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中小農家や半農半Xに、追い風が吹いている?

こんばんは、ひらっちです。今日も雨です。明日も雨の予報です。梅雨入りしたので仕方がありませんが、雨続きは嫌なものですね。いつになればスカッと晴れるのやら…。大雨による災害も心配されていますし、皆さん、くれぐれもお気をつけくださいね。

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

■小さな規模の農業が、見直されつつあるようです

あらためまして、ひらっちです。今日は「農業」をテーマに書いてみたいと思います。

先日、購読している「日本農業新聞」の1面に、こんな記事が掲載されておりました。

自民党の農地政策検討委員会(林芳正委員長)は14日、人口減少に対応した農地政策の見直しについて論点を整理した。地域の農地利用の将来像を描く「人・農地プラン」を法定化する方針を提起。中小規模や、農業以外の仕事も持つ「半農半X」など多様な経営をプランに位置付ける考えを示した。こうした方向性で議論をさらに進め、月内にも党方針を取りまとめる。

上記は、新聞記事の引用ですが、どうでしょう? 農業を営んでいない方からすると、何のことやら全くチンプンカンプンかもしれませんね。

農業の世界には「人・農地プラン」という制度があります。名前からなんとなく推察できそうですが、その土地で将来の農業を担っていく農家さんたちを明確にし、地域のプランを作っていこうね、というもの。このプランに記載される農家さんは、基本的に専業農家さんなど、それなりに大規模な経営をされている方が中心になっています。

自治体によって温度差はあるもののこの「人・農地プラン」に載っているかどうかは、農業に関連する助成金・給付金を受け取るための基準になっていたりして、僕が住んでいる地域では、かなり重要な位置づけになっています。

今回、国は、この「人・農地プラン」に、中小の農家さんや、いわゆる「半農半X」(自給的な農業をしつつ、「X」の部分で好きな仕事をする)というライフスタイルの人たちも、積極的に加えていこうという方針を打ち出したよ、というのが新聞記事のざっくりとした内容になります。

■いろんなタイプの農業、農との関わり方があっていい

僕は、いわゆる専業農家でもないし、「半農半X」ともちょっと違う、なんだか不思議なポジションにいる人間です。あえて書くのであれば、「マルチファーマー」「パラレルノーカー」「全農全X」…。どれもいまいちしっくりきませんが、「半分ではなく、どちらか1本でもしっかり稼ぐ」というスタイルを一貫して貫いています。

いい年には片方でも売上1000万円を超えるので、口だけではなくある程度は実践できているかな、と思います。やっぱり実績を上げないと、説得力がないですからね。

農業を取り巻く環境は、なかなか深刻です。僕が住んでいる地域でも、年を追うごとに耕作放棄地が増えている。専業農家の力だけに頼っていては、もうどうしようもないレベルをとうに超えている、というのが肌感覚です。

今後も農地を守っていくためには、小さな兼業農家、「半農半X」の人たちを歓迎していくべきだし、そういった生き方が楽しいと感じてる人はたくさんいるはず。今回の「人・農地プラン」の見直しは、農業の捉え方を変えるという点で、結構意味が大きいんじゃないんかなと個人的には感じています。

「人・農地プラン」の方針転換は、副業的な農業との関わり方を後押しするものになるかもしれないと期待しています。農業の高齢化は加速度を増していて、今後は大量に離農者が増加していくことが予想されます。やっと重い腰を上げた格好ではありますが、「大規模じゃなくてもいい!」という方針を明確に打ち出してくれたことで、農業に興味を持ち、実際にやってくれる人が増えてくれるといいなぁ~と思っています。

■まとめ

皆さんは、農業をやってみたいと思いますか? これまでは農地法の縛りなどもあって、気軽にチャレンジできる雰囲気は全くなかったわけですが、幸いにもコロナをきっかけに改めて「自然」が見直され、農業、農的暮らしに関心を抱く人が増えていると実感します。

僕のところでも、30代の夫婦が新規就農を目指して研修を受けてくださっています。特に若い世代にとって、農業は「やってみたい仕事の一つになってきている」とすら感じる場面も多いです。「三密」も回避できるしね。

ただ、ビジネスは「小さく始める」が鉄則なのにも関わらず、これまでの農政はとかく「大規模化」を推進してきました。確かに気持ちは分かります。それなりの規模でないと収益が上がらないケースも多いです。でも、僕は、農水省の官僚が集まる席でも「もっと多様なライフスタイルを認めるべき」「小さな家族経営がもっと見直していくべき」と言ってきましたが、やっと重い腰を上げてくれたみたいでちょっと嬉しいです。

まずは小さく始めてみて、副業的に続けてもいいし、面白いと感じてくれるのであればどんどん拡大していけばいい。農業復興の最大のカギは、「まずハードルを低くすること」だと強く思います。そして、農業の魅力をたくさんの人に知ってもらうこと。そこから始めるのが大事かなと思いますね。


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