【ショートショート】#55 Uber Eats
便利な時代になったものだ。
家にいながら美味しい食事を運んでもらえる。
出前を取るよりは安くすむのも本当にありがたい。
今日は、近くのお店のハンバーガーを注文した。
インターホンが鳴った。
ドアを開けるとお馴染みのバックを持った
男性が立っている。
お礼を言い、お金を払おうとすると
男性はバックからスタンガンを取り出し
僕の首元に当ててきた。
意識が遠のいていく...。
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インターホンを押す。
中から、いかにもな怪物が出てきた。
「ご注文の20代前半の男性をお持ち致しました。
生きた状態ですので5万円になります。
ちょうどのお預かりですね。またお願いします。」
ドアを閉じる。
家の中から聞こえる断末魔を後に
僕は次の家へと向かった。
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