自由な4歳のためにおしりをさがした話
さっき。
4歳にテレビのリモコンを渡されました。
「おかーさん、オレンジのおしりだって!はい!やってね」
なんでやねん。
Eテレで放送中の「おしりたんてい」という番組は、おしりたんていという探偵が相棒のブラウン(子犬)といろんな謎を解決するミステリーアニメ。
見たことない方はぜひおしりたんていのビジュアルだけでも確認してきてほしい。おしりだから。すごくおしりだから。
「しつれいこかせていただきます」というのがジェントルなおしりたんていさんの決めぜりふです。
ストーリーのあるアニメなのだけれど、途中で迷路が出てきたり間違い探しが出てきたり、とにかく子どもを飽きさせない工夫がすごい。
さらに番組後半には、「おしりをさがせ!」というコーナー(?)がある。
お話の中に突然、何の脈絡もなくカラフルなおしりが登場するので、それを見つけたタイミングでリモコンの決定ボタンを押すと、最後に答え合わせしたときに正解のマルがもらえるのです。
この、データ放送のシステムを利用したクイズ、4歳がすごく気に入っていてそれはいいんだけど、最近とにかく大人にやらせようとする。
自分はタブレットやりたいんだよねー。
いやわかるよ、楽しいしな。
しかしなぜ、母はおしりを探さなくてはいけないのか。
首をかしげながらも、健気におしりを探すわたし。
砂浜に置かれているおしり。
観覧車に描かれているおしり。
リモコン片手に一生懸命おしりたんていさんたちの活躍を見てたのに、途中で4歳がタブレットを「みてー」してきた。
今日は、4つ中2つしかおしりを探せませんでした。
母、なんとなく消化不良。
ほーんと、自由。
やりたいことをやりたい。
やりたくないことはやりたくない。
やりたいけどできないことは全部なげちゃう。
赤ちゃんの頃よりは、できることが増えて。
でも大人よりは全然つたなくて。
すごいなあ。
4歳って、もしかして世界で一番自由な時期なんじゃないか。
そんなことを、探さなくてもよくなったおしりを目の端にとらえながら考えていたのでした。
今日も読んでくれて、ありがとうございます。
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