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まさかの展開にアタフタ?!ムスメ事件簿。

子どもが生まれてからというもの、想定外の失敗というのがよくある。

初めて子どもを病院に連れて行ったときのこと。ムスメのカルテを書いたのだが、よく考えたら「他人のカルテを書く」という経験がこれまでなかったので、戸惑った。

名前や誕生日、住所、電話番号など、これまでは当たり前のように私自身の情報を書いていたわけだが、そうかこれからはムスメのカルテを書く機会が結構あるのか...私、母になったんだわ。なんて感慨深げに書き進めていたら、職業のところにうっかり「会社員」と書いてしまった。

ムスメ、0歳、職業、会社員。

んなバカな。慌てて二重線で消した。

が、しかし、赤ちゃんの職業とは?空欄で良いのか?分からず受付の人に聞いてみると「乳児」と記載してくださいとのこと。

「乳児」って職業だったのか。乳児が職業だとすれば、大声で泣くのも、3時間ごとにおっぱいを飲むのも、ねんねもうんちも、全て彼女の仕事なのだなあ、となんだか妙に納得してしまった。

そう思うと、ムスメの仕事が捗るように私は全力で彼女をサポートせねば、と営業職だった頃のようなモチベーションがメラメラと湧いてきたのだった。

さしあたり、この日からカルテを書くときには細心の注意を払っている。


またある日、私はAmazonに対して憤っていた。
頼んでいた商品が、届いていないのに配達完了ステータスになっていたからだ。恐らく誤配送なのだろう。

確認しようにも、Amazonの場合、配達業者の名前が書いていなかったり配達番号もなかったりと、とにかく調べにくい。しかも、どこに問い合わせたらいいのかもなかなか分からず、イライラは募るばかり。

ようやく見つけた問い合わせ先へ、プリプリしながら電話をかけた。

「あの、商品が届いていないのにステータスが配達済みになっているんですけど」
とそれなりに"困るんですけど感"を出して伝えると...

「大変申し訳ありません、すぐに同じ商品を再度手配します、明日着で手配してよろしいでしょうか?」

散々問い合わせまでにイバラの道を用意しているわりに、いざ繋がったら神対応じゃないの。

「それでお願いします。」

「では、手配をいたしますので、このまま少々お待ちいただけますか?」

「あ、は...  ブッッ  (い)」



ム、ムスメがおならしたああああああ。


「ではこのまま少々お待ちください」

♪♪♪(保留音)

え、いま私、おならで返事した感じになってるよね?

実はずっとムスメを膝の上に乗せて電話をしていたわたし。でも、これまでのやりとりでムスメは全然泣いていなかったし、今の絶対私だと思われてるよね?ちょっと困るんですけど的なトーンで電話かけてきといておならで返事したやつだと思われてるよね?

あああああああああ。

そうだ。次電話が繋がったらムスメの泣き声を聞かせればいいんだ。そうしたら、きっとオペレーターのお兄さんも、さっきのはもしかして赤ちゃんのおならだったのかな?と気づいてくれるはずだ。

「お待たせいたしました。」

優しいオペレーターのお兄さんが戻ってきた。さあムスメよ!泣け!泣くんだ!

しかし、いつも泣きまくっているムスメはこのときに限って大人しい。

「この度は誠に申し訳ございませんでした。○○が承りました。」
「は...い。ありがとうございました...。」

ご、誤解を解けなかった...。

ムスメが膝の上で静かにこちらを見ている。その目が心なしか「やってやったぜ」という表情に見えた。

翌日、Amazonから無事に商品が届いた。ムスメは相変わらず元気にブッ!ブッ!とおならをしている。

まあ、いいか。これも彼女の仕事なのだから。


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