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ツアー報告記:2/7/2022 Kaunas(Lithuania🇱🇹)

報告記前回の記事はこちら↑


さあ、ヨーロッパツアー報告も折り返し、6本中4本目になります。7月はかなり過酷だった…6月も過酷だったけど、7月はもっともっと過酷だったよ…泣

今回から、Alexが合流。笑 パスポート更新も無事できて、やっと一緒に周れます。君のせいで要らん大変さばっかりだったぜ。

7月2日の本番に向けて、前日の昼入り。半日観光してからの本番という日程。いつも空港⇄ホテル⇄会場と、観光どころではないので少し楽しみ。

今回演奏するフェスは、リトアニアの第二の都市、カウナスという街で行われる。

赤いピンがカウナス、ビルニュスが首都。ちなみにウクライナのキーウと、ロシアのモスクワとの位置関係がわかるように載せましたが
最初、フェス出演候補地がリトアニアと聞いて正直びびった。初めて聞いたのは4月の時点だったから、戦争が始まってまだ間もなかったから。
それでも、隣国ではないし、近い国だからって生活が、楽しみが、音楽が止まるわけはないよね、と思うと気が少し楽になった。行くと決めたら行くしかない。(ちなみに後日Alexに、私実はリトアニア行くの(戦争的な意味で)怖かったんだよね、と言ってみたら、僕もだよ!って返ってきた。そうか、みんな怖いのか。と少しホッとした。ホッとするっていうのもおかしな話だけど。)長くなってしまったのでこのことは後述します。


リトアニア第二の都市の本気

今回のフェスは、かなり気合が入っていて、開催前のプロモーションからかなりすごかった。インスタでのプロモーションもかなり凝ってて、事前にクルーがロンドンまでインタビュー映像を撮りに来てた。

↑こちら、自分もインスタでシェア済みなのでもう観念するけれど、インタビュー動画です。私も冷や汗かきながら少しだけ喋ってます…変わらず未熟な英語で恥ずかしいけど、もう良い。精一杯生きた証じゃ!興味があれば観てください。バンドメンバーたちが見られます。

昼過ぎにカウナスに着いた私たちは、まずホテルのアーリチェックインができないと言われる。百発百中のこの現象。なんなんだろう。機材が死ぬほどある。誰がこの部分の仕事を請け負っているんだろう。この話になる度に、毎回コカインキメてた?誰だ?
現地スタッフに連れられて美術館、湖、レストランと色々連れ回された。水着を持ってきておいて☆と言われたけれど、そういうことね。リトアニアは夏は30度超え、冬はマイナス30度と気温差のめちゃくちゃ激しい国なのだそう。過酷!

センターの広場にある、Šv. Arkangelo Mykolo bažnyčia(聖ミカエル教会)
湖。みんなで泳いだ。明日本番だけど大丈夫?色も緑だったけども。
リトアニア料理。ビートルートのあったかいスープ。あとで聞いたら冷たいスープのがおすすめだったのに…と友人に言われてしまった。あと付け合わせの芋
同じく郷土料理のdidžkukuliai(ツェペリナイ)食べかけでごめん…これは焼き。もちろん芋料理
全然美味しくなさそうな写真でごめん。これは蒸しツェペリナイ。芋。

さんざん泳ぎ、芋を食らい、酒を飲み(またメスカルマティーニ強制)、もうこの日からフェスが始まっているので、クラブエリアで踊ろうぜって話になってしまった。(一人じゃ帰れない状況)この時点で24時。現代美術館横の野外のバーエリアは、爆音。眠りたくないよね…

会場もすごく手が混んでいて面白かった。製鉄所をステージにしたエリア、クラシカルで、学校みたいな作りのでかい建物を、アートの展示とDJブースにしたエリアなどなど。
3:00くらいまで踊って、もう帰ろ?って言ってホテルに戻った。Alexは遊び足りないらしく、残るそうだ。ヘマだけはしてくれるなよ。

7/2 am3:30就寝、サウンドチェックは9:00から\(^ω^)/
部屋のエアコンが全く効いていない。暑くて眠れない。


試練の本番当日

8:00頃起きて朝食、その後すぐにタクシーで会場、サウンドチェック。
のはずが、タクシーで下ろされた場所が全然違ったらしい。大量の機材を抱えて、20分くらい歩かされる。どゆこと?
9時過ぎにステージに着いたけど、ステージ上、もぬけのカラ。なーんにも、ない(^ω^)どゆこと?
ぬたりぬたりとセッティングがなされ、10:30からやっと音出し開始。もっと寝られたやんけ。ここでイライラしてたらやってられん…と震える拳をひた隠す。
ギターを現地で借りる手はずだったが、スタッフ、聞いてないよ!と言う。もう嫌だ。

ホテルに戻り、少しでも仮眠をしようとして、用がありチサラの部屋に入ったら、涼しくて戦慄。私の部屋、エアコン壊れてるやん…
フロントに訴え、部屋を変えてもらう。仮眠の時間がどんどん削られていく。結果仮眠は取らず、化粧して本番。
ちなみに前日あまりにも暑くて、口呼吸で寝てしまったのか、声が潰れかけている私…(今回は歌いません)

今回も女神と。変わらず素晴らしいパフォーマンスだった…

ちなみにKamazuは最初の2回のみ、
前回からチサラの歌のみでの演奏。彼女の凄さが浮き出た。
歌がうまい、それよりも何よりも、エネルギーが良い。人を明るく巻き込み、魅了してしまう。一瞬も途切れないエネルギー。素晴らしい。

本番を終え、皆さんに喜んでいただけてホッとし、私は絶対に早く帰る…と言いつつ結局2:00頃会場を出発、2:30近くにホテルに帰れた…深夜に観たアムスのバンド、めちゃめちゃよかったな。

Arp Friqueというバンド。

8:30頃起き、朝食を食べ空港に向かう、空港でややトラブルもありつつなんとかロンドンに到着、7/3 pm12:30。帰宅は15:00頃。声が完全に潰れた。

次の本番は7/10、アムステルダムの隣町(遠いけど)、Kraggenburg!!
この時点で、めちゃめちゃ疲れてしまってる、回復しなきゃ…


リトアニアでの演奏の機会があり色々感じたのでウクライナについてもう少し書きたいんですが、
当事者(ウクライナの人たち)はこういうこと全てが日常から引き剥がされて、当たり前だけど、こんなこと言ってる場合じゃないんだよね。
私のやってることは、嗜好品の提供でしかなく、いざとなったら一瞬で意味をなさない行いになってしまう。やっぱり遠い海の向こうで落ちているミサイルは見えないし、熱も感じない。音も、振動も感じない。
日本からよりは、少しだけ近い場所に来て(空港の入国ゲートで、泣きながらウクライナ国旗を持って誰かを待っている人たちを見かけたりなんかは結構あった)ほんの少しだけ、この事態に近づいたような気もしたけど、そう感じてしまうのもお門違いなのかもしれない。

でも私が演奏を止めることに全く意味はない。世界の一ミリも変わらない。だったら行動することに意味を持たせたい、自分勝手でも。やることをやる。誰も救えなくても、やってみたいと思ったことを、まずはやってみる、そのあと考える。


つづく

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