倒産する会社の共通点とは?(1)


この記事は過去20年の間に身近でたくさんの倒産や廃業を見た筆者が結果的に間違いなく共通点であると認識している課題の共有です。


生き残る会社の割合

起業するときには誰もが夢をもって初日を迎えるはずです。
がむしゃらに働けば結果が出るわけでもなく、しかしがむしゃらに働くしかない場面もありますし、起業というのは本当に厳しいものです。

私が経営をしてきた中の期間で身近だった会社はもう100社以上は無くなってしまいました。起業後の生存率はおおよそ世間で統計として出ている程度の数字からは大きくずれていないと感じます。


ダメになる会社の確実な共通点

当然ですが、要素や原因はたくさんあると思います。しかしこの記事ではダメになる会社の共通点をある一点に絞って明記します。

それは「自分本位な経営である」「お客様本位な経営をしていない」という点です。

どういう意味でしょうか?
以下に具体的な内容を記しておきます。


自分の何かにこだわっていないか?

ある時、バーを経営し始めたお方から相談をいただきました。
すでに数か月経っているようですが、なかなか客足が伸びないとのことでした。細かい内容は一切抜きにしますので細部はお伝え出来ませんが、いろいろとヒアリングしてみますとまず早急に改善したほうが良い明らかな課題が1つ見つかりました。

まずは何よりその点を改善しなければ今後も確実に客足は伸びないであろう旨を説明しましたが、返ってきた言葉は「そこを変えてしまうと自分がバーを始めた意味がなくなってしまう」ということでした。

そうなると、そのこだわりを変えるか、不採算が続いて終了するか、どちらかしかないと明らかに私は把握できているので何度か違った切り口で説明や別な対象方法なども伝えましたが、こだわりは絶対に変えられないという軸があったようのでそれ以上の話を続けることはこちらから控えておきました。

結果的には業務としてはお受けせずにそのまま推移を見守りましたが、1年ほどで営業を辞めたようです。

実は同じような話が年に数回あります。

事業を辞めていく際はみな共通してお客様本位ではなく自分本位なのです。


自分を変えれるかどうか

例えばまさに今のコロナの時代でも同じようなケースが多発しています。
飲食でもサービス業でも観光業でも、お客様本位であればどう経営すべきかを考慮したうえで、時代や環境の変化に上手く適応していくしかないわけです。

弁当だと味が落ちるとか、オペレーションが大変とか、経験が無いとか、そういった理由で変化を好まない経営の場合にはやはり淘汰されやすいものです。


自分が変わることにもチャレンジしなければならない

経営の基本は「お客様本位であること」です。
この基礎を無くしてマーケティングも成り立ちませんし、マーケットにも評価されません。自分本位で経営をしていれば確実に悪くなります。

起業する時点でチャレンジしているわけですから、これから起業する方々はその後も皆チャレンジし続けるのは当たり前ではないか?と思う方もいるでしょうが、そこはやはり起業後であっても当然チャレンジは誰もが怖いわけです。

もっと悪くなったらどうしよう。今はそれなりに悪くないので、あえて変える必要はない。変えてもうまくいくかどうか分からない。などなど一見当然の理論ですが、それでそのまま続けていることで結果的に先細りしていくことも多いわけですので、新たなチャレンジに踏み切れない人が大勢いるのです。結果、資金的にもどうにもならなくなった時点でどうするか考えるというパターンからの廃業が定番化しています。


結論(1)

検索しても出てこないので書きますが、会社経営の基礎的なキーワードは

「お客様本位であれ」

です。自分本位な判断や方針は組織的に是正していきましょう。


倒産する会社の共通点とは?(2)以降はまた別な記事にしていきます。






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