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「サラリーマン」と週1コマx1年間の「専門学校の非常勤講師」をデジタルを活用して両立してみる

前提条件として、普段は副業がOKのフルリモートのスタートアップで働いていました。

そもそものきっかけは1通のFacebookメッセージ

2022年の春から1年間、池袋にある専門学校東京ビジネス外語カレッジにて、2021年に新設された『デジタルビジネスコース』の約30名の学生に対して、毎週木曜日の8:50~10:20に「デジタルマーケティング」の講義を非常勤講師として行いました。

【公式】専門学校 東京ビジネス外語カレッジ (TBL)

こんな感じの専門学校です。

急に非常勤講師を受けるキッカケになったのは、まだまだコロナ禍な2021年秋ごろ、小学校時代の同級生からFacebookで非常勤講師の依頼の相談を受けたことです。

こういうとき、Facebookでのつながりは強い

以前からスポットで大学や塾などの講師をしたことはありましたが、そもそも教師の資格をもっていないので本格的な講師業は未経験

それでもいわゆる先生は、いつかはやってみたいことの1つだったので「これまでのリアルな仕事の経験を授業で活かせる貴重な機会」と捉えて受けてみることに。

ただ、正直、週1コマといえど1年間という長期間、しかもサラリーマンをしながら講師業が務まるのか?という不安もありました。

毎週アップデートされるオリジナルな授業内容

その後、校長先生との面談も終えて、まずは講義スタートの前に教材を準備をしよう確認すると、どうやら新しいコースのため”特に指定はない”とのこと。

指定のテキストは無かった

そんなわけで、せっかくなのでゼロからオリジナルの教材を毎週Googleスライドで作成しました。

最初は、毎週の教材を準備するのは大変でしたが、指示や縛りもなかったので、生徒とのコミュニケーションを行う中でITリテラシーのレベル感を確認しつつ、毎週教材の内容をアップデートすることで結果的には良い授業になりました。

また、既製品の教材ではないため、タイムリーにマーケティングに関するニュースについて取り上げることでトレンド感を出せて、生徒の興味関心を引くこともできました。

新サービスを自分ならどうやってマーケティングするか考えてもらう

それでもシラバスは作成しました

そうはいっても毎週いきあたりばったりというわけにはいきませんので、授業計画(シラバス)を事前に作成し、講座による到達目標は事前に設定して学校側に確認いただきました。

およその内容を作成

基本的に授業中に利用するPCは生徒の持ち込み(BYOD)のものだったので、WindowsかMacなどの機種に依存しないためにアプリケーションのインストールが必要なものは避けて、例えばWebサイト作成の実技においてはオンライン(SaaS)かつ無償で利用できるSTUDIOなどを利用しました。

また、動画教材としてはUdemy Businessが提供されていたため、こちらも活用しました。こういう場合はオンライン教材は本当に便利ですね。

授業は臨時でオンライン(Zoom)実施

専門学校は基本的にはオフライン(登校)が必須なのですが、コロナのため特例としてオンラインでも出席とみなしていました。

先生しかいない教室で講義

私も大学時代、いわゆる朝一番の1限の授業は行くのが辛かったのですが、オンラインでもOKとなれば、やはりみんな自宅からの参加になりますよね。

ただ、グループディスカッションやその場での質疑のやりとりなどは、圧倒的にオフラインの方がやりやすいので、そのあたりは今後の課題として残りました。

Google Classroomで生徒とは非同期にコミュニケーション

こちらから投げかけた問いの回答は、授業中はZoomのチャット欄でも良いのですが、欠席だった生徒が後から見てもキャッチアップできるように、授業のスライドと質疑応答はGoogle Classroom上で行いました。

また、授業ごとの課題もClassroomから出題し、次の授業の前日を提出の締め切りとしたりもしました。なかなか便利ですね。

それにしても、GIGAスクールで学校にたくさんClassroomが導入されたと思いますが、どのように使われているのかあまり分からないので気になるところです。

定期テストはGoogle Form

オンラインメインでの講義ということもあり、テストも今時、紙の試験ではなく、Googleのアカウントが全生徒には配布されていたので、GoogleFormで試験問題を作成しました。

後期ではSaaSやスタートアップについて学習しました

共通テスト(センター試験)のような選択式とし、オンラインなので資料持ち込み可ということで、ネットを使って答えを調べるのはOKとしました。

いい感じに得点がばらけました

また、試験後の最後の授業では、誤答が多かった問題についての解説などを行いました。

1年を通してやってみた気づき

  • 休日に資料を作成し、アイスブレイク的なニュースは日常的にネタを探し続けた

  • 次の授業が1週間後では忘れてしまうので、授業の頭に前回の授業の振り返りを入れた

  • 理解度を確認するのであれば試験はGoogleFormで十分だった

  • 先生の代理はいないので、1回たりとも休まないよう体調管理が大事

次年度も引き続き非常勤講師を担当します。
講師業務のご依頼は下記からお問い合わせください。

学校のサイトで広報いただきました

デジタル・ビジネスのプロから学ぶ【デジタルマーケティング】 話題のSaaSビジネスをテーマに起業家精神を養成する | 専門学校 東京ビジネス外語カレッジ (TBL)

https://www.isi.ac.jp/tbl/blog/2022/12/26/418850

撮影場所:渋谷スクランブルスクウェア

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