一人部屋がない場合、泣くに泣けない



フラッと入った古本屋で買ったアユのCD。


画像1



今じゃ昔ほど盛り上がっていないけれど、私が10代の時は、すごかったなぁ~!!



ちなみにショートのアユが一番好き。



桃の天然水の時の赤ピンクボブや、サプリという飲料水の時の金髪ショートの画像をコピーして絵を描いたりもした。





アユの歌詞は“悲しい”とか“孤独”といったイメージが強いのだけど、当時、親と上手くいっていない真っ只中だったので、悲しい歌なんだけども、癒されたことがあった。




この『RAINBOW』というアルバムに『HANABI』という曲がある。


“涙がこぼれ落ちないように 滲んだ空を見上げているよ”


という歌詞で始まる。


続いて、

“人はどうして想いのままに生きられないの”



私は4人家族でしたが、両親とは折が合わず、親の意見ファーストで、母には意見を聞いてもらえることすら叶わなかった。

私が一言何か口に出せば、その後は母の意見で遮られ、最後まで自分の気持ちを伝えられことは無い。





妹にもなぜか嫌われていて、家族では孤立状態。




近所の人達も、母の表の顔しか知らないので、誰かに母の話をしたとしても娘の反抗期として捉えられ、誰も私の気持ちを尊重してくれる人もいない。



祖父母も母のキチガイぶりに手を焼くこともあるが、あくまで娘(母)の味方で私を説得しにかかる。





とっても辛いのに、誰も頼れる人がいない。



学校の大人ももう頼りにしていなかった。


あまりにたくさんの大人が頼りにならなかったので、信用できなかったし(信用してまた傷つきたくないとも言える)、クラスメートの前ではおちゃらけた奴で通していたこともあり、いきなり弱音を吐いたら気味が悪いと思った。






私の辛い辛いその感情は、押し殺すしかなかった。



その場所は、妹と共有だった子供部屋で、両親も妹も寝静まった時に、ひっそりと涙を流すことだった。




大泣きしたり、涙で顔が濡れると、鼻水は出るし、泣いた痕跡が残ってしまうので、顔と机が平行になるようにして、机にポタッポタッと涙を落とした。




その時にこのアユのHANABIをちょうど聞いていて、涙こぼれていますが、大泣きするほど理性は失っていない自分が重なりました。



あの時、想い通りに生きることができたならば、自分のことを誰一人知らない世界に行きたかった。



今や、それは叶っているけれど、当時はどうにもできなくて、絶望状態だった。






このアルバムの最後に『independent』という曲があります。



当時はいんでぺんでんとなんじゃそりゃ??でしたので、すぐに意味を調べ、意味を理解した時、この曲が大好きになりました。





ちなみにindependentは、独立した、自由な、という意味。





私は、親から離れたかった、自由になりたかったので、この英単語を自分の目標として、ノートに気持ちを込めて書いたのを覚えています。




また、アユのHANABIとindependentも歌詞を全文ノートに書いたのを覚えています。





そういう歴史のある歌なので、懐かしく想い、衝動買いしてしまいました。




私はカウンセリングを受けて、自分軸を獲得しているせいだと思いますが、昔の辛い記憶に触れ合ってトラウマになるということはありません。




むしろ、「あの時、よく耐えたよね!よく頑張ったよ沙菜!」という感じで、大人になった自分が子供の頃の自分を褒めることができ、インナーチャイルドが再び癒されるだけなんですよね。




良かったね、沙菜ちん!(過去の自分へ)

今、すこぶる良い環境にいて、めちゃ幸せじゃん!

しぶとく生きてて良かったね!さすがよ!!ぶっちゅっちゅ。




この歳になって改めて、古い曲を聴き、一人テンション上がってるなう。

読みたい古本がたくさんあります!サポート頂いたお金は、古本購入と、レビューで還元したいと思います。 同じ古本は必ず入手できるとは限りません。レビューを通して紹介したいと思います^^