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取り返しがつくか、つかないか

「子供の頃にできなかったことが、大人になった今でもそのまま、できないままだと感じる。」

と、今日会えた馴染みのミュージシャンに話した。


小学生で習っていたクラシックピアノは5年で辞めた。

中学生になったら、夏休みの宿題はやりきらず逃げ切っていたし、
中学、高校と不登校の時期もあった、友達と先生の本当に温かい協力と、家族の忍耐でなんとかお情けで高校を卒業した。

その後音楽の専門に入ったが、一限の授業は早々に行かなくなったし、課題も真面目に取り組まなかった。

就職の経験もないし、今は昼夜逆転、日光をあまり浴びない生活をしている。

でも、かなり若い頃からやりたいことが見つかり、それを曲がりなりにも、お金持ちにはなれずとも、継続している(それもギリギリだけど)ことに幸せと誇りを感じる。

あと、周りに本当に素晴らしい人がいっぱいいて、それも最高にハッピー。友達サイコー、と思える。


冒頭のやりとりで、私は
「あの時(子供時代)に学ぶべきだったんだ、私はそれを飛ばしてここまで来ちまって、今からではもう遅いんだ、これは取り返しがつかないんだ!」と続けたが、

話を聞いた彼は
「だからキラキラしているところを見せていくことが大事なんじゃないのか」と続けた。

確かに。それしかないね。と思ったのだ。
というか、もう本当にそれしかない。取り返しは、段々とつかなくなっている。

自分の選択を正解にしていってやれるのは、友達でも家族でも恋人でもなく、自分自身でしかない、その厳しさだけが、案外私を発狂から救ってくれているのかもしれない。

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