和歌山大学新聞会

「和歌山とかつまらんわ。」そんな常識を覆すために私たちは活動しています! もし「このネ…

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「和歌山とかつまらんわ。」そんな常識を覆すために私たちは活動しています! もし「このネタいいんちゃう?」とか「このネタはぜひ知って欲しい!」などなどあったら教えてください! #和歌山 #大学生

最近の記事

以和為大 2023新年度号

昨秋三か月ほど、クラシックコンサートを運営するインターンシップに参加した。これまでにもアイデアコンテストの出場や教育系インターンシップの経験があり、ある程度の自信を持っていた。が、それはうぬぼれであったことを思い知らされた。「自分は何かできるのだ」と漠然と考えていることの、学生ゆえの危うさのようなものを痛感した。 私たちは、世間では「Z世代」という終末感漂う名称でカテゴライズされている。Z世代の特徴については色々言われているが、当事者として実際に感じているのは、「打たれ弱い

    • 和大新聞 2023新年度号

      皆さんこんにちは! この度「和大新聞 2023新年度号」を発行しました。その一部をオンライン版として公開します。 ご興味のある方は和歌山大学新聞会公式Instagramまで気軽にご連絡ください。今年度もよろしくお願い致します。

      • 正解はないけれど「よっしゃー!やり切った」を求めて ――シス工院生と観光学部生による素敵な夜カフェ営業中

        皆さんこんにちは! 2022年前期号の記事の一部をオンライン版として一部公開します。 今回は和歌山大学の近くで飲食店を間借りして夜カフェを始めた二人の学生を紹介します! 和歌山大学新聞会、和大新聞にご興味のある方は公式Instagramまでご連絡ください!

        • 和大新聞 2022前期号

          2022年10月に発行しました、和大新聞を今回は電子版として一部公開します。ご興味のある方は和歌山大学新聞会公式Instagramまでご連絡ください! 今後も和歌山と和歌山大学生を繋ぐメディアとしての道を模索してまいります。

        以和為大 2023新年度号

          食らうことと読むこと、そして生きること

           何でも食うことにかけては右に出る者はいないと自負している。  太地の「白鯨」で鯨を、その前の週に行った長野では生姜醤油で馬刺しを食った。倒れそうになりながら頬張ったそれは空腹を満たしてくれた。さらにその前に食べた鮒ずしは風味を楽しむ嗜好品だった。しかし、脂のとろけるような甘みと赤みの歯ごたえを楽しんだ鯨の刺身はまさに海の恵みだ。力が湧いてくる。  鯨を食い終わり、少しすると口の中が臭くなってきた。未だにその特有の臭いを思い出すことができるほど強烈なそれは、現代社会が失って

          食らうことと読むこと、そして生きること

          以和為大11月号

          「ふるさとは遠きにありて思ふもの。そして悲しくうたふもの。」 望郷の歌として名高い室生犀星のうただ。 それにしても故郷がこれほど遠くなろうとは思ってもみなかったという人が多いのではないか。 福島県に夜ノ森という桜の名所がある。 福島第一原発事故で帰還困難区域に指定された。 震災後に事故前の桜並木の映像を見て知り、「よのもり」 の 響きとその映像が強く心に残っていた。 夏休みに諸事情あって家から遠く離れた新宮で入院していた。緊急入院だったため、 持っていた本は1冊。 池澤夏

          以和為大11月号

          和の文化と融合させた新たな呉服の魅力を伝えたい ――屈指の老舗「みそや呉服店」マネージャーにインタビュー

          そのルーツは室町時代にさかのぼるという全国でも屈指の老舗「みそや呉服店」(和歌山県橋本市)を訪ねた。マネージャー谷口勝彦さんが、時代の流れとともに変わりつつある「呉服」への思いやお店の歴史について熱く語って下さった。店舗の「別館主屋」「別館上蔵・下蔵」はこの地域では珍しい京風町家の作りになっており、2004年、国の登録有形文化財に登録されたという。「みそや」という名前の通り、1495年の創業当初は味噌を製造し、江戸時代には江戸へ送り販売、1865年(慶応元年)から京都の呉服を

          和の文化と融合させた新たな呉服の魅力を伝えたい ――屈指の老舗「みそや呉服店」マネージャーにインタビュー

          コロナ禍で問う「入館者数一辺倒」の現実

          青木加苗・和歌山県立近代美術館学芸員にインタビュー 新型コロナウイルスの感染拡大は、全国の美術館や博物館、図書館など広く市民に開放されている一般の公共施設にも長期にわたって深刻な影響を与えている。今回、インタビュー時に開催中の展覧会、「コミュニケーションの部屋」を企画された青木加苗さんに美術館の学芸員という仕事について伺うと共に、現在の困難な状況にどう立ち向かい、乗り越えようとされているのかを尋ねた。 ――まず美術館の学芸員を目指されたきっかけを教えて下さい。 「もとも

          コロナ禍で問う「入館者数一辺倒」の現実

          あの「銀河」が紀南に登場 紀伊勝浦駅でも地域の輝きをアピール

           JR西日本が地域の活性化を狙って、多様性、カジュアルさ、くつろぎをテーマに企画した観光列車「WEST EXPRESS 銀河」が、紀南エリアで運行を開始して2か月あまり。停車駅のひとつでエリアの拠点でもある紀伊勝浦駅を訪れ、ルポを試みた。 那智川橋梁を渡る「銀河」。新宮駅を出発し、京都駅に向かう。 「WEST EXPRESS 銀河」とは  JR西日本の長距離列車(117系改造)。列車名には「西日本エリアを宇宙に、各地の魅力的な地域を星になぞらえ、それらの地域を結ぶ」という

          あの「銀河」が紀南に登場 紀伊勝浦駅でも地域の輝きをアピール

          「モルック」コロナ禍にお勧めスポーツです

           ボーリング×カーリング×ダーツのようなスポーツ「モルック」をご存知だろうか?  ソーシャルディスタンスが保て、子供からお年寄りまでもが楽しめる競技として注目を集めている。マイナーだが、近年では芸能界でも、さらば青春の光 森田さんを筆頭に挑戦する人が増えている。モルックはフィンランド発祥の競技で、木の棒(モルック)を3~4メートル離れた木製のピン(スキットル)に向かって投げて50点ピッタリになるまで得点するスポーツ。倒れたスキットルの本数やそれに記された数字に応じて点数が入り

          「モルック」コロナ禍にお勧めスポーツです

          大学での講義が役立つ教育現場、目指す教師像を明確に    コロナ禍の小学校で活躍する若手教員にインタビュー

          コロナ禍は各地の小学校でもオンライン授業や分散登校などの困難な状況を引き起こしている。今回はそんな厳しい教育現場に就職してまだ3年目のフレッシュな教員にインタビューし、最近の取り組みや教員を目指す学生たちに伝えたいことなどを尋ねた。 ――どちらの学校にお勤めですか。 「名古屋市内の小学校に所属しています」 ――小学校の教員を目指した理由をお聞かせ下さい。 「小学校時代の先生の存在です。その先生は小学校4年生の時、それまで引っ込み思案だった私を評価してくれて、学級委員になる

          大学での講義が役立つ教育現場、目指す教師像を明確に    コロナ禍の小学校で活躍する若手教員にインタビュー

          蜜柑の滴…学生大会号より

          自分が想像できる「多様性」だけ礼賛して、秩序整えた気になって。そりゃ気持ちいいよな。 (朝井リョウ『正欲』新潮社より)  多様性・マイノリティーに理解があるとする女子大生に男子大生がかけた言葉。  女性やマイノリティーに関する失言をした人への人格否定を伴う批判。異性から容姿で判断されることを嫌う一方で自らは異性を容姿で判断するアンバランス。 そんな状況を目にするたびに疑問を抱いた。  一方で疑問を抱く自分を「多様性への理解」が足りないと責める気持ちもあった。 しかし、

          蜜柑の滴…学生大会号より

          以和為大 学生大会号より…

          「知る」ことの大切さ。このコロナ禍で学んだことの一つだ。    「スライドの使い回し」「手抜き」「課題が多すぎる」……。オンライン講義について学生からそんな声が上がっていると知った時、学生と講師双方の考えていることを伝えたいと取材を始めた。そして、学生の声を大学に届ける目的で開催される学生大会に合わせて発行することを目指した。  取材を始めるにあたって三つポイントがあった。講義資料を提供する側の講師の意見を知りたいということと、学生と大学の狭間に立つ自治会が考えるコロナ後

          以和為大 学生大会号より…

          新宮を歩く

           本殿に続く急な石段を上りきり、木の根の浮き出る道を少し歩く。12月上旬というのに、汗が滲む。やはり紀南の冬は暖かい。目の前には黒潮の流れる熊野灘が広がる。視線を上に移すと、ご神体の巨石「ゴトビキ岩」が飛び込んできた——。  ここは和歌山県新宮市の世界文化遺産、熊野速玉大社の摂社・神倉神社である。この巨石と毎年2月に行われる日本最古の火祭り「御燈祭り」で知られる。10年ほど前に家族で訪れた思い出に浸っていると、後ろから「やっぱり若い人は歩くのが早いねえ」と行きがけに追い越し

          新宮夜行「はやたま」を辿って

          「毎日深夜、新大阪を出発して一路『南紀』新宮を、目指す夜行快速列車がある。」  そんな書き出しで始まるブログに出会ったのは去年の夏のこと。それは21年前の夏に書かれていた。消えゆく夜行列車へのノスタルジーを抱えて眺めていたTwitter。偶然、「かつて新宮行きの夜行快速列車があった」という情報を目にしインターネットで検索、このブログに行きあたった。  まさか繋がるまい。そう思いつつも、記載されていたメールアドレスに連絡してみた。    果たして連絡は返ってきた。「当時を

          新宮夜行「はやたま」を辿って

          農村で独り暮らし――視点を増やすドリーさんの生き方

           ユニークなキャラクターの持ち主が多いとされる観光学部の中でも際立っているのが四回生の畑下森洋さんだろう。風貌がディズニー映画「ファインディング・ニモ」の青い魚に似ているとかで「ドリーさん」と呼ばれている。彼は昨年9月から那智勝浦町色川という山間部の農村で独り暮らしをしている。築100年の古民家でウェブ関係の仕事をしながら、畑で農作業もする。風呂は薪で沸かし、雨漏りがあれば修繕もこなす。「自由に生きる」をモットーに日々を過ごす彼の内面に迫ることにした。(黒沼 優樹) ――色

          農村で独り暮らし――視点を増やすドリーさんの生き方