見出し画像

以和為大 2023新年度号

昨秋三か月ほど、クラシックコンサートを運営するインターンシップに参加した。これまでにもアイデアコンテストの出場や教育系インターンシップの経験があり、ある程度の自信を持っていた。が、それはうぬぼれであったことを思い知らされた。「自分は何かできるのだ」と漠然と考えていることの、学生ゆえの危うさのようなものを痛感した。


私たちは、世間では「Z世代」という終末感漂う名称でカテゴライズされている。Z世代の特徴については色々言われているが、当事者として実際に感じているのは、「打たれ弱い」「雇われ気分や消費者気分に陥りがち」といった印象だ。えてして「同調性」や「画一性」が重んじられる学校教育の弊害とも関連があるかもしれない。


令和五年度から新学長に本山貢氏(現教育学部長)が就任される。「Z世代に選ばれる大学づくり」を掲げて進める改革は、和歌山大学を「教育サービスセンター」にしてしまうのか。あるいは「知の共創拠点」として地方大学の中で異彩を放つ存在にし得るのか。


「社会インフォマティクス学環」や「専門職大学院」などの新設によってもたらされる新たな風の力で大学再編の荒波を超えていこうとする、その航海術の手腕が試される。

和歌山大学新聞会 公式Instagram

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?