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#20 生き残るために【書評】僕は君たちに武器を配りたい

◾️要約

世界で戦うには自分で考えることが必須。
自分の働く業界についてヒト、モノ、カネの流れを徹底的に研究することで唯一性を高める。またどういう役割、立場で戦っていくか。イノベーター、企業家、投資家などの選択肢もある。
自分の人生を俯瞰し、どういう立場で何を成し遂げたいかを考えるべき。その戦いにおけるヒント(武器)がここにある。

◾️感想

マッキンゼーの人は世界と戦ってるだけあって、世界が見えてるなぁ。
少し前の本だが今の世の中を指してる。
もうこれまでの勝ちパターンは通用しない。唯一性を高め、ストーリーを紡いでいくことが大切ってことだね。
若くして亡くなられたのは大きな損失。けど彼が残してくれたものから学んでいきたいと思う。

◾️オススメ

若い人のほうがいいんだろうけど、ビジネスパーソン全員に。

◾️要約(詳細)

◆第1章 勉強できてもコモディティ
世界は情報が溢れており、同じ問題に対する対処であればすぐにコモディティ化する。コモディティ化したら安い方に負ける。

※その通り。◯◯産だからって機能が同じならコモディティ化は避けられない。そうすると値段の勝負になっちゃう。

◆第2章 本物の資本主義が日本にやってきた
国は何も守ってくれない。モノづくりでは内需には限界。自分の頭で考えることが必要。待っていては状況は悪くなるばかり。

※自分の頭で考えるとはどういうことか考えよう。鵜呑みにしない。

◆第3章 学校では教えてくれない資本主義の現在
ブームになってからでは遅い。資本主義は常に新しいものにだけ価値がある世界。将来を考えた場合に海外という選択肢は必須。日本だけ、ではジリ貧。

※「日本だけではジリ貧」各所で聞こえるこの言葉。つまり絶対こうなる未来。これ、誰かがなんとかしてくれるってことないです。

◆第4章 日本人で生き残る4つのタイプと生き残れない2つのタイプ
資本主義の世界で稼ぐことができるのは6タイプ
1. 商品を遠くに運んで売ることができる人 トレーダー
2. 自分の専門性を高めて、高いスキルによって仕事をする人 エキスパート
3. 商品に付加価値をつけて、市場に合わせて売ることができる人 マーケター
4. まったく新しい仕組みをイノベーションできる人 イノベーター
5. 自分が起業家となり、みんなをマネージしてリーダーとして行動する人
6. 投資家として市場に参加している人 インベスター
しかしそのうち トレーダーとエキスパートは価値を失いつつある

※このなかのどれになる?

◆第5章 企業の浮沈のカギを握るマーケターという働き方
マーケターとは新しくない要素の組み合わせで差異を作り出せる人のこと。これからは差異がビジネスを左右する。企業や商品で差をつけることは難しい。差をつけるにはターゲットの顧客が共感できるストーリーを作ること。

※ストーリーの大切さを述べています。「ストーリーとしての競争戦略」ですね

◆第6章 イノベーター起業家を目指せ
イノベーションのチャンスは斜陽である業界にこそあり。まずは自分の働く業界についてヒト、モノ、カネの流れを徹底的に研究することで唯一性が高まる。イノベーションには徹底的にパクること、そして逆点の発想が必要

※答えれますか?自分の業界の人もの金の動き。

◆第7章 本当はクレイジーなリーダーたち
駄馬を使いこなすのが本当のマネジメントである。リーダはクレイジーな人が多い。クレイジーな人はコンプレックスを原動力とせよ。屈折やバネが力となり成功につながるから。

※駄馬を・・は結構衝撃受けた。サッカーの世界でもマネージャー(監督)は選手の悪口言っても始まらない。ファーガソンだって、モウリーニョだって、ペップだって、クロップだって。そこにいる選手は駄馬じゃないか。

◆第8章 投資家として生きる本当の意味
投資家は未来をつくる仕事。サラリーマンとは知らないうちにリスクを他人に丸投げするハイリスクな生き方である。投資は長期的な視点で富を生み出し続けるか、人が信頼できるか、の2点で判断すべき。株式投資は損して学ぶつもりで挑め。

※了解です!

第9章 ゲリラ戦のはじまり
投資家として働くことで世の中の見方が一変する。公開されている情報からでも普通の人がやらない一手間をかけることで大きな果実を手に入れられる。本当の資本主義の時代にほんとうに人間らしい関係を探っていこう。

※料理でもそうだな、その一手間がおいしくする。ちゃんと片栗粉塗したり、塩揉みしたり。

◾️アクション

自分の所属する業界についてヒト、モノ、カネの流れを徹底的に研究する。

◾️読みやすさ

★★

◾️ハッシュタグ

#マッキンゼー
#瀧本哲史
#僕は君たちに武器を配りたい

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