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【会社を辞めるその前に】『わが投資術』から学ぶ賢い退職戦略。

おはようございます、ひらっちです。昨日はがっつり農作業でした。梅雨の準備を進めておりますが、肝心の梅雨入りは6月中旬ごろになるようですね。

なんだか肩透かしを食らった気分ですが、天気のことは自分ではどうしようもありません。天気予報とにらめっこしながら、やれることを少しずつ進めていきたいと思います。

<いつものように簡単な自己紹介です>
僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

現在、『マイナビ農業』で不定期連載中。ご興味のある方はぜひご覧ください(^^♪

■「会社を辞めたい」と思っていますか?

あらためまして、ひらっちです。今日は「退職」「独立」「転職」あたりをテーマに書いてみたいと思います。

いきなりですが、みなさんは「会社を辞めたい」と思ったことはありますか? まあ、一度や二度は誰にでもありますよね。

すでに何度もお伝えしている通り、僕が新卒で入社した会社は、地元で有名な超ブラック企業。ゴリゴリの営業会社で、その日の契約が取れないとオフィス内に怒号が飛び交う。まるで漫画のような世界が繰り広げられていました(笑) 入社して1週間後には「いますぐ辞めたい」と思うようになりましたね。

それでも結局、2年くらいその会社に在籍することになったのですが、今の若い世代の人たちは、退職代行サービスなどを利用してすぐ辞める決断をする人がかなりいるようです。

ブラック企業を経験した身からすると、「ずっと我慢する」という選択肢が必ずしも正解だとは思いません。むしろ「いきなり辞めるのも全然アリなんじゃない?」という立場ですが、それでも「せっかく入社したからには、会社を上手く利用するしたたかさもあった方がいいかも」なんて思ったりします。

そこで、参考になりそうな助言が書かれた本があったので、少しご紹介してみますね。伝説の投資家・清原達郎さんのご著書、『わが投資術 市場は誰に微笑むか』です。

■著名な投資家が考える「合理的な転職・独立戦略」とは?

この『わが投資術』という本は、その名の通り、ファンドマネージャーとして活躍された方の投資戦略を記述している一冊なのですが、ご自身のこれまでのキャリアを振り返るなかで、これから転職・独立を考えている人に向けて「対会社で損をしない辞め方」をアドバイスされています。

特に、大企業からの転職・起業を考えている人は参考になると思うので、引用させていただきますね。

1.今の会社、今の仕事がなんとなく嫌でも、自分が何をやりたいか具体的にわからない状況で会社を安易に辞めるべきではない。

2.ある程度やりたいことが決まったら、今の会社で給料をもらいながら自分の目指す仕事に必要なスキルが磨けるかどうかを判断する。目指す仕事に役立つことだけを今の会社でやる。

3.やりたいことが決まっても、それを達成する方法は複数あるかもしれない。人生の目的が「一生野球をやりたい」だとしても、プロ野球選手を目指すのが最善な方法とは限らない。やりたいことは今の会社にいてもある程度はできるかもしれない。「ただ好きだからやりたい」のなら趣味や副業でもいいかも。

4.時代の流れを読む。自分のやりたいことが時代の流れに合っているか考える。そのうえで成功する確率を考える。誰しも自分の人生がかかっているので失敗はしたくないはず。

5.自分の実力を正しく判断する。いくら時代の流れに乗ったビジネスでも競合する会社や人に勝てなければ成功できない。自分の独自色を出したビジネスができるかどうか考える。

6.出会いを大切にする。自分に実力があって人としての信頼があれば、良い話は向こうからやってくる。ここぞと思った時には思いっきり自分をアピールする。

正直、僕が新卒入社した会社を2年で辞めた時は、ここまで戦略的に転職を考えることはありませんでした。

自身の今後のキャリア形成を考え、したたかに会社を「利用」する。会社側からすれば、新入社員を都合よく働いてもらえる人材へと育成するために投資しているわけで、「目指す仕事に役立つことだけを今の会社でやる」なんて思考回路の人が増えたらたまったものではありません。が、個人にフォーカスを当てた場合、確かにこれが最も合理的な解になりそうな気がします。

【3】については、こういう思考回路の人は、確実に増えてきている感じがしますね。僕自身は「好きな仕事を選んでそこに全振りする」という人生を選びましたが、「仕事はほどほどに頑張りながら、趣味に熱中する」という人生もなかなか楽しそうです。

「今すぐ会社を辞めたい」。そんな風に考えている若い人も多いと思いますが、上記のアドバイスを参考にしながら少し踏みとどまり、「会社をうまく利用する」くらいのしたたかさがあると、その後の人生を生きやすいかもしれません。

■まとめ

「せめて3年ぐらいは仕事を続けろ」。僕のような昭和世代の人間は、「石の上にも3年」という言葉を引用しながら、そうやってすぐ会社を辞めないように説得を受けたものです。

それが正しいかどうかは「人による」というのが正解だと思いますが、経済合理性から考えると、昔の人たちのアドバイスもあながち的外れなものではないことが分かります。

もちろん企業によりけりですが、多くの大企業は、新入社員の育成に多大な費用をかけています。新入社員の給料よりもはるかに大きい金額を育成のために投じているわけで、当初の3年間はぐっと我慢し、社会人としての基礎力を養うことは、自己投資という点で「かなりお得」な可能性が高いと思います。

それを理解したうえで、早くやめる決断が有利だと思えば、すればいい。結局のところ、「世間がどうか」に振り回されることなく、「自分で決断する」ことが最も大事なのかなと思います。自分で決めれば、言い訳はできません。その後の人生に責任を持ち、頑張る原動力になりますからね。

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