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音がつたえるそのひと

いつかの下書き、短い散文noteです


今は趣味としてたまに弾く程度ですが
ピアノを小さい頃からしていたのもあり、楽器をひく人がすきです。

駅で演奏するバイオリニストの方がいて、思わず立ち止まって聴いていました。


自信のあるたたずまい、上手なトーク、はやくはやく弾いているから細かい音程にずれは出てくるけれど、とても強く、自信のある太い音

きっとこの音のような人なんだろう、私は勝手に想像しました。

この小さなトリルや早弾きを、曲中で自然に演奏できるようになるまで
一体どのくらいの時間や、想いや、根気を費やして

この人はいまここで弾いているのだろう。

どんな人生を生きて、どんな気持ちに出会って、どんなことを思ってここでバイオリンを弾くのだろうか。

昔ピアノの先生に「今別のことで悩んでるやろ」と言われて驚いたことがあります。音に触れる人には、音で伝わってしまうらしい。

いきるちゃんには難しい曲よりも、表現力を持つ人にしか弾けないやさしい曲がいいよ、と発表会の曲を選んでもらい嬉しかったことを思い出して、同時に不安に駆られる。自分は今でもそんなやわらかさを持てているだろうか。

今の私がならす音は、

と思った日の記録です。

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