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せっかく読むなら忘れないように

おうち時間が増えて、読書をされる方が増えたのではないだろうか。

在宅ワークの空き時間にしたいことのランキングで1位は『運動』と調査が出ていたが、私自身は『読書』と思うほどだ。

しかし、読書が好きと公言しているものの、『おすすめの本は何ですか?』と聞かれると意外と困る。

また仮に、

『〇〇がおすすめだよ』

と言うと、必ず自分なりの感想を付けないと相手も読もうとは思わないだろう。

私は、最近、自分の読書の質が悪いことに気がついた。せっかく読んだのに、

『内容を覚えていない!!』

あんなに良いフレーズや言い回しを見つけ、今度、誰かに教えようと思っても、言葉が思い出せないのだ。

正直、時間を掛けたのに、これはショックだし、読書自体が時間の無駄になってしまう。

せっかくだから、スラスラと内容を言えるようになりたい!!

昨日、紹介した樺沢紫苑先生の『ストレスフリー大全』を読み切り、noteで僭越ながら書評させて頂いたのちに、新たな一冊を見つけた。

すっかり僕も樺沢信者だ。

現在、読んでいるのだが、冒頭で

『読んでも忘れてしまう読書はやめなさい』

自分のことを言われているようで、背筋がピンと伸びた。

今までの読書は、誰かからおすすめされたり、ネットで仕入れた情報を元に流し読みをしていただけだ。

せっかくなので、自分のため、また同じような読書好きのために纏めていこうと思う。

第1章〜第7章まであるが、本にあるように『深読』を意識して、今日は、
第1章『なぜ、読書は必要なのか? 読書によって得られる8つのこと』
第2章『読んだら忘れない』精神科医の読書術 3つの基本

の感想を書こうと思う。

第1章以前の冒頭で、読書して本の内容を覚えていないと何の意味もないとズバリと書かれており、私の今までの読書は本編に書かれている『自己満足読書』であることが浮き彫りになった。

名書を読んだ自分に悦に浸っていただけだったのか・・・

1章『なぜ、読書は必要なのか? 読書によって得られる8つのこと』で、

・流行りの『ネット情報』
 ⇨ネット情報は、デパ地下の試食理論
・情報と知識の違い
 ⇨1年経って古くなるのが『情報』、10年経っても古くならないのが『知識」


ここ最近の私は、ネット情報を集めることばかりをしていたような気がする。確かに検索して、効率よく調べることは出来ても、部分情報だけであり、何か役にたつかと言われると、記憶にインプットされていない、それこそ情報だけ=試食のみだなと痛感した。樺沢先生悩みを解決してくれてありがとう。

そして、文章力の向上についても言及されており、たくさん読んでたくさん書くことの重要性が書かれている。

最近、noteに執筆することばかりで、あまり精読出来ていなかった自分にとっては耳が痛い・・・

また、読書にはストレス軽減をさせる効果もある。

これは、他の著書にも書いてあり、有名な話だが、確かに

『読書好きな人って温厚だ!』

1章では、読書が与えるメリットが目白押しに書かれている。

中でも、精神科医の経験を活かして、よく『頭が良くなる』や『心が豊かになる』などを医学的見地から論理的に書かれている。

また、難しい専門書のような書き回しではなく、自身の読書の考え方や経験を交えながらなので、飽きずに読むことが出来る。

また、樺沢先生は、読書を続ける上で大切な動機に対して、こう触れている。

『自己成長<楽しむこと』

を目標とする。この文章を読んで、なんとか読書が継続できそうだ。

2章『読んだら忘れない』精神科医の読書術 3つの基本では、

・アウトプットの重要性
・効率的に読む習慣
・深読

についての必要性を説いている。

確かに、1冊の本を読み切った後のアウトプットをあまりしたことがなかったし、そもそも周りに読書好きの人がいないことなどもあったが、アウトプットをあまり意識していないことが覚えていない原因だと痛感した。

1週間で3〜4回アウトプットをすると記憶に残る。

SNSでもいいのでガンガンアウトプットしていこうと思えたパワーフレーズだ。

また、脳は必要な情報と不要な情報を分けており、ほとんどを忘れるように出来ているそうだ。

何度も使われる情報は、アウトプットすることで『必要なもの』と認識されるため、記憶に残りやすいのだ。

一旦は海馬に仮保存され、何度も使われる情報は、側頭葉に移動され『長期間の保存』が可能となる。

インプット⇨
海馬仮保存⇨
アウトプットの反復⇨
側頭葉長期保存

次に、効率的に読むためには、スキマ時間を有効に使うことが書かれている。

樺沢先生は、1月で本を

30冊読むそうだ。

全部、スキマ時間で読んでいると言うので驚きだ。

移動時間を使って読んでいるようだが、先生は、『電車の中でスマホを使うのは最大の時間の無駄』と仰っている。

私自身、スキマ時間をと思いながらも、ついついスマホを触っている常習犯。スマホ脳になっている自分を改めよう。

そして、最後に『深読』

本を読んだ定義として先生はこう書かれている。

『内容を説明できること、議論できること』

議論!?考えたこともないほどだが、好きな漫画に関しては、議論できるし、名シーンとか、キャラクターの誰が好きかとの話題で盛り上がることが出来る。

確かに、これは読んでいると言えよう・・・

あまり認めたくなかったが、本棚を見てみると作者すら忘れている本もあり、内容もほぼ覚えていない気がしてきた。

読書の質を上げるためにも、アウトプットを大事に、そして時間を無駄にしないような読書の仕方を追求しよう!

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