自分の‟特性″を見つけてもらう
入社して5年目が経つ頃、私にとって厳しかった父親と職場の部長。
今でいうハラスメント的なものではなく、ちゃんと叱ってくれるような存在だった。
クレーム対応で謝罪に行くときは同行してくれ、お客様宅に伺うまでに仕事の「いろは」を沢山教えてもらえた。
今でも忘れない。大事にしている。
そんな部長から「営業してみる気はないか?」と突然のお話をいただいた。
営業・・・同期から聞いていた仕事のイメージ
①ノルマが有って
②売りたくないものを売って
③自分には向いてない。
そんなマイナスイメージの強い職種という勝手な思い込みがあった。
私「何故ですか?」
部長「お前はお客様の所に行ってよく話を聴いている。」「責任感も強い」私「聴いてはいますけど。。」
部長「じゃあ何故、メンテナンスやっててお客様から仕事をいただいてくるんだ?」
私「お客様から頼まれるからです。」
部長「じゃあ何故、お客様は頼むんだ?」
私「分かりません」
部長「聴いているからだよ」
私「・・・(わかんねー)」
部長「やってみろ」
そんな感じで嫌々営業という職種に転向することになった。
後から気付いたこと。
よく聴いているという特性について思うことは、幼いころの私は両親が共働きだったため、祖父母に育てられていた時のこと。
ウルトラマンと仮面ライダーが大好きで、ラジカセに主題歌のテープを入れ何度も聴いていた。ずっと聴いて一日を過ごすこともあったぐらい。
話すことは苦手。聴くことは得意。
そんな幼少期の特性が今に繋がっている。
それを当時の部長は「営業には聴く力が大事」ということを教えてくれた。
それは私の特性を見つけなければ指示できない。
厳しかった部長もちゃんと私を見てくれていた、ということだ。
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