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【中1の娘に伝えたいお金の授業】008/社会保険とは?

【中1の娘に伝えたいお金の授業 ~プロローグ~】

●●、今日から、中学校では教えてくれない「お金の授業」をしていこうと思います。

今後、社会人になるうえで、絶対に身に付けておいた方がいいのが「お金の知識」なんだ。でも、中学校ではほとんど教えてもらえない。だから、学校の先生に代わって、パパが授業をしようと思います。

今すぐ全部を覚える必要はないよ。学校の勉強も忙しいからね。でも、お金のことで困った時、ぜひこのnoteの存在を覚えておいて欲しい。人生につまずきそうになった時、きっと役立つことが詰まっているはずだから。

【第8回】~社会保険とは?~

※前回のおさらいはこちら

前回までは、人生を考えるうえでの基本となる「ライフプランニング」の全体像について説明してきたけど、8回目となる今回からは、もう少し細かい内容の説明に入っていくよ。

今日のテーマは「社会保険」。「社会保険」というのはどういうものか?について詳しく解説していくよ。

■そもそも「保険」ってどんなもの?

●●は、「保険」という言葉を聞いたことがあるかな? 普段の生活のなかでも、「ちょっと保険かけておこうかな?」なんて感じで、割と普通に使うことが多い言葉だったりするよね。

日常生活には、事故や病気などのリスクがつきものなんだ。もちろん、何もないのが一番だけど、誰だっていきなり事故に遭う危険性はある。突然病気になって死んでしまったり、働けなくなったりすることもあるんだ。

だけど、不幸に遭った人を「仕方がないよね…」と済ましてしまうのはかわいそうだよね。そこで、みんなが少しずつお金を出し合い、リスクが起きた時にそのダメージを回避・軽減できるようにしようと考えられたのが「保険」なんだ。

要するに「保険」とは、リスクによるダメージを減らすことができ、安心して普段の生活を送るようにするための便利な商品というわけなんだ。

■じゃあ「社会保険」というのは何なの?

保険については、どんなものかざっくり理解できたかな? じゃあ、そのうえで、今日の本題である「社会保険」について解説していくよ。

社会保険というのは、私たちの生活を保障することを目的としたもので、万が一の事故や病気に備えるための公的な保険制度のことなんだ。

ここでのポイントは「公的保険」であるということ。よくCMなどで見かける「○○保険」みたいなものは、保険会社が販売しているもので、こちらは「私的保険(民間保険)」と言われている。公的なのか、それとも私的なのか。ここで大きく線引きがされるわけなんだ。

ものすごく簡単に言うと、社会保険は「国がちゃんと整備してくれている保険」という感じかな。だから、民間の保険に比べて手厚いのが特徴なんだ。

■社会保険には、いくつかの種類があるよ!

社会保険というと、「一つの保険なの?」と勘違いするかもしれないけど、これは、いくつかの保険をまとめた言い方なんだ。

社会保険の仲間は、全部で5つ。医療保険、介護保険、年金保険、労災保険、雇用保険。これらを総称して社会保険という言い方をするんだ。

●●が社会人になったら、この5つには、ほぼ間違いなくお世話になるはず。詳しい制度の内容まではなかなか理解できないと思うけど、社会人として働く始める時には、せめて「どんな社会保険があるのか?」くらいは知っておくことが大事だよ!

なぜなら、これらの社会保険は、人生のお金について考える「ライフプランニング」において、決して欠かすことのできない重要な要素だからなんだ。

次回からは、それぞれの保険について詳しく解説していく予定だよ。人生におけるお金の不安を払拭するためにも、一つひとつを正しく理解してほしい。そして、何かあった時に自分でググって調べられるぐらいの知識は、事前に身に付けておくことが大事だよ!

■パパからのアドバイス

●●は、「年金は役に立たない!」みたいな話を聞いたことがあるかな? 実は、社会保険に対して「役立たずだ!」と主張する声はずっと根強くあるんだ。

特に、頻繁にやり玉に挙げられているのが「年金保険」。「年金制度は崩壊する」といったことをメディアで言う人がたくさんいるけど、もしも同じような保険を、社会保険ではなく民間保険で作ろうとしたら、どうなると思う?

その答えは「絶対に無理」。公的保険は、利益を度外視して作られたものだからね。それだけお得な制度になっているんだ。もちろん制度に不満がある人もいるかもしれないけれど、まずは社会保険を徹底的に活用する、そのうえで、必要に応じて民間保険を使うというスタンスを守ることが大事だよ。

民間保険を販売する会社は、儲けるためにうまいこと不安を煽り、PRしてくることが少なくない。それに比べると社会保険は、めちゃくちゃ地味だし、イケメンタレントがCMをすることもほとんどないけれど、間違いなくお得だということはきちんと理解しておいてほしいな。

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