英検2級で長期留学のリアル

私はいまデンマークで1年間の交換留学をしています。

公用語のデンマーク語は全く分からないので、英語しか共通言語がありません。

北欧諸国は英語力が高いことで知られていますし、友達との会話も授業も全部英語です。

結論:なんとかなるけど街で1番喋れねえ。

なんとかなります。本当に。というか、なんとかするしかないからです。生きていくために。

私は交換留学の出願要件にIELTSを使いました。

私のOverallスコアは6.0。
Speakingに関しては5.5~6.0くらいだったので、英検に換算すると2級か準1級です。

そして私は留学に来るまで外国に行ったことがありませんでした。

洋楽も聞かないし、映画は字幕で見るけどそんなにたくさん見る方ではありません。

私はいまだに英語が流暢に話せるとは口が裂けても言いませんが何故か半年間生き残っていて、そこそこ友達もいます。確実に100人以上とは喋りました。デンマーク以外の国にも行きました。イタリア人とチェコ人の友達と1週間旅行もしました。全て公用語は知らない国です。

どうやってなんとかしたか

・Googleレンズを使う

最初に書いた通り、私はデンマーク語がわかりません。どう発音するのか分からない食べ物を買って生きています。デンマーク語→日本語はたまに本当に意味のわからない翻訳になります。そういえばiPhoneの言語を英語にする方がよくいらっしゃいますが私は別にそんなに意味がないかなと思ったのと分からなくて困るくらいなら日本語の方がいいです。英語を勉強する媒体はたくさんあるのですから。

・指差して頼む

は?(Huh?)って聞き返されたことが何回あるかわかりません。というか無事に注文できる方が珍しいです。あーーーー発音悪くてすみませんあたしはこれが食べたいです!!!!!!!!!!!!と全力で指差します。でもは?って聞き返されるのはちょっと落ち込みますね。聞きたくないです。カフェラテが聞き取ってもらえないことがあったので、チャイラテは頼む前に発音を練習しました。頼めました。

・気合い

英語しか共通言語がないので、それを諦めたらもう終わりです。何かを買う、何かを尋ねる、自分の目的を達成するために一生懸命喋ればみんな聞いてくれます。

・笑顔で挨拶

会話で魅力を発揮できないのなら振る舞いに頼るしかありません。
笑顔で挨拶、シンプルですが一瞬で最高値を出すのはなかなか難しいです。特にコロナ禍のマスク文化で過ごしてきたので最初は難しかったです。でもなぜかみんなできます。
基本的にニコニコしてたらどうにかなりました。

英検2級レベルで来てしまった私がやはり勉強しないと身につかないなと思ったのは

発音、語彙、文法

の3つです。
そんなん当たり前だろと思うかもしれませんが、この基本的なことを改めて実感したのです。

発音

正直これは留学が自然に直してくれるものではありません。努力が必要です。
本当に恥ずかしい話ですが私は発音記号の存在は知っていながらもそれを使って単語の発音を認識したことはありませんでした。
全てカタカナで認識しているからどこにアクセントが来るかも分からず雰囲気で喋っているのだなとこちらに来て実感しました。
最近はケンブリッジの教材を使い始めました。

語彙

友達からのメッセージを何回日本語翻訳したかわかりません。
I value you. と言われた時、私は価値があるって思われてるのかな〜?と思いましたが後からDeepL大先生に聞いたらあなたのことを大切にしてると教えてくれました。
そうです、自分に向けられた優しい言葉を語彙力ゆえにその場で理解できなかったのです。

文法

文法がある程度整っていれば、どんなことを言いたいのか相手が推測しやすいです。伝わりやすさにつながります。私は英文法が本当に苦手、というか好きではないのであまり勉強しませんでした。でも、文法書を丸暗記していなくても問題ないです。

最後に

私は夏休みの宿題が終わらないタイプでした。コツコツやるのが本当に苦手です。
留学先では生きていくのに精一杯だったので、英語の勉強を毎日やる、なんてことは最初のセメスターはできませんでした。留学先、外国での出会いは本当に一期一会なのを、1セメスターで帰る友人たちとの別れで実感しています。もっと話せたら色んなことができて色んなことを伝えられたのかなと思わないと言ったら嘘になります。

ただ、英語力はスコアだけじゃないなと思います。
英検1級、IELTS6.5を持つ友人とディズニーランドに行った時の話です。
私はアトラクションの英語字幕をその場で理解できましたが、彼女は追いつけなくて読めなかったと言っていました。でも、彼女は私よりも正しい英語が喋れるし、私が聞き落としていた単語を聞き取れていたりします。

どんなふうに英語力を発揮するか、あるいは外国でどう過ごすかは単に数値化された語学力だけではなく、あなたの人となりも深く関わっているものだと思います。

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