なりと、それぞれの方々にとっての「最高」の状態を選択できる社会を作りたいという私の想いを的確に表現しようと考え、「最高」にダブルクォーテーションをつけました。
これまで実際に向き合ってきた働き手の方々には、たとえば「効率よく業務を進めてワークライフバランスを実現して働けることが最高」だと感じられる方もいれば、「お客様のためにもっと現場に出て働くことが最高」だと感じられる方もいらっしゃいました。

実例として、PCを深夜自宅に持ち帰り、スタッフの方々の勤務シフトの作成に苦心していらっしゃった方がいました。『らくしふ』を導入したことでその方のシフト作成にかかる時間がひと月あたり80時間も短縮されたそうで、それまではやりたいと思いつつも着手しきれていなかった新商品の開発や接客の質を向上させる施策の実行に時間を注げたり、ご家族で過ごす時間が増えたりするようになったというお声をいただきました。そのほかにも私たちのサービスを利用される全国の方々から、そのような声を日々いただいています。

このような経験も、その方にとっての「最高」と、私たちが思う「最高」の状態は明確に一義ではなく、一人ひとり「最高」な状態は都度それぞれにとって異なるのだということを教えてくれたのです。

栄(CHRO):私たちが考えた「こうあるべき」といった考え方を「最高」と定義して、社会に対して押し付けたいわけではないという私たちの企業姿勢も反映されています。今の私たちにもまだ想像がつかないような「最高」のパターンも、これから延々と見つかっていくでしょう。この時点で思いつく「最高」の定義を設けてしまうことで、私たちクロスビット自身もまだまだ創造して届けられるかもしれない価値が、過去に定義した範囲にとどまってしまうのではないかと感じたのです。

そのためユーザー様やその先の受益者の方々の「最高」の状態は、サービスを利用していただくことで生まれる「時間の使い途を各々で選択できるように」という意思を込めたく、あえて“最高”の先には何もつけない構成にしています。つまり、Visionが実現した先の姿は、いい意味でいつまでも私たちには分かりきらない、「貴方にとっての最高を選択してください」という選択的自由を表現したかったのです。

小久保(CEO):「はたらく」とひらがなにしたことにも意図があります。固定時間の勤務で働くような、現在のルールで私たちが想像できる範囲の「働く」という言葉がある一方で、現在の私たちではまだ想像しえないほどに選択的な働き方が生まれ、発展する未来になるだろうという意味を平仮名の「はたらく」に込めました。

栄(CHRO):「今月は仕事の時間を減らして家族と過ごす時間を1日2時間増やす働き方をする」、「来月は旅行のために今月よりも100万円多く収入を得られる働き方をして貯蓄をする」という意図した選択が都度できるように、現代を「働く」とした漢字表記と対比して、ひらがなで「はたらく」と表記することで、未来の「はたらく」ことにはより自由で開かれた世界があってもいいはずだという想いを込めたかったのです。


Missionに込めた想い

目黒(広報):続いて、Mission(100年先も続く、働くを支える)にはどのような想いが込められているのかを、ワーディングの意図と共に教えてください。

小久保(CEO):「100年先も続く」としている理由は、100年経っても人が働くという営みは続いているであろうと捉えているためです。将来「はたらく」ことは変容しようとも、きっと人が働くという営みを行うことでの価値は残っていくだろうと考えています。そして今この時代を生きる私たちが想像できる時間の長さは100年程度だと考え、「100年」という表現を軸に表現しました。

また私たちがこれまでもユーザー様に向き合ってきたスタンスで、今後もこうした振る舞いをしていきたいと考え、「支える」という言葉を選びました。



小久保(CEO):今回のVision Missionをアップデートするプロジェクトを始動する以前から、これまでの事業と組織の成長・拡大にとどまらず、今後はこれまで以上のスピードで事業と組織を成長させていく必要があると感じていました。クロスビットに入社する方やお客様、販売パートナーをはじめとするステークホルダーが増えていくため、クロスビットが社会に対してどのような価値を届けようとしているかを、今一度言語化することで濃い濃度でより正確に伝えたいと考え、今回のプロジェクトの火蓋を切ったのです。

今回のプロジェクトを経て、クロスビットは今後も、Vision・Missionの実現に向けて本質的な価値を考え追求し、100年先も続く、働くを支え続けます。

目黒(広報):クロスビットの指針としての新たなVision・Missionを掲げ、今後も働く価値最大化にともに努めていきましょう。

お二方とも、本日はありがとうございました。

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